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いなくなっていない父
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 晶文社 |
発売年月日 | 2023/04/25 |
JAN | 9784794973542 |
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いなくなっていない父
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商品レビュー
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6件のお客様レビュー
前作fatherは不思議な本だった。写真集かと思いきや、いや写真集なんだが、エッセイ?日記?独白?でもその内容が淡々としているのが逆に強い印象を読者に与える。 そして知らなかったんだけどこの本、続編(コレ)が昨年出ていたんですね。しかも中を読むとNHKにまでご出演されて。 前...
前作fatherは不思議な本だった。写真集かと思いきや、いや写真集なんだが、エッセイ?日記?独白?でもその内容が淡々としているのが逆に強い印象を読者に与える。 そして知らなかったんだけどこの本、続編(コレ)が昨年出ていたんですね。しかも中を読むとNHKにまでご出演されて。 前回よりも、よりお父上、家族、そしてご自身の事を詳細に書かれています。特にご自身の心情の吐露というのかな。写真に対するお考えも、読んでてロラン・バルトの明るい部屋を少し思い出す。 お父様も実に興味深いお方だなぁと思っておりましたが、ご本人様もどうしてどうして。ある家庭の日常をコッソリと覗き見するような気持ちになりつつ、さらには今後どうなるんだろうというソワソワ感も追加されてしまいました。これは文字だけでなく写真があるからこそ私の中に突き刺さってくる。ただ、既にご本人はこのテーマへの興味が失われているので次作はないかも、もうお父様を追いかけられなさそうなのがとても残念です。 これから読まれる方は是非前作fatherから。
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入り口は失踪する父というタイトルに惹かれたが、父に対しての作者の考え方、無意識意識含めてありようが出てくる、血のつながりではなく長い時間一緒にいた事で形成される関係性、言葉にしにくいことも最後まで考え抜いて言葉にする洞察と根性が優しく熱く良かった。そんな人が男男女で住んでいるとい...
入り口は失踪する父というタイトルに惹かれたが、父に対しての作者の考え方、無意識意識含めてありようが出てくる、血のつながりではなく長い時間一緒にいた事で形成される関係性、言葉にしにくいことも最後まで考え抜いて言葉にする洞察と根性が優しく熱く良かった。そんな人が男男女で住んでいるという流れに最後だからというのもあるけど違和感なく入って来れる物語、ストーリーがある。
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家族の問題に対して、シリアスに考えていると同時になんにも考えていないような、そんなあり方にとてもシンパシーを感じた。 失踪を繰り返すというのはまあ一般常識に当てはめればヤバいことなんだけど、作中の当人たちは意外とドラマティックな感情の動きはしていない。それがリアルな感じ。リアル...
家族の問題に対して、シリアスに考えていると同時になんにも考えていないような、そんなあり方にとてもシンパシーを感じた。 失踪を繰り返すというのはまあ一般常識に当てはめればヤバいことなんだけど、作中の当人たちは意外とドラマティックな感情の動きはしていない。それがリアルな感じ。リアルなんだけど。 ゆらぎつづけている考えを、無理にまとめることなくゆらぎをしっかりなぞって言葉にしているような語り口。それが誠実に感じた。
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