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ルポ 大学崩壊 ちくま新書1708
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/02/09 |
JAN | 9784480075390 |
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ルポ 大学崩壊
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
大学崩壊と言うから学生側の問題かと思いきや、大学自体が壊れているのか! いい年した大人が本当に情けない。一体誰が何の目的でこんな『改革』を進めたのかと不思議だったが、最終章で謎が解けた。結局私利私欲でやってただけか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の自民党メンタリティが十二分に発揮さ...
大学崩壊と言うから学生側の問題かと思いきや、大学自体が壊れているのか! いい年した大人が本当に情けない。一体誰が何の目的でこんな『改革』を進めたのかと不思議だったが、最終章で謎が解けた。結局私利私欲でやってただけか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の自民党メンタリティが十二分に発揮された素晴らしいシステムだな。 山形大の事件は中の人から詳しく聞いていたが、それより酷い事態が複数の大学で起こっていたのを初めて知った。先日山大の件の教授にお会いしたが、何事もなかったように意気揚々としてた。自浄能力のない組織は必ず衰退する。学生や真面目にやっている教職員が気の毒だ。 それにしても不可解なのは文科省だ。普通役人というのは許認可権をもつ業界向けの予算を増やしたいものじゃないの?なぜ毎年予算を削減する?力のない弱小省庁だから財務省の言うがままになっている?それとも何か裏の事情があるのか? よくわからん。
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今の大学、授業風景はどんな感じだろうか。 崩壊という程、酷いのだろうか。大学の同窓会誌や会報を見る限り、そこに写るキャンパスライフは全く崩壊しているように見えない。本書を読むと破滅的な感じにも見えるが、一部の事象では無いのだろうか。バランスよく見る必要がある。 しかし、共通する...
今の大学、授業風景はどんな感じだろうか。 崩壊という程、酷いのだろうか。大学の同窓会誌や会報を見る限り、そこに写るキャンパスライフは全く崩壊しているように見えない。本書を読むと破滅的な感じにも見えるが、一部の事象では無いのだろうか。バランスよく見る必要がある。 しかし、共通するのは2004年の大学法人化。これが、失敗だったと大学関係者の多くが語る。法人化によって表向きは国による予算や組織等の規制は大幅に縮小され、大学の自律的な運営が確保されることが謳われたが、実際に行われたの予算の削減。 2022年国際卓越研究大学法も評判が良くない。日本の研究力を強化し稼げる大学と言う触れ込みで、政府が創設した10兆円規模の大学ファンドの運用益によって支援する。政治家や経済界の主導で、大学の私物化や、大学での軍事研究が加速する可能性もあると。 札幌国際大学の問題の背景には、2008年発表した留学生30万人計画がある。留学生を受け入れることで補助金が入ることから、不適切入試が行われた。 若干偏っている気もするが。国の制度が振り回しているようにも思える。退職強要研修を行ったブレインアカデミーというのも初めて聞いた。一部かも知れないが、確かに異常事態は起こっているようだ。
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高橋新書ガイドから。話し合いで聞く耳を持たれなかったり、そもそも話し合いすら行われないとなると、最終的には法的手段に頼らざるを得ない状況にもなり、本作で挙げられる案件でも、訴訟に至った例が多い。でもその案件は、構造的に、どうしてもスラップ訴訟の様相を呈するものが大半となる。すなわ...
高橋新書ガイドから。話し合いで聞く耳を持たれなかったり、そもそも話し合いすら行われないとなると、最終的には法的手段に頼らざるを得ない状況にもなり、本作で挙げられる案件でも、訴訟に至った例が多い。でもその案件は、構造的に、どうしてもスラップ訴訟の様相を呈するものが大半となる。すなわち、雇う側と雇われる側、大きな大学組織とちっぽけな個人、みたいな風に。でも、皆が皆、声を上げる機会を持てる訳もなく、その理不尽に耐えられる訳もない。きっと本書は氷山の一角で、あちこちで崩壊が進行している。とはいえ、範となるべき国が今の体たらくでは、崩壊を食い止めるのも大変な難事業であろうことは想像に難くなく…。さて。
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