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国破れて著作権法あり 誰がWinnyと日本の未来を葬ったのか みらい新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みらいパブリッシング/星雲社 |
発売年月日 | 2023/03/10 |
JAN | 9784434317095 |
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国破れて著作権法あり
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
壇弁護士の話を聞く機会があったのをきっかけにWinny事件の追証みたいなつもりで読んでみたが、当初の目的とは違う意味で得られるものが多かった。 日本版フェアユースについてはこれまで多くの書籍で取り上げられていたが、本書がその背景や問題点、必要性を最もわかりやすく解説してくれている...
壇弁護士の話を聞く機会があったのをきっかけにWinny事件の追証みたいなつもりで読んでみたが、当初の目的とは違う意味で得られるものが多かった。 日本版フェアユースについてはこれまで多くの書籍で取り上げられていたが、本書がその背景や問題点、必要性を最もわかりやすく解説してくれている気がする。日米の司法の根本的な違い、英国のエクイティ法理など、様々なことの理解が深まった。
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P2P技術が著作権侵害の幇助罪に問われたWinny事件(最高裁で無罪確定)がわが国の文化産業にもたらした負の影響について述べている。サブテーマとして警察・検察の取り調べ批判も。わが国の著作権法にもフェア・ユースの導入を提唱している。
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最近映画化されたWinny事件を題材として、日本の著作権の現状について論じている本。 日本はこの30年間1人当たりの平均GDPが一人負けの状態だが、それには様々な要因がある。日本人の性質(面倒くさがり=変えることに消極的、足を引っ張る、ヒラ目キョロ目)、政治家の劣化、メディアの...
最近映画化されたWinny事件を題材として、日本の著作権の現状について論じている本。 日本はこの30年間1人当たりの平均GDPが一人負けの状態だが、それには様々な要因がある。日本人の性質(面倒くさがり=変えることに消極的、足を引っ張る、ヒラ目キョロ目)、政治家の劣化、メディアのレベルの低さ、などが挙げられるが、それ以外にも著作権という法律(ルール)に根本的な欠陥があったことが、この本を読んで理解できた。そりゃ、メガベンチャーなど生まれないわ。 日本の司法の酷さについては知っていた。 今だに人質司法で不当な長期勾留をしている国だ。警察取り調べの際の弁護士立会いも認められていない。証拠より自白がすべて。さらに、裁判官と検察官が仲良しこよしで、本来は「権力を持っている(立場が強い)検察を裁く」場である裁判の根本からズレた仕組みで運営されている。司法サークルの仲良し達。だから有罪率が99%。 狂ってるとしか言えない。 この状態で、最高裁判所の判事だけが有能なわけはなく、世間とズレた見識で判決を下してるわけだ(もちろん、中には有能な人もいるだろうが、それはどんなグループでも同じことだ)。この人たちには、物事を革新していこう、という気概が一ミリもない。まだ法律が未整備な領域で、如何に余計な規制をしないことで、今後国民にとってフロンティアを維持できるか、発展させられるか、みたいな思考もない。だから著作権も権利者側の視点にしか立たない(立てない)。 著者は日本にフェアユースを導入しようと頑張っておられる。それは応援したいし、素直に尊敬する。しかし、加速主義しかない、と考えている自分にとっては、一度日本は社会システムごと崩壊した方が良いという結論は変わらない。為政者、官僚、既得権益者(ステークホルダー)は死ぬまで変わらない。 この本読んで、その思いをまたさらに強くした。
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