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円 劉慈欣 短篇集 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2023/03/07 |
| JAN | 9784150124014 |
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円
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商品レビュー
4.2
43件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
全13遍の短編集。本当に読み終わりたくなかった...涙 デビュー作「鯨歌」はデビュー作なわけないだろってくらい既に仕上がってる。「郷村教師」は偶然が重なって農村の幼い子供達が受けた教育が地球を地球外生命体の破壊から救うんだけど、人類の歴史の中で培った科学や文明を今の世代が知っていることがどれだけ大切かわかりような気がした。「詩雲」もすごいね...。神が詩を気に入っちゃって、膨大なリソースを戦争とか征服のためじゃなくて、全ての漢詩(とくに五言絶句や七言絶句)を発見することに投じられるロマンに痺れた。 「栄光と夢」は収録作の中で一番好きだった作品。教科書に載せることを強く勧めたいくらい考えさせられる話だった。富める国と貧しい国の間では倫理水準で合意得られるはずないよね。だから武力になるんだけど、だって今日1日の命や食糧すら危ぶまれる状況でオリンピックで決着つけようや、は先進国の傲慢とご都合主義が過ぎてグロかった。読みながら吐きそうなったの初めてかも。 「円円のシャボン玉」は劉慈欣先生がよく書いてるテクノロジーで天気操っちゃう系で発送が純粋に面白かった。娘ぶっ飛んでてよかった。 「月の光」もすごい。結局何も起こらないんだけ地球の未来がほとんど2回変わってる壮大さがすごく短い話に圧縮されてて、読後感の置いてけぼり感が心地よかった。「円」は「三体」一部の人間計算機が別の文脈で再現されててファンにはたまらない話。「三体」だと次いつ安定期が訪れ、いつ混沌期が来るかを予測するシミュレーターだったけど、今回は円周率の計算用途で真の軍隊が総動員してた。 SFって読んだ瞬間現実の見え方が変わるから読むことによって得るものが大きい。 最近よく空見るようになったし足元の蟻とかもよく見るようになった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
三体が面白かったのでこちらも読んでみた 【印象に残った短編】 ・郷村教師:高度な知的生命体から見た地球人。相互情報伝達は音波を通した毎秒10ビット程度の低性能なもの。世代間の記憶継承能力も無い地球人が技術を進歩させてきたのは、「教師」という人達が知識を紡いでいったから。物語後の子供たちの将来に想いを馳せずには居られなかった。 ・詩雲:神に近いテクノロジーを持つ生命体が、古代地球文明の「漢詩」に興味を持ち、李白を越えようと太陽系全てと引替えに漢詩を総当りで作成しようとする話。 文化にテクノロジーで対抗しようとするその発想がまず面白い。宇宙に浮かぶ全ての可能性を含めた漢詩のストレージ、それこそがタイトルである詩雲。 「猿をキーボードの上で歩かせて偶然できた小説は、どれだけ出来が良いとしても傑作と呼べるのか?」今のAIと芸術の関係を示唆するような内容。 ・人生:胎児に母親の記憶を遺伝させられたらどうなるかという話。最終的に今後の人生の悲観して胎児は胎内で臍の緒を自らちぎり自殺してしまった。無知というのは将来を考えるにあたっては保護するものになる、というのは他にも当てはまりそうだと感じた。 ・円:三体にもでてきた人間計算機の話。途方もない話で面白い
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あとがきにある通り、大きな宇宙と小さな存在の対比が上手な短篇が多いものの、やはり劉慈欣は長篇かなという感想。「二〇一八年四月一日」のITプロレタリアートに関する記述がIT従事者として刺さった。
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