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ルポ 大学崩壊 の商品レビュー

3.8

12件のお客様レビュー

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2024/06/07

大学崩壊と言うから学生側の問題かと思いきや、大学自体が壊れているのか! いい年した大人が本当に情けない。一体誰が何の目的でこんな『改革』を進めたのかと不思議だったが、最終章で謎が解けた。結局私利私欲でやってただけか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の自民党メンタリティが十二分に発揮さ...

大学崩壊と言うから学生側の問題かと思いきや、大学自体が壊れているのか! いい年した大人が本当に情けない。一体誰が何の目的でこんな『改革』を進めたのかと不思議だったが、最終章で謎が解けた。結局私利私欲でやってただけか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の自民党メンタリティが十二分に発揮された素晴らしいシステムだな。 山形大の事件は中の人から詳しく聞いていたが、それより酷い事態が複数の大学で起こっていたのを初めて知った。先日山大の件の教授にお会いしたが、何事もなかったように意気揚々としてた。自浄能力のない組織は必ず衰退する。学生や真面目にやっている教職員が気の毒だ。 それにしても不可解なのは文科省だ。普通役人というのは許認可権をもつ業界向けの予算を増やしたいものじゃないの?なぜ毎年予算を削減する?力のない弱小省庁だから財務省の言うがままになっている?それとも何か裏の事情があるのか? よくわからん。

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2024/04/03

今の大学、授業風景はどんな感じだろうか。 崩壊という程、酷いのだろうか。大学の同窓会誌や会報を見る限り、そこに写るキャンパスライフは全く崩壊しているように見えない。本書を読むと破滅的な感じにも見えるが、一部の事象では無いのだろうか。バランスよく見る必要がある。 しかし、共通する...

今の大学、授業風景はどんな感じだろうか。 崩壊という程、酷いのだろうか。大学の同窓会誌や会報を見る限り、そこに写るキャンパスライフは全く崩壊しているように見えない。本書を読むと破滅的な感じにも見えるが、一部の事象では無いのだろうか。バランスよく見る必要がある。 しかし、共通するのは2004年の大学法人化。これが、失敗だったと大学関係者の多くが語る。法人化によって表向きは国による予算や組織等の規制は大幅に縮小され、大学の自律的な運営が確保されることが謳われたが、実際に行われたの予算の削減。 2022年国際卓越研究大学法も評判が良くない。日本の研究力を強化し稼げる大学と言う触れ込みで、政府が創設した10兆円規模の大学ファンドの運用益によって支援する。政治家や経済界の主導で、大学の私物化や、大学での軍事研究が加速する可能性もあると。 札幌国際大学の問題の背景には、2008年発表した留学生30万人計画がある。留学生を受け入れることで補助金が入ることから、不適切入試が行われた。 若干偏っている気もするが。国の制度が振り回しているようにも思える。退職強要研修を行ったブレインアカデミーというのも初めて聞いた。一部かも知れないが、確かに異常事態は起こっているようだ。

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2023/12/04

高橋新書ガイドから。話し合いで聞く耳を持たれなかったり、そもそも話し合いすら行われないとなると、最終的には法的手段に頼らざるを得ない状況にもなり、本作で挙げられる案件でも、訴訟に至った例が多い。でもその案件は、構造的に、どうしてもスラップ訴訟の様相を呈するものが大半となる。すなわ...

高橋新書ガイドから。話し合いで聞く耳を持たれなかったり、そもそも話し合いすら行われないとなると、最終的には法的手段に頼らざるを得ない状況にもなり、本作で挙げられる案件でも、訴訟に至った例が多い。でもその案件は、構造的に、どうしてもスラップ訴訟の様相を呈するものが大半となる。すなわち、雇う側と雇われる側、大きな大学組織とちっぽけな個人、みたいな風に。でも、皆が皆、声を上げる機会を持てる訳もなく、その理不尽に耐えられる訳もない。きっと本書は氷山の一角で、あちこちで崩壊が進行している。とはいえ、範となるべき国が今の体たらくでは、崩壊を食い止めるのも大変な難事業であろうことは想像に難くなく…。さて。

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2023/11/16

第1章 破壊される国公立大学 第2章 私物化される私立大学 第3章 ハラスメントが止まらない 第4章 大学は雇用破壊の最先端 第5章 大学に巣食う天下り

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2024/03/09

国立大学法人化から約20年。特に第二次安倍政権以降の10年で、政治と経済界の思惑通りに大学がどのように改革されていったか(壊れていったか)。何が起きているのか。実際に起きたいくつかの象徴的な事例を取り上げながら現在進行形で進む大学崩壊の現場のルポタージュ。 ここで取り上げられてい...

