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イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる
定価 ¥2,530
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 二見書房 |
発売年月日 | 2023/03/22 |
JAN | 9784576230344 |
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イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる
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商品レビュー
3.8
21件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これは…リアルでした。 愛する人から暴力を振るわれても…離れられない心情が痛いほどよく分かった。 聞くだけだと何で?離れなきゃ!って思うけど、この本を読んで、何とも言えない気持ちになりました。ラストも最高に良かったです。 ラストに分かる、タイトルの意味。 続編を読むのも楽しみです!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ぱっと見は、ジュブナイルかハーレクインか、というロマンスノベルに見えるのですが...読んでいくと、そういうロマンスものの定型の裏をつく作品。 もともとジュブナイルな二次創作で映画化された『アフター』シリーズなんかでも思ってたのですが、この手の女性主役ロマンスって、結構DV一歩手前どころか...みたいな有害な関係性を美化してる作品も多い感じがするんですよね... くっついたり離れたりの関係を楽しむというところなんでしょうが、結構男がモラハラなケースがある。主人公の女性の自主性や社会性が芽生えるたびに不安を感じて、彼女を束縛しようとするとか.. それを普通にロマンチックとして読ませてるものって結構ありますよね... だからそういう作品で育ってきた女性たちが、そういう関係性をDVと思わず強い愛だと思ってしまう悲劇もある。 この作品は、設定や描写こそハーレクインですが、その実扱ってる物語の方向性は、そういう歴代のハーレクインに多かった有害な関係性の美化を告発してる気がします。 実録ふうにしなかったからこそ、かえって響くというか... 女性の読者は、アトラスにしてもライルにしても、なんか少女漫画とかで親しんできた人格に見えてくると思うんですよね。あーロマンチックだなあと思ってきた男像。だからそこに生じてくる不協和音を違和感と思わなくちゃいけないんだ..!って主人公と同じでショックを受ける。 その手のハーレクインや少女漫画で育ったことのある女性にこそ読んでみてほしいです。 主人公と母が痛みを共有するシーン、そして出産と同時にライルとの別れを選ぶシーンはとても印象深い。 母もただDV経験者というだけでなく彼女の母親で。年月が過ぎれば母もまた被害者、という地点から経験をちみ変わってもいく。それでも自分の痛み以上に娘の痛みを引き受けるという表現がすごくいい。 将来はあなたみたいになりたい、って互いに言える母娘ってすごい。この台詞が一番この母娘の互いの関係性の核心をつくもの、と描いた作者さんの感性の鋭さを感じた。 そしてライルもまたただ加害者でもないし病んでる人でもない。一生懸命自分を変えようとする男でもある。攻略しなければいけないモンスター、みたいなたんじゅんなすがたでないからこそ怖いし悲しいし難しい。 It ends with usはてっきり、主人公とライルのことで、この2人で虐待を断ち切るという意味かと思ってたけど、主人公と娘がusだということに強さを感じたし、同時に虐待の連鎖という重みを感じた。 実際この本はDV関係を経た夫婦の子供の立場である著者の体験に立って描かれたと知りとても腑に落ちた。 暴力をテーマに女の連帯を描く作品も多く出てきており嬉しいですが、この作品のように子供の立場から家族を見て母を通しながらも父を切り捨てるわけでもない、というのはリアルですよね。そういう視点の多様性が出てきたことすごくいいと思いました。誰かを断罪することが、誰かを承認することの唯一の道ではないという。 家族の中にいる子供の立場として加害者になった父とも被害者になった母とも長い年月を一緒に生きて関係性の変化を経験していくわけですから。 この子供の立場というのがすごくDV経験者の希望になると思うし、作者がそこまで意図して書いたということに本当に拍手を送りたいです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
駆け抜けるように読み切った。 世界的にかなり有名な本なのに、日本でそこまで話題になっていないのが不思議。 ここでもコメント数少なかったし、もったいないなあと思う。 日本作家のこの手の小説はあまり読まないから分からないが、男女の描写が濃厚で大胆でセクシー。 文章の引き込み力がすごい。 ライルの視点を知りたいし書いてほしいが、想像するからこそ魅力があるのだろうと思う 個人的にどうしても引っかかった部分がある。 リリーが妊娠していることが分かり、産むと決めたとき、ライルの子ということに対しての複雑な気持ちの描写はあったものの、ここまで経営者でありバリキャリのキャラクターなのに『仕事と子育て』についての葛藤みたいな描写がひとつもなく手放しで喜んでいたこと。 ここにどうしても引っかかった。
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