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藩邸差配役日日控
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藩邸差配役日日控

砂原浩太朗(著者)

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藩邸差配役日日控

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2023/04/21
JAN 9784163916897

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商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

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2024/08/02

祖父と対話している感覚になる。そのぐらい落ち着いていて安心感漂う文章。妻に先立たれ、独り身だが世話する女性がいるという設定にも紳士的かつ、放って置けない雰囲気を醸し出している。3冊とも恋愛にならないのが好感をもてそして老齢感が溢れ祖父に感じるのかも知れない。 この本も文庫になっ...

祖父と対話している感覚になる。そのぐらい落ち着いていて安心感漂う文章。妻に先立たれ、独り身だが世話する女性がいるという設定にも紳士的かつ、放って置けない雰囲気を醸し出している。3冊とも恋愛にならないのが好感をもてそして老齢感が溢れ祖父に感じるのかも知れない。 この本も文庫になったら購入したい

Posted by ブクログ

2024/06/02

この作家の作品としては、高瀬、黛家ときて3作目だが、同じ江戸の武士ながらもう少し雑用総務課のような役回りの差配役が主人公。 キャラクターは個性的ではないし、出来事もありきたりな感じながら、それが時代の雰囲気を自然と出しているようで読んでいて心地よい。5つの短編連作になっているが、...

この作家の作品としては、高瀬、黛家ときて3作目だが、同じ江戸の武士ながらもう少し雑用総務課のような役回りの差配役が主人公。 キャラクターは個性的ではないし、出来事もありきたりな感じながら、それが時代の雰囲気を自然と出しているようで読んでいて心地よい。5つの短編連作になっているが、寝る前にひとつ読んでまた翌日という感じで1週間足らずで読了。終わり方もいいので続編にも期待する。 時代風景も描き方もいいが、出てくる料理が実に美味そうで、小料理屋の登美岡には行ってみたくなった。

Posted by ブクログ

2024/05/28

このところ、連続してとうっかモノを楽しんでいる。 帯にある「高瀬。。」「黛家。。」に続いてこれが記されているところを見ると、佳作とみられているのだろう。 思った通りの良作、朝に読み終えていい気持ちになれた。 筋でいえば、ありふれたといってもいいだろうが行間に流す余情がこなれてい...

このところ、連続してとうっかモノを楽しんでいる。 帯にある「高瀬。。」「黛家。。」に続いてこれが記されているところを見ると、佳作とみられているのだろう。 思った通りの良作、朝に読み終えていい気持ちになれた。 筋でいえば、ありふれたといってもいいだろうが行間に流す余情がこなれている。 5編が収められている~若君失踪、入札疑惑、妖の女譚、正室の愛猫顛末、そして底流を流れていた藩邸の膿・・ きっちり骨組みを立てているから、伏線回収が収まるところへ行くのに違和感がなくすっきり 差配役 五郎兵衛、娘 七緒と澪 亡き妻の妹咲乃 五郎兵衛は40半ばか・・時折顔を出す聡明な少年 若君 国元 藩主和泉守 藩邸の狸 大久保、岩本、 お勤めは【しょ―もない事】ゆえの煩雑さ・・だからこそ人との細かい折衝は肝心 「薄い背」「鬢の白髪」「厚い唇」「眠そうな瞼」等など手垢が付いたとは失礼ながら、多用して散りばめ散ることがあるので舞台が眼前に現れる。 小物の情景・・茶碗の底のぬるい茶 雲の広がる空、橙色が染められていく夕景・・etc 神宮寺藩・・を神山藩と一緒に追わなきゃ。 引き続いて楽しめる作家・・だ

Posted by ブクログ

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