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半導体有事 文春新書1345
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/04/20 |
| JAN | 9784166613458 |

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半導体有事
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商品レビュー
4.1
15件のお客様レビュー
2020/4/20第1刷。著者は日立の研究所などにいたジャーナリスト。半導体の世界情勢が非常に詳しく書かれている。半導体の製造工程などについても詳しく書かれているが、専門外の私には消化不良。 本書を読んで世界でのTSMCの重要性は改めてよくわかった。また1980年代に世界を席...
2020/4/20第1刷。著者は日立の研究所などにいたジャーナリスト。半導体の世界情勢が非常に詳しく書かれている。半導体の製造工程などについても詳しく書かれているが、専門外の私には消化不良。 本書を読んで世界でのTSMCの重要性は改めてよくわかった。また1980年代に世界を席巻していた日本の半導体がコンピュータ業界のパラダイムシフトについていけず過剰品質の追及を続けサムソンなどの韓国勢に敗北する事情なども書かれている。イノベーションのジレンマの典型例とのことである。 日本のラピダスについてはミッション・インポッシブルだ等かなり批判的なことが書かれている。その後どうなったのかよくわかってないが、最近ニュースでラピダスは絶好調といったことは聞くので、多分はずしたのだろう。著者は以前、TSMCは日本には来ない、と断言して大外しして嘘つき呼ばわりされたそうである。 著者は日本がDRAMから撤退するときに日立から早期退職勧告を受けたとのこと。半導体技術者というと門外漢の私には華やかなイメージもあるが、なかなか厳しい世界だというのもわかった。
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●米国による10.7規制は①中国のスパコン、AIの開発を抑え込むこと②中国半導体に米国人が関わることを防ぐ③あまり注目されない半導体分野も規制④中国向けに米国の部品を輸出することも禁止⑤中国所在のメーカーにも規制
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EEtimesに掲載されている湯之上隆のナノフォーカスを中心に、米国による対中規制、台湾有事の可能性、半導体にまつわる世界情勢(製造力、車載用半導体不足)、日本の半導体産業に対する警鐘、日本の強みについてまとめて記載した著書。 10.7規制は、2022に中国SMICが7nmの製...
EEtimesに掲載されている湯之上隆のナノフォーカスを中心に、米国による対中規制、台湾有事の可能性、半導体にまつわる世界情勢(製造力、車載用半導体不足)、日本の半導体産業に対する警鐘、日本の強みについてまとめて記載した著書。 10.7規制は、2022に中国SMICが7nmの製造に成功し、米国Intelと同水準の技術力となったことが発端であり、中国の半導体開発に歯止めをかけつつ、米国の半導体製造技術の向上を米国は図っている。 ファウンドリービジネスとは、先に生産委託ありきのビジネスである。アップルがこのようなスペックのアイフォンプロセッサーを1年間に2億個、1個100$で作ってくれと言われて、それだと3nmになる。開発費設備投資しても利益が出ると判断し、クレイジーな開発を始める。お客さんに育てられるという側面が強いビジネスモデルである。 日本の製造装置シェアの高いのは、市場規模の小さいコーターデベロッパーや熱処理装置、CMP装置、洗浄装置などであり、市場の大きい露光、エッチャー、成膜、検査装置関係は欧米企業に負けている。 筆者は、素材や部材では日本がまだ強みを発揮している。特に液体や気体、焼き固めたものは強い。その強みをさらに伸ばすような後押しをしていくべきと説く。 湯之上さんの話は明快でわかりやすく、歯に衣着せぬ言い方で、半導体の情勢をしるにはとても良い本でした。
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