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コ・イ・ヌール なぜ英国王室はそのダイヤモンドの呪いを恐れたのか 創元ライブラリ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2023/03/20 |
JAN | 9784488070878 |
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コ・イ・ヌール
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コ・イ・ヌール
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
王権の象徴とされた宝石の数奇な運命。 やっぱりリカットで元の半分くらいになってたのねぇ。 テロ組織は論外として、インドやパキスタンが返還を求めているけど、あの熱量の中に放り込んだら戦争や内紛でも起きてどさくさ紛れで今度こそ二度と表舞台には戻ってこない気がする。 いつの間にかどこぞ...
王権の象徴とされた宝石の数奇な運命。 やっぱりリカットで元の半分くらいになってたのねぇ。 テロ組織は論外として、インドやパキスタンが返還を求めているけど、あの熱量の中に放り込んだら戦争や内紛でも起きてどさくさ紛れで今度こそ二度と表舞台には戻ってこない気がする。 いつの間にかどこぞの富豪の宝石箱の片隅に、みたいな。 単純に宝石としてのレア度だったら深紅のダイヤとか明瞭なグリーンやブルーのダイヤの方が上なんだろうに、歴史成分上乗せマシマシでねぇ。 まさに人を狂わせるダイヤ。
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ウィルキー・コリンズの月長石はダイヤモンドのことだったのか、と納得。そうかなとは思っていたけど、質によってはムーンストーンも価値は相当だろうし、どうかな?と思っていた。 ラホール条約やシク教徒が最近の本でたびたび出てきたけど、こういう背景もあったのかとしみじみ。
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コ・イ・ヌールと呼ばれたダイヤモンド、その大きく光り輝く宝石は、インド、ペルシャ、アフガニスタン、パンジャブといった南アジアに覇を唱えた帝国歴代権力者の権威の証となり、幾多の闘いや流血の中を譲り譲られ、奪い奪われ、遂にはインド亜大陸を支配したイギリスの手中に帰することとなった。...
コ・イ・ヌールと呼ばれたダイヤモンド、その大きく光り輝く宝石は、インド、ペルシャ、アフガニスタン、パンジャブといった南アジアに覇を唱えた帝国歴代権力者の権威の証となり、幾多の闘いや流血の中を譲り譲られ、奪い奪われ、遂にはインド亜大陸を支配したイギリスの手中に帰することとなった。その数奇な来歴と凄絶な歴史を描いたノンフィクション。 著者の資料の博捜によっても、これがコ・イ・ヌールと明確にその登場を明らかにすることはできず、ある時点でムガール帝国の所有となったとしか言えないらしい。 はっきりしているのは、それがインドを離れたとき。1738年のペルシャ、ナーディル・シャーによるインド侵攻により、ムガール帝国の莫大な財宝が戦利品として持ち去られたが、その中にコ・イ・ヌールもあった。 1747年ナーディル・シャーは部下により殺害される。そのどさくさの中、護衛隊の大隊長だったアフガン人のアフマド・カーン・アブダーリは、皇帝の正室からコ・イ・ヌールを進呈され、その足でアフガニスタンに。一気に勢力を広げ、ドゥッラー二帝国を築く。 しかし、帝国は孫の代に崩壊。帝国東部の地を実質的に支配していたシク人、ランジート・シングの手にコ・イ・ヌールは渡る。1813年のこと。 ペシャーワル、カシミールと順調に領土を拡大したランジート・シングは、シク国家を樹立。彼は殊の外コ・イ・ヌールを珍重した。その彼も1839年に死去。後継者争いで、彼の死後わずか4年で3人の王、2人の皇太子と皇太后が死亡。残されたのは5歳のドゥリープ・シング。そこに起こったのが、2度にわたる東インド会社とのシク戦争。この敗北によりパンジャブはイギリスの領土となり、またコ・イ・ヌールもイギリス、ヴィクトリア女王に献上されることとなった。 こうして、コ・イ・ヌールは今もイギリス、ロンドン塔に飾られている。 イギリスは相手にしていないが、今もインドやパキスタンからはコ・イ・ヌールの返還要求が折に触れ出されているとのこと。 世界的に歴史的文化財の返還要求が出されているが、一つの宝石にこんな数奇な来歴、出来事があったのかと粛然とする思いで一杯だ。
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