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2050年のメディア 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/04/05 |
JAN | 9784167920326 |
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2050年のメディア
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
日本のメディア、主に読売、日経、ヤフーが、インターネットの興隆に向き合い、時に抵抗し、時に波に乗ってきたかを描いたノンフィクション。とてもおもしろく読めた。 2019年の単行本から4年後に出た文庫版の新章が追加されているが、その間でも紙の新聞発行部数の衰退は止まらず、かつ伝統的...
日本のメディア、主に読売、日経、ヤフーが、インターネットの興隆に向き合い、時に抵抗し、時に波に乗ってきたかを描いたノンフィクション。とてもおもしろく読めた。 2019年の単行本から4年後に出た文庫版の新章が追加されているが、その間でも紙の新聞発行部数の衰退は止まらず、かつ伝統的メディアのデジタル分野の決定打は見えていない。これは著者も最後に書いている、新聞社は上場していない、かつオーナー支配の会社が多いことも影響しているという点には同意する。経営者にスピード感がないのだ。 ただ、アメリカのようにデジタル化の波で地方紙がバタバタ潰れてしまえばよいとは思わない。トランプが顕在化させた分断、民主主義の危機の主因のひとつは多様な言論が失われ、ソーシャルメディアを通じたエコーチェンバーに閉じこもったからだ、という意見には賛同する。日本のメディアはどこまで踏みとどまれるのだろうか。 この本の柱となる人物は読売新聞グループ本社の山口寿一氏なのだろう。著者の下山進氏のインタビューに真摯に答え露出が多く声が伝わるのもそうだが、東京ドームでの反社会勢力排除などのエピソードがあるように肝が座った、かつ徹底して理詰めで攻めてくるリアリストという印章。総帥・渡邉恒雄氏のデジタル嫌いは有名だな、本格的な山口時代が来た時には業界に一波乱ありそう。 新章で出てくる「オリジネーター・プロファイル(OP)技術研究組合」(理事長=村井純・慶応大学教授)がどう動くのか。これも注目したいが、内輪のお墨付きってどうなのだろう?と冷めて見てしまう面もある。あとはタイミング。10年とは言わないが5年早く動いていたらよかったと感じた。
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2019年の単行本を文庫版で再読。4年経って紙の新聞の衰退はさらに進んでいます。新聞協会のHPでは新聞発行部数は2019年の37,811,248から2022年の30,846,631へ、700万部の減少です。日本の人口減少が2019年から2022年で160万人なので人の減り方では語...
2019年の単行本を文庫版で再読。4年経って紙の新聞の衰退はさらに進んでいます。新聞協会のHPでは新聞発行部数は2019年の37,811,248から2022年の30,846,631へ、700万部の減少です。日本の人口減少が2019年から2022年で160万人なので人の減り方では語れない新聞の衰退が見て取れます。今回、再び読んだのは文庫のために付け加えられた新章「新聞vsプラットフォーマー」を読むため。現在進行形の「オリジネーター・プロファイル」について取材しているからです。信頼できるコンテンツを認証する、というプログラム、やっと動いたか、という期待もありますが作者は少々懐疑的な視線を投げかけます。それは本書でのメインストリー、「あらたにす」の挫折があるからでしょう。成長の時代に激しく販売競争してきた新聞社の呉越同舟がいかに難しいかを描いてきた著者ならではの感覚です。ただ文庫版の締め切り直前まで交わした著者と読売新聞社山口社長との生々しいやりとりはそれだけでも必読です。単行本の時には2050年まであと31年でしたが文庫の今年はあと27年…リアル「2050年のメディア」はどうなっているのでしょうか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
新聞からインターネットへ。メディアの動きを読売新聞とヤフーを軸に紹介。 一つ一つのトピックスは、通常知り得ないような内容ばかりで興味深いものだが、それぞれの章の関連性が今一つ掴めず、全体としての主張が分からない。
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