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英国古典推理小説集 岩波文庫

チャールズ・ディケンズ(著者), G.K.チェスタトン(著者), ウォーターズ(著者), 佐々木徹(編者), アンソロジー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/04/18
JAN 9784003720028

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英国古典推理小説集

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2023/07/05

英国最初期の推理小説群から、 その形式が洗練されていく過程を浮かび上がらせようという アンソロジー。 だが、あまりドキドキワクワクしなかった。 唯一、トマス・バーク「オターモゥル氏の手」は 〈奇妙な味〉風で私好みであり、楽しめる作品だった。 ■チャールズ・ディケンズ『バーナビー...

英国最初期の推理小説群から、 その形式が洗練されていく過程を浮かび上がらせようという アンソロジー。 だが、あまりドキドキワクワクしなかった。 唯一、トマス・バーク「オターモゥル氏の手」は 〈奇妙な味〉風で私好みであり、楽しめる作品だった。 ■チャールズ・ディケンズ『バーナビー・ラッジ』 (Barnaby Rudge,1841)第一章[跋]  長編歴史小説の序盤。  1775年3月、ロンドン郊外の酒場兼宿屋メイポール亭に  見慣れぬ客が現れ、  近くの屋敷の前で見かけた若い女性について訊ね、  メイポール亭の主人ジョン・ウィレットが、  それはジェフリー・ヘアデイル氏の姪だと答えると、  常連客の一人ソロモン・デイジーが  地元では有名な22年前の事件について語った。  屋敷で殺人が起き、  容疑者もまた遺体で発見されたのだ――と。  当夜、異変を察した人物が感じた恐怖が  ありありと伝わってくる名調子。 □(付)エドガー・アラン・ポーによる書評:  ①1841年5月1日付『サタデイ・イヴニング・ポスト』   にて、ポオは『バーナビー・ラッジ』において、   読者の想像力に特に強く訴えかける部分を紹介しつつ、   事件の核心に触れている。  ②1842年2月『グレアムズ・マガジン』で   ポオは『バーナビー・ラッジ』では   暴動事件の恐怖に主軸が置かれたことで   殺人事件にまつわる読者の推理の興を削いでしまった   ――と、作者の“軽挙”を批判。 ■ウォーターズ「有罪か無罪か」(Guilty or Not Guilty,1849)  作者不詳、但しウォーターズはウィリアム・ラッセルという  ジャーナリストの筆名であるとの有力な説あり。  本作は作品集『ある警察官の回想』(1856年)収録。  スコットランド・ヤードの警察官である語り手〈私〉が  捜査した事件について。 ■ヘンリー・ウッド夫人「七番の謎」 (The Mystery at Number Seven,Johnny Ludlow Sixth Series,1899)  連作短編集《ジョニー・ラドロー》シリーズの一つ。  ジョニーの回想記の体(てい)で、  両親亡き後ジョニーと同居する継母と、  その再婚相手の郷士(スクワイヤ:squire)及び  彼の連れ子トッドらが出くわした事件が紹介される。 ■ウィルキー・コリンズ「誰がゼビディーを殺したか」 (Who Killed Zebedee?,1880)  死期を悟った男性が過去の過ちを告白し、  それを神父が書き取ったという体裁の小説。  語り手〈私〉は25歳のとき、ロンドン警察の一員として、  ある殺人事件の捜査に当たった。  クロスチャペル夫人の下宿屋に投宿していた  ジョン・ゼビディー氏が妻に殺害されたらしいというのだが……。 ■キャサリン・ルイーザ・パーキス「引き抜かれた短剣」  (Drawn Daggers,1893)  ダイヤー氏の事務所に勤務する女性探偵  ラヴデイ・ブルックが活躍するシリーズの一つ。  不可解な手紙とネックレス紛失という、  アントニー・ホーク邸に降りかかった変事の謎を解くラヴデイ。 ■G.K.チェスタトン「イズリアル・ガウの名誉」 (The Honour of Israel Gow,1911)  ブラウン神父はスコットランドのグレンガイル城へ赴き、  素人探偵の友人フランボー及びクレイヴン警部と合流した。  二人はグレンガイル伯爵の生死を調査中だった。  狂気に満ちた家系の末裔である伯爵は失踪していたが、  国外へ出た形跡はなく、まだ城の中にいると思われ……。 ■トマス・バーク「オターモゥル氏の手」 (The Hands of Mr. Ottermole,1929)  中国系の老人クォン・リーを語り手とするシリーズの一つで、  切り裂きジャック事件に想を得たと思しい、  イースト・エンドでの連続殺人を扱った短編。  七名が絞殺された事件を追う若い新聞記者が  真相に辿り着いたのだが……。 ■チャールズ・フィーリクス「ノッティング・ヒルの謎」 (The Notting Hill Mystery,1862)  クレメンツ法学院・秘密調査事務所のラルフ・ヘンダソンが  某生命保険会社取締役に送った1858年1月17日付の書簡。  ラ××男爵なる人物が妻を被保険者として契約した  巨額の生命保険に関する調査。  ラ××男爵が『ゾウイスト』誌掲載の記事を読んで、  ある計画を着想し、実行したと思われることについて。 ※後でもう少し細かいことをブログに書きます。  https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

