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行きつ戻りつ死ぬまで思案中
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2023/04/19 |
JAN | 9784575317923 |
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商品レビュー
3.4
59件のお客様レビュー
小説の方はたくさん読ませてもらっているけどエッセイもまた、ふむふむと興味深く楽しませてもらった。言い方や考え方や捉え方が知っていた人に似ているのだけど、結構人に対して厳しめに感じる。決して嫌だとかではなく、こうやって言ったり行動してもいいんだと思えた。女性刑務所の事や母親役は荷が...
小説の方はたくさん読ませてもらっているけどエッセイもまた、ふむふむと興味深く楽しませてもらった。言い方や考え方や捉え方が知っていた人に似ているのだけど、結構人に対して厳しめに感じる。決して嫌だとかではなく、こうやって言ったり行動してもいいんだと思えた。女性刑務所の事や母親役は荷が重いなど難しいたくさんの問題ときちんと向き合って書かれていてとてもいい。テレビを、世界から音が消えて取り残されたような気がして消せないときあがあるという気持ちにすごく共感した。世代は違えどどの話もなるほどと思うし一理あると感じる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
垣谷美雨はエッセイも面白いんだね しかしかなり不運な目にあってるな…クレームつけれないのは優しすぎるからなのか 女だからナメられた話、男尊女卑、セクハラ話とか共感します 「読者がリアリティがないと決めつけるのは読者が知っていることや想像できる範囲を超えているということ。」 「死ぬまで大人になれない」 「あなたは何度人生やり直したところで大差ない もう開き直るしか道はない、無理矢理にでも前向きに生きるしかない、年齢とともに楽しかったことより苦しかったことを思い出す」 「人間にとって誰かを喜ばせることが最大の喜び 老人に親切にするのは他人事でなく明日は我が身だから」 「歴史に興味が持てない。女性がほとんど出てこないからだと気付いた。教科書を読んでもまるで女がどの時代も存在しなかったかのようだ、女性が偉業を成し遂げても男にすり替えられたりする。 どこまでが史実でどこからフィクションなのか見極めるのは難しそうだ」 「老人にはキョウイク(今日、行く)キョウヨウ(今日、用)が必要。やることがないと老い、体調不良になる、死ぬまで好奇心が必要 人は達成感がないと気分が落ち込んでしまう生き物ではないか」 「人生の勝ち組は常に楽しい気分でいる人間。劣等感を抱く環境に身を置かないこと。年を取ると若い頃より傷つきやすくなる」 「男性から握手を求めてはいけない。後で何度も手を洗わずには居られないほどゾッとしたり何日経ってもそのときの感触を思い出して嫌な気持ちになるような、女なら誰しも経験のあるそんな気分に陥る男性はかなり少数ではないか この男女の感覚の違いで痴漢がどれほど重い罪であるか、性犯罪に巻き込まれ精神を病んだり自殺したりする女性の気持ちが男性には本当の意味では理解できないのではないか。刑罰が信じられないほど軽いのは、こういった感覚の違いのせいではないか」 「女性刑務所で明るい人は夫殺しの正当防衛をした人。刑務官の少なさは労働環境の悪さ。高齢者が4割もいて。すべての面倒を見なくてはならない。 高齢者が出所しても仕事がなくて生保もなかなか受けられない、どうやって生きていくのか。 刑務所では人間は更生しない、必要なのは更生ではなく住まいと仕事だ」 「海外の本を読んでも必ずといっていいほど女性の生きにくさに触れている。それを書かずには物語を進められないから」 「成功者は努力しただろうが運も良かった。発言を鵜呑みにしないこと」 「母親になれば自分の人生の主役は自分、という当たり前のことが剥奪される。この世に母親という役割ほど大変で辛いことはない。すべてを放り出してどこか遠くへ行きたいと思ったことのない母親なんているのだろうか。女は一歩外に出ると100人の敵が待ちがまえている 子育てといいながら、その殆どの時間を体力のいる家事に奪われている。そんな息もつけない倒れそうになる生活の中で子どもとじっくり向き合う時間がどれくらいあるだろう。【子育て】ではなくて【下働き】なのだ。20代30代という頭や体が最も充実している貴重な時間は二度と帰ってこない」 「時間もお金もない人生の何が楽しいのか。子どもありでも図々しいおばさん、非常識おじさんはいる。子育てで、自分も成長する、なんて嘘」 「酷いことをしてくる人、みんな悪気なんか無くてやってる」 「昔からの友達でも経済状況が、暮らしぶりや考え方に大きく影響しているし、親子関係の良し悪しや子供の学歴、舅姑との関わりなど自分自身以外のことでも差が出てくる。友人関係は3〜5割の共感があればそれでいい、細く長く付き合うなら緩い付き合い方の方が良い」 「親は素晴らしい人格者ではなく未熟な一人の人間。親は倒れそうになりながら働き、【疲れた】ともこぼさなかった。親は誰しもその時々で精一杯だったのに子供は親に多くを期待してしまう」
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ピシピシと手厳しい、けど後であんな事言わなきゃよかったと後悔している、という著者のイメージが感じられた。 タイトルどおりのエッセイ。
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