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柚木麻子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/04/19
JAN 9784065312193

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商品レビュー

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2024/11/17

戦後から令和までの貧困が書かれた本… と、読み取ってしまったのはわたしが貧困やからか(笑) でもやっぱり高度成長期はいいよねと思う。あの、日本中がハイテンションな感じが。 章立てごとに突然主観が変わるのに 「えっ? 誰?」 って一瞬なりつつ、でもまあ結局はどこかで山戸家に繋が...

戦後から令和までの貧困が書かれた本… と、読み取ってしまったのはわたしが貧困やからか(笑) でもやっぱり高度成長期はいいよねと思う。あの、日本中がハイテンションな感じが。 章立てごとに突然主観が変わるのに 「えっ? 誰?」 って一瞬なりつつ、でもまあ結局はどこかで山戸家に繋がってくるんやろうと信じつつ読み進めるという珍しいパターンやった。 わかりにくいのではなく、わたしの読解力がない。笑 一章が面白かったので、二章のミャーコさんの話がちょっと集中しにくかった。 山戸家に一番突っ込んだ第三者視点やったはずなんやけど、なんちゅうかこう、どうしようもないどろどろした雰囲気というか…? 女同士の、悪意ギリギリの距離感って馴染めなかったらちょっと引くよね。 現実でも、フィクションでも。 舞さんのくだりに至っては 「誰?」 ってなったし(バックグラウンドはわかったけど、今までこんな伏線ありましたっけ? 的な)、面白かったけど、とにかくつかみどころがなかった。 結局は山戸四葉を中心とした昭和から令和までの時代を書いた話かな、と、思うと、同じ時代を生きてるので、ぐっとくるものはある。 でも、お若い人には面白いかどうかはわからない(笑)。 「集中するのが怖かった」 と、いうミャーコさんの最後の言は、感覚でわかった気がした。 集中するのが怖いというより、自分の力をそこまで賭してもし失敗したらどうしよう、と、いう恐怖なんかな、と。 一生懸命やればやるほど、やったのに失敗したときのダメージはでかいんじゃないか、 と、思ってしまったら、そもそも「一生懸命やる」「全力でうちこむ」と、いうことができなくなる と、いうことなのかなと。 なんとなく、わからなくもない。 でも、たぶん、(自分が納得できるほど)「一生懸命やった」結果、失敗しても、案外ダメージってないんよね。 なんかもう 「あっ、そうなん」 ってなる。 やるだけやってあかんかったらもうこれ以上自分にできることはないから、これは届かないものやってんな、と、すこーんと腑に落ちるというか、世界が変わる気がする。 わたしはこれを、10代のころにスポーツを通して味わったので、わりと失敗に対する恐怖はない …と、思ってたけど、出産してからがらりと変わってしまったのは前述のとおり。 わたしがなんぼ「一生懸命」やったとしても、子どもらの人生が失敗するか成功するかは、わたしではどうしようもないんやもの。 でも、できることはやらないとあかん。(親の責任として) その線引きがどこなのか、どこまでわたしはやればいいのか、その怖さに立ちすくんだ。 30代がずっとそう。まあ、今もそう。 ずっとひとりで子育てしてるからね。 この本はそういう本ではないし、とにかく、景気のいい昭和時代と、中途半端な平成をなんとなく思い出せるのはよかった。 令和の貧困具合は、せつない…笑。 真央ちゃんが最後にいうてた、 「下の世代が自分よりさらにひどい苦境に立たされているのを見て抱く感情は憐みではない」 と、いうのは、わかるような気がする…。 すべてではないけど、権力を持つ人がどうしてそういう感覚をおぼえないのかが不思議で仕方ないし、それこそ理不尽に歯噛みしたくなる。 わたしはこの本を淡々と 「へー」 って読んだけれど、それはあまりにも日常の話をつづったように見えたからかもしれない。 これが 「舞台こそ現代やけど全然違う世界線の話」 と、思えるのなら、それはそれで、いいなと思う。 というか、それが、いいなと思う。 (わたしが20代のころに高村薫氏の本を読んだときにそう(=後者)感じたけれど、たぶんあのとき40代やった人は、こんな感じ(=今のわたしのよう)になっていたのかなと思った) 過去のことは歴史でいいのよ。 でも、いいことは繋げていってほしいし、よくないことは改善していく未来であってほしい。

Posted by ブクログ

2024/11/17

友情以上の関係で、不思議な縁で仲良くなる、こういうの、何て言うんだろうな。 どんどん話が広がっていくので、ついて行くのに精一杯だったけど、最後まで読んでよかった。

Posted by ブクログ

2024/11/07

この作者の作風からすれば時代背景や経済の動き(戦後やバブル)なんかを丁寧に描くという感じはなかったけど、女性たちのそれぞれの生き方を通じて、本質的に大事なものを訴えようとしているのかな、と感じる。257頁の一文が主題かな。懸命に生きる人に幸あれ。

Posted by ブクログ

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