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近世史を学ぶための古文書「候文」入門
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近世史を学ぶための古文書「候文」入門

佐藤孝之(著者)

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近世史を学ぶための古文書「候文」入門

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉川弘文館
発売年月日 2023/03/03
JAN 9784642084338

近世史を学ぶための古文書「候文」入門

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2024/09/05

返読するときの動詞が二字以上の熟語の場合,熟語の字の間をハイフン(合符)でつないで,一つの単語であることを示し,第一字目の左下に返り点をつけるという現代訓点のルールを,著者たちは知らないようだ。 たとえば,「之を扶助す」は「扶助レ之」ではなく「扶-2助之1」。 また,書き下し文で...

返読するときの動詞が二字以上の熟語の場合,熟語の字の間をハイフン(合符)でつないで,一つの単語であることを示し,第一字目の左下に返り点をつけるという現代訓点のルールを,著者たちは知らないようだ。 たとえば,「之を扶助す」は「扶助レ之」ではなく「扶-2助之1」。 また,書き下し文で,漢文の讀法や現代語訳によれば,終止形にすべきと思われるところが複数あったと思う。 たとえば,「雖有之」。197頁:「これあルといえども」。198頁:「これあリといえども」。 これは,わざとで,両方の読みを許容しているのを示しているのか? それとも,校正漏れか。 216頁:取続(とりつづく) 217頁の文例:取続兼=取り続〔タブン「つ」と読む〕ぎ兼ね ★このように,説明と用例が一致しない原因を著者に好意的に想像するに,語句の説明文についているルビは,著者ではなく,編集者が内容を確かめず機械的に振っているのではないか? 232頁:【為】として。[意]~の資格で,~の立場で。 ・文例(以下,なぜか【文例】という表示はない):褒美として。 ★難解。意味不明。これを「褒美の資格で」「褒美の立場で」とは訳せないだろう。 以下の文例「過怠として」も同じ。「罰の資格で」「罰の立場で」? 著者は,  「として」は,格助詞「と」,助動詞「し」,接続助詞「て」の三語が結合した連語です。 と説明する。 いったい,助動詞は,助詞と助詞の間に単独で使われるか。そのようなものを助動詞と呼べるのか。 助動詞とは,「用言や他の助動詞について叙述を助けたり、体言、その他の語について叙述の意味を加えたりする働きをする」もの。 https://dictionary.goo.ne.jp/ たしかに,国語辞典に「として」の意味として「~の資格で,~の立場で」とあるが,ここの文例の意味としてふさわしくないのは明らかであろう。著者は,国語辞典の用例を読んだのだろうか。 漢文の用法から考えれば,「為」(す・なす)は「判断する・見なす」という意味であるから,「と為(し)て」は,「と判断して,と見なして」という意味だと思う。 として:《格助詞または断定の助動詞「たり」の連用形「と」に、サ変動詞「す」の連用形「し」、接続助詞「て」の付いたもの》デジタル大辞泉

Posted by ブクログ

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