国立大学法人化から約20年。特に第二次安倍政権以降の10年で、政治と経済界の思惑通りに大学がどのように改革されていったか(壊れていったか)。何が起きているのか。実際に起きたいくつかの象徴的な事例を取り上げながら現在進行形で進む大学崩壊の現場のルポタージュ。 ここで取り上げられている事例や、国立大学法人法等の改正などは大学関係者じゃないと良く分からないし、一般の大学教員などでも良く知らない人も多いと思う。本書では象徴的な事例や法改正、政治の動きが関連して紹介されていて、さらに最後の「おわりに」ではそれらを簡潔にまとめてくれているので、現在までの流れと現状を俯瞰して整理するのに役立つと思われる。 学長による独裁体制、文科省職員の出向と天下り、私物化、ハラスメントの横行、雇用破壊の進行などなどの諸問題は、まさにそれを目指す人びとによって引き起こされていると言っても過言ではないのかもしれない。抵抗しても仕方がないと諦め受け入れる人々と、最初からその状況しか知らないう若手が増加していく現場で何をすべきか。本書のような情報源を手に取って状況を知ることがまずは大事だろう。

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2023/08/02

旧態依然たる大学は改革が必要!という思いと、 そうはいっても最近の大学は学生にいろいろな試みをしている!という思いと、 両方を持ちながらこの新書を読む。 「利益が出る大学」を目指せと、大学改革を推奨し、学校経営に首を突っ込む国、 地方自治体。 それはそれで双方言い分もあ...

旧態依然たる大学は改革が必要!という思いと、 そうはいっても最近の大学は学生にいろいろな試みをしている!という思いと、 両方を持ちながらこの新書を読む。 「利益が出る大学」を目指せと、大学改革を推奨し、学校経営に首を突っ込む国、 地方自治体。 それはそれで双方言い分もあろう、が、、、 読むにつれ、反吐が出てきた。 中には真に大学を変え、世の中の役に立つ人材を輩出させたい、という思いの人も いるかもしれないが、このルポに出てくる学校トップはクズばかり。 民間人なら私腹を肥やすため、首長や官僚なら、天下りをするため。 結局私腹を肥やすためだ。せこいクズばかり。それをいかにも合法的にやる。 大義名分を勝手に作って。あるいは捏造して。あの京都大学ですら。 ・・・官僚の天下りポスト作り。 これが今の日本の諸悪の根源になっている、という思いが高まっている。 日本の財政破綻だって、1000兆の赤字というけれど、財団法人やらなにやらに 資産はどんどん流れている。 オリンピックやら万博やらカジノやら明治神宮再開発やら、 日本を壊す新しい事業を起こし、法人を作り、そのポストに官僚OBが天下っている。そして高給を食み個室をあてがわれ、、、 それが至る所に出てきている。 都市部受験勉強偏差値エリート官僚は、せこくてずるい。 自分のことしか考えない。 地方でもまれ地頭で東大に入って官僚になるような輩はもういないのか。 本来そういう馬鹿を止めるのが政治家の役目だが、 世襲のボンボンたちはそんなことはどうでもいい。というか考えられない。 神輿に担がれれば気持ちいい。 彼らの多くも選挙区は地方だが、出身は都内中高一貫エリート校だったりする。 今の、そして前の前の首相みたいに超一流大には入れない世襲もいるが。 こうして日本はどんどん衰退していく、、、 何も知らんサラリーマン、特に若者は、わずかな給料から税金、社会保険料を 吸い上げられる。消費税をとられる。国は赤字だから我慢せいと。 それでも黙っている一般市民ではいけない。 大学崩壊も根っこは一緒だ。

Posted byブクログ

2023/06/13

大学はここ10年で壊れてしまったと嘆く声が聞こえる。耳を疑うような事件の頻発、一部の人間による「独裁化」と「私物化」。大学だけでなく、世の中の仕組みそのものの限界を感じる。

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2023/06/05

様々な大学の不祥事が列挙されているが、その背景にあるのが法改正による政財界や大学経営者の権力強化であるとしている。今大学で何か起きているのかを知るにはよくまとまっていて有益である。 確かに昔に比べると大学には自由はなくなったようにも思えるが、他方教員と学生との関係はフラットにはな...

様々な大学の不祥事が列挙されているが、その背景にあるのが法改正による政財界や大学経営者の権力強化であるとしている。今大学で何か起きているのかを知るにはよくまとまっていて有益である。 確かに昔に比べると大学には自由はなくなったようにも思えるが、他方教員と学生との関係はフラットにはなりつつあるようには思える。問題は、その上の政財界や経営サイドからの締め付けが、教員や学生への圧力となっているということだろう。ただし、訴訟が頻発しているというのは、問題が表面化しているということでもあるので、これはこれで「正常化」とも言えるのかもしれない。良くも悪くも、大学も一般企業化してきたということなんだと思う。 大学には膨大な税金が使われているにも拘らず、自分や子供が卒業してしまえば関係はなくなるので、社会的な関心が低くなりがちではあるが、国全体の課題として国民がもっと関心を持つべき問題である。

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2023/05/11

結局、人件費なんだなぁ。 2008年問題を乗り越えた日本の大学。そのからくりは人件費のカット。そのために人員を削減するのだが、人を辞めさせるやり方がえげつない。「なりふりかまわず」だけど、そうしなければ学校そのものが立ち行かなくなったのでしょうね。 管理部門を強化し、教育の現場は...

結局、人件費なんだなぁ。 2008年問題を乗り越えた日本の大学。そのからくりは人件費のカット。そのために人員を削減するのだが、人を辞めさせるやり方がえげつない。「なりふりかまわず」だけど、そうしなければ学校そのものが立ち行かなくなったのでしょうね。 管理部門を強化し、教育の現場は人・モノ・カネを締め上げる。それしかやり方ないのでしょうか。

Posted byブクログ

2023/05/05

いまの大学現場で起きている事実・事件について報じたもの。立場上、現実に疎くなりつつあるので(それでは許されないわけだが)他山の石としたい。

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