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渇水 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/04/24 |
JAN | 9784041119921 |
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渇水
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渇水
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商品レビュー
3.2
14件のお客様レビュー
表題作の他2編を収録した作品集です。 どれも、美しい解決には至らない、現実を感じさせる作品でした。短編集ではあるのですが、それぞれが妙に読み応えがあり、作中で解明されないちょっとした謎や疑問が残ったままになるところがリアルです。 水と死(または生)をどっしりと描いているよ...
表題作の他2編を収録した作品集です。 どれも、美しい解決には至らない、現実を感じさせる作品でした。短編集ではあるのですが、それぞれが妙に読み応えがあり、作中で解明されないちょっとした謎や疑問が残ったままになるところがリアルです。 水と死(または生)をどっしりと描いているような印象でした。 表題作『渇水』は水道局職員の停水執行係の男性の話。水道料金が未納の家庭へ料金の収納、もしくはそれが果たされない場合の最終手段として停水措置を取るという仕事。ある夏、数年未納になっている家庭に停水執行に向かったところ、その家の子どもたちと鉢合わせして、水を止める前に姉妹に水を溜めさせるのだが――。 未納で電気やガスが止まっても、水道はすぐには止められないというのは話に聞いたことがあります。水がなければ、人間は生きていくことができないから、と。 そんなことを思い出させる話でした。 できることなら、この作品の続きを読んでみたかったです。 同時収録の『海辺のひかり』、『千年の通夜』も、どちらも水と死の匂いを感じる作品でした。 社会派の文学作品だと感じます。 しっとりと重く、どこか水気を含んだ匂いが作品全体に流れているようで、暗いテーマのはずのお話も存外するりと読み進めていくことができました。 『渇水』は映画化もされているとのことなので、機会があれば観てみたいと思います。
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この著者は初めてですが、何かの書評で同書が取り上げられていて、興味を持ち、読み始めました。 主人公は市の水道部で水道料金未納者の家の水を停水する作業を担当する職員。 その主人公が停水した家の小さな女の子二人が自殺と見られる列車事故で下の子が即死、上の子が重体。 主人公は「水なんか...
この著者は初めてですが、何かの書評で同書が取り上げられていて、興味を持ち、読み始めました。 主人公は市の水道部で水道料金未納者の家の水を停水する作業を担当する職員。 その主人公が停水した家の小さな女の子二人が自殺と見られる列車事故で下の子が即死、上の子が重体。 主人公は「水なんかただでいい」と呟く人物。継母の環境で育ち、登校拒否の不良だった主人公が転職の末、今の職に就き、アルバイトに来ていた妻と結婚、家を持つのを厭がる主人公、ちょっと用足しにと子供を連れ、実家に行き、2週間あまり帰って来ない妻。 物語りが淡々と描かれ、そこから醸し出される生活感や読者に想像させる登場人物の心情など個人的には上手いなあと思いました。
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2023.12.15〜12.16 う〜ん。 風景が明るいので、余計に・・・ 彼の周りだけ、雨雲がある感じ。 「千年の通夜」は、フワフワした夢の中、ちょっと違う世界の出来事のような、でも、醜い現実であることが所々散りばめられていて、面白かった。
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