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肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/03/08 |
JAN | 9784167920159 |
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肉とすっぽん
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
肉食が人間と切っても切り離せないこと、肉となる動物を愛すほどそれが「旨く食べる」ことにつながること。愛と残酷さは一体だ。食ルポというか「肉に魅入られた人間のドキュメンタリー」みたいな気分で読めてよかった。
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牛、馬、猪、鹿、鴨、鳩、鯨、羊、鼈、内臓。人はなぜ肉を食べるのだろう、土地に根差した知恵と工夫、長い歴史を通じて人と獣の間に培われてきた親密な関係性に光を当てた傑作ノンフィクション。
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「サンドイッチは銀座で」のシリーズでも熊を食べに行く話があったので、そんなには愕きはしない。だけど、普段の軽妙さは影を潜め、文章にずっしりした重さがある。 羊、猪、鹿、鳩、鴨、牛、内臓、馬、すっぽん、鯨の10章。 ルポだけど、着飾った奇麗ごとの無い文章。育てて、その命をいただく...
「サンドイッチは銀座で」のシリーズでも熊を食べに行く話があったので、そんなには愕きはしない。だけど、普段の軽妙さは影を潜め、文章にずっしりした重さがある。 羊、猪、鹿、鳩、鴨、牛、内臓、馬、すっぽん、鯨の10章。 ルポだけど、着飾った奇麗ごとの無い文章。育てて、その命をいただく生業への共感が身に迫ってくる。 だから、その後の文がより際立ってくる。 (引用) 気が逸るのを抑えながら、透明な黄金色の熱いスープをれんげに満たし、啜った。すーっと口のなかに滑り込む清澄な汁。醤油のひのかな香ばしさ。焼きねぎの甘み、つつましやかなふりをして、しかし、奥まったところから、あの﨟長たけたうまみが頭をもたげてくる。追いかけて、まろやかに花開く脂のこく。 そんなことは書いていないんだけど、人間の罪深さを考えてしまった。
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