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かすがい食堂 夢のゆくさき 小学館文庫
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かすがい食堂 夢のゆくさき 小学館文庫

伽古屋圭市(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2023/04/06
JAN 9784094072471

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商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

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2023/11/27

シリーズ第3弾。 駄菓子屋の奥で子ども食堂を始めて約二年が経つ。 楓子のおせっかいは、相変わらずと言えばいいのか…。 今回は、高校生の三千香が同じ商店街で買い物をする姿を何度か目にして、「ヤングケアラー」だと確信し、うちの食堂へ来ないか?と誘うのだが…。 しつこく誘われるのにウ...

シリーズ第3弾。 駄菓子屋の奥で子ども食堂を始めて約二年が経つ。 楓子のおせっかいは、相変わらずと言えばいいのか…。 今回は、高校生の三千香が同じ商店街で買い物をする姿を何度か目にして、「ヤングケアラー」だと確信し、うちの食堂へ来ないか?と誘うのだが…。 しつこく誘われるのにウンザリ気味の彼女は、弟と参加するが、これっきりだと言う。 辛辣な意見を澱みなくズバズバというのに一瞬度肝を抜かれる。 そこまで言うんだ…と。 弟だけが姉の態度を謝って、週に一度参加するかたちになるのもあり…なのか。 今回はこのほかにも子育て関して、考えさせられることが多い。 しつけは、教育は、恐怖や懲罰による支配ではないということ。 暴力は肉体的なものだけじゃなく、威圧したり、叱りつけたり、怒鳴ったり、大きな音を立てたり、罰を与えたり、などの一切合切含めて否定すべきだと。 これは子どもに対してだけじゃなく、大人でもそうである場面もちらっとある。 会社やバイト先で叱る、高圧的に命令する、恥をかかせる、罰則を与えるなどの行為は、反発を招き、憎悪を溜めるばかりで忠誠心も下がる。 叱れば叱るほど相手は見えないところで、手を抜こうと考えるばかりになり、百害しかない。 結局、他人を叱るという行為は、親であれ上司であれ先輩であれ、当人の鬱憤晴らし以外のなにものでもないから不快になる。 叱るのは相手のためだ、という間違った正当化を信じているからよけいに厄介でもある。 鬱憤の連鎖は何ひとついいことなどないのだと。 自分も今までの子育てを振り返っては、反省すべきことばかりであったと思い知らされた。 この「子ども食堂」は、内面のちょっと深いところまで入ってきたなぁ…と感じた。 ただ、食堂のメニューはそれほど難易度が高いわけでもなく、子どもたちもいっしょに作れるものなので、無理をしていないところが続いている秘訣なのかも。 今回は、冷凍フェスのくだりがあったのにはちょっと驚いたが、便利なものは活用していけばいいと思う。 みんなでわいわいと意見言い合うのもありだと…。

Posted by ブクログ

2023/08/03

ちょっと緊張する内容。 生徒に暴力的になったことはないけれど、 やはり言い方一つで相手の反応も変わる。 今までの生徒にきちんと対応できてたかしら。 正直、ここに書いてあることは理想。 でも、理想を追うのは大事。 こっちにその気はなくとも、 相手がどう受け止めたかが問題だから。

Posted by ブクログ

2023/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 子育てや躾を学び考えるということは、人間とは何かという根本を問いかける作業でもある。駄菓子屋かすがいの店の奥で子ども食堂を営む春日井楓子はお節介をやきながら、子どもたちと一緒に成長していきます。読み応えのある作品です。加古屋圭市「かすがい食堂 夢のゆくさき」、シリーズ№3、2023.4発行。

Posted by ブクログ

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