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残されたものたちの戦後日本表現史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2023/02/28 |
JAN | 9784791775385 |
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残されたものたちの戦後日本表現史
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著者が2011年から2022年にかけて取り上げた戦争記憶とポピュラー・カルチャーをめぐる論文に、書き下ろしの第1章を加えた一冊。水木しげる、加藤泰、中沢啓治、別役実、大林宣彦、高畑勲、こうの史代らの作が論じられる。文学作品は取り上げず、映画・マンガ・アニメーションの描く「戦争」...
著者が2011年から2022年にかけて取り上げた戦争記憶とポピュラー・カルチャーをめぐる論文に、書き下ろしの第1章を加えた一冊。水木しげる、加藤泰、中沢啓治、別役実、大林宣彦、高畑勲、こうの史代らの作が論じられる。文学作品は取り上げず、映画・マンガ・アニメーションの描く「戦争」「原爆」に焦点化されている。 読みながら、なぜこの本が面白く感じられないのかをずっと考えていた。確かに著者は手際よく整理されたたくさんの情報を教えてくれる。基本的な目配りを怠らず、関連作品や先行研究も押さえられている。 にもかかわらず、この本には「分析」と「思考」が欠けている。取り上げられた作品のストーリーの解説はそれなりになされているが、具体的な細部に関する関心や、作中に張りめぐらされている記号や表象のネットワークを浮上させ、その論理を見出していくというタイプの議論が欠けているのだ。だから、どうしても記述が表面的なものとなり、「この本と共に考えた」印象が残らない。読後感が福間氏の一連の著作と似た感じなのは、そうした著者の記述のスタイルによるものだろう。 いちばん勉強になったのは大林宣彦を論じた箇所だが、単に自分が知識不足だったせいだと思う。
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