Posted by ブクログ

2023/06/01

英国推理小説の黎明期から黄金時代までの作品を収録。 推理小説として洗練されてゆく過程も分かる。 『バーナード・ラッジ』第一章より チャールズ・ディケンズ   (付)エドガー・アラン・ポーによる書評   推理小説的なの部分を、連載序盤にポーが書評で謎解き。   次いで、完成後の作品...

英国推理小説の黎明期から黄金時代までの作品を収録。 推理小説として洗練されてゆく過程も分かる。 『バーナード・ラッジ』第一章より チャールズ・ディケンズ   (付)エドガー・アラン・ポーによる書評   推理小説的なの部分を、連載序盤にポーが書評で謎解き。   次いで、完成後の作品についての手厳しい書評。 「有罪か無罪か」ウォーターズ       追跡している男は犯人か、それとも無実なのか? 「七番の謎」ヘンリー・ウッド夫人    密室の家で起こった殺人。真実へ導く糸は悲しい結末へ。 「誰がゼビディーを殺したか」ウィルキー・コリンズ    殺人事件の決め手はナイフだ。だが彼は逡巡の末に・・・。 「引き抜かれた短剣」キャサリン・ルイーザ・パーキス    女性探偵が挑むのは短剣の絵の謎とネックレスの行方。 「イズリアル・ガウの名誉」G.K.チェスタトン  グレンガイル伯爵の正体と生死の謎。ブラウン神父かく語りき。 「オターモゥル氏の手」トマス・バーク   老ウォンが語る連続殺人の仮説。白い手の男の正体とは。 「ノッティング・ヒルの謎」チャールズ・フィーリクス   (付)ボウルトン家関係系図/主要人物略年表  書簡、日記、新聞や雑誌の抜粋、書類、見取り図、そして、  証言を多く含む探偵の覚書から解明される犯罪の真実。 訳者あとがき 英国推理小説の古典作品を収録。半数が本邦未訳。 「推理」の要素がまだ希薄だったり、 謎よりも「人間的要素」に対する依存度が高かったり、 偶然の重なりや勘、都合の良い有能な助っ人登場だったりの、 黎明期の「推理」への考え方が定まっていない作品が、 少しずつ洗練され、推理小説へと至る道程が分かります。 同時に、トリックと偽装、変装、法廷審理、密室での犯罪、 入れ替わりと成りすまし等の、推理小説ではお馴染みの要素が 既に登場していたことへの驚きもあるし、 当時の新しい組織の中の警察官の姿や裁判の様子もあったり、 ホームズ以後の、探偵が主人公の作品もあり、全体的に なかなかの興味深い作品が選ばれていて、楽しめました。

Posted by ブクログ

2023/05/18

とても良い。「推理小説」とは何かを考えさせるもの。訳者は推理小説が「犯罪を探偵が推理を働かせて解決する物語」としているが、ポーの評論では読者は謎解きされるとかえって「失望する」と見抜いている。これは推理小説の定義を探偵対犯人、探偵対謎とする前に、小説が作者対読者であると考えるかど...

とても良い。「推理小説」とは何かを考えさせるもの。訳者は推理小説が「犯罪を探偵が推理を働かせて解決する物語」としているが、ポーの評論では読者は謎解きされるとかえって「失望する」と見抜いている。これは推理小説の定義を探偵対犯人、探偵対謎とする前に、小説が作者対読者であると考えるかどうかにかかっている。

Posted by ブクログ

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