1,800円以上の注文で送料無料

英国古典推理小説集 岩波文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-16-00

英国古典推理小説集 岩波文庫

チャールズ・ディケンズ(著者), G.K.チェスタトン(著者), ウォーターズ(著者), 佐々木徹(編者), アンソロジー

追加する に追加する

英国古典推理小説集 岩波文庫

1,430

獲得ポイント13P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2023/04/18
JAN 9784003720028

英国古典推理小説集

¥1,430

商品レビュー

3.9

7件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/01/12

ブクログメンバーの書棚にあったもの。現代ミステリーの血なまぐさいものではないんだろうなあ、と思い読んでみたくなった。推理小説草創期の作品。書かれた年代順に配置。 いちばんおもしろかったのは「イズリアル・ガウの名誉」。最後に明かされる理由に思わずうなった。謎を解くのはブラウン神父...

ブクログメンバーの書棚にあったもの。現代ミステリーの血なまぐさいものではないんだろうなあ、と思い読んでみたくなった。推理小説草創期の作品。書かれた年代順に配置。 いちばんおもしろかったのは「イズリアル・ガウの名誉」。最後に明かされる理由に思わずうなった。謎を解くのはブラウン神父で、これまで実はブラウン神父ものを読んでみなくては、と思い読み始めたもののだめで放棄してしまっていた。が、ちょっと見直した。 何世紀にもわたってまともな領主のいなかった、グレンガイル城。この最後のグレンガイル伯爵が失踪した。残されたのは愚か者とみなされている召使のイズリアル・ガウだけだった。屋敷には、金の台の無いダイヤモンドの指輪、金の燭台のない蝋燭、金の煙草入れの無い嗅ぎ煙草、金の頭飾りのない杖、金のケースに入っていない時計のぜんまい仕掛け、そして・・ その理由をブラウン神父が解き明かす。・・なんとも。初出時の題名「奇妙な正義」がまとを得ている。 「オターモゥル氏の手」もおもしろかった。これは連続殺人鬼を追う、警察と新聞記者を描いたもので、記者はふとあることに気づき、犯人に行き着くのだが・・ これはドラマにしてもおもしろいんじゃないかと思った。 <収録作品と作品冒頭にある解説> 『バーナビー・ラッジ』第一章より チャールズ・ディケンズ著 1841 18世紀後半の反カトリック暴動を扱う歴史小説。時は1775年3月、舞台はロンドンから北東20キロのメイポール亭。 〇有罪か無罪か:ウォーターズ著(初訳)「チェインバース・エディンバラ・ジャーナル」(1849.8.25号に掲載) 〇七番の謎:ヘンリー・ウッド夫人(1814-87)著(初訳)「アーゴシー」1877.1月に掲載  〇誰がゼビディーを殺したか:ウィルキー・コリンズ(1824-89)著 「スピリット・オブ・ザ・タイムズ」(NY 1880.12.25 号に掲載)単行本収録時には「警察官と料理人」に改題 〇引き抜かれた短剣:キャサリン・ルイーザ・パーキス(1839-1910)著(初訳) 「ラドゲイト・マンスリー」1893.6月号に掲載。主人公は30過ぎの”全く目立たない”女性ミス・ブルックで、ロンドンのリンチ小路にあるエビニーザー・ダイヤー氏の探偵事務所で働いている。二人は仲がいいのだがよく口論するという設定。ミス・ブルックが生き生きとしている。 〇イズリアル・ガウの名誉:G・K・チェスタトン(1874-1936)著 「サタディ・イブニングポスト」(フィラデルフィア1911.3.15日号に掲載。のちに「ブラウン神父の童心」に収録」 初出時のタイトルは「奇妙な正義」 〇オターモゥル氏の手:トマス・バーク(1886-1945)著 1931  1929年発表 自らが生まれ育ったロンドンの貧民街の風俗を描いた。本作は19世紀末に場末のイースト・エンドで起こった「切り裂きジャック」による連続殺人事件を下敷きにしたと考えられる。が、自動車やバスの記述があるので時代設定は20世紀初頭らしい。 〇ノッティング・ヒルの謎:チャールズ・フィーリクス(1833-1903)著 「ワンス・ア・ウィーク」に1862.11月-63年1月に8回にわたって連載。(初訳)  双子の姉妹の謎と事件?を描く。全体が日付入りの手紙や裁判記録などによってあり、地の文がない。なにかとても読みずらく、読み進められなかった。巻末に訳者による双子の姉妹の年表がついていて、姉妹の人生はこれである程度わかる。 2023.4.14第1刷 2023.5.25第2刷 購入

Posted by ブクログ

2024/12/15

英国における、推理小説というジャンルが確立されていく様子がわかる選集。 一作目がディケンズの『バーナビー・ラッジ』 ディケンズといえば、『クリスマス・キャロル』『大いなる遺産』等、有名な作品がたくさんあるけど、推理小説は初だった。そして書評をポーが書いているという。なんたる贅沢...

英国における、推理小説というジャンルが確立されていく様子がわかる選集。 一作目がディケンズの『バーナビー・ラッジ』 ディケンズといえば、『クリスマス・キャロル』『大いなる遺産』等、有名な作品がたくさんあるけど、推理小説は初だった。そして書評をポーが書いているという。なんたる贅沢! その他の作品も味わいがあり、最後は長編で読み応えがあった。ザ・古典で好きな感じだった。 推理なので内容書かないように気をつけると書くことなくなる…

Posted by ブクログ

2024/08/08

古びたのは否めないが、興味深く読めた。 ただ、オッターモールやイズリアルとか、最初読んだときはもっと感銘を受けたのにな。小六か中一か。あれから感性鈍ったんだな。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す