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真珠とダイヤモンド(上)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 毎日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2023/01/31 |
| JAN | 9784620108605 |

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商品レビュー
4.1
84件のお客様レビュー
面白い!かなり分厚い単行本なのに一気に読んでしまう。そんな力を持っている本に出会えると嬉しくなる。 上巻はトントン拍子で良い方向へと進んでいく。でも、いろんな出来事の端々に「いやまてよ、危ないんじゃない?」っていう不安も感じられて、それが一気読みのペースを上げる。
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うわーーーーーーめっちゃ一気に読み切った! なんとなく図書館で借りた上巻が面白過ぎてあっという間に読み終わって、翌日下巻を借りに図書館まで猛スピードで自転車を走らせた。 やっぱり桐野夏生さん好きすぎる。 昭和後期に証券会社の同期入社組として知り合った、水矢子、佳那、望月。 自身...
うわーーーーーーめっちゃ一気に読み切った! なんとなく図書館で借りた上巻が面白過ぎてあっという間に読み終わって、翌日下巻を借りに図書館まで猛スピードで自転車を走らせた。 やっぱり桐野夏生さん好きすぎる。 昭和後期に証券会社の同期入社組として知り合った、水矢子、佳那、望月。 自身の野望のためになりふり構わず突き進み、危険な橋を渡ることも厭わずに成り上がっていく望月と、彼と一蓮托生することを覚悟した佳那、目指すところは違えど彼らと並走して淡々と生きる水矢子。 止まるところを知らなかった望月の快進撃もバブル崩壊と共に翳りが見え、三人の人生は誰も思いもよらなかった軌跡を辿ることになる。 三人が出会ったとき、佳那と望月は二十歳、水矢子は高校を卒業したばかりの18歳だった。 若い彼らは、当然さまざまな苦悶や逡巡を経験するのだけれど、それでも常に、自身を貫く一本の芯のような、覚悟のようなものが彼らには通っているのを感じて、頼もしい気持ちで読むことができた。 とても疾走感のある小説だった。 最後まで読み終わってから、上巻の最初に戻ってプロローグを読み返したら全く違う景色が見えて、そういうことだったのか、と感服した。 上巻を読み終わった後でもう一度図書館に行ったとき、返却しないでいてよかった(家から持って行くのを忘れた)。 悲しいような、温かいような、清々しいような。 いろんな感情が引き起こされるラスト。 もしかしたら賛否両論あるかもしれないけれど、わたしはとても好きな終わり方だったなと思った。
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昭和バブル期の証券会社を舞台にした物語。 パワハラセクハラ当たり前、コンプラなんて意識無し、生々しくギラギラした時代が最近まであったんだなと思う。 学歴の無い男は手段を選ばず出世を目指し、外見だけで判断される美しい女は実力で男に認められようとし、何も無い女は大卒の肩書きを欲しがる...
昭和バブル期の証券会社を舞台にした物語。 パワハラセクハラ当たり前、コンプラなんて意識無し、生々しくギラギラした時代が最近まであったんだなと思う。 学歴の無い男は手段を選ばず出世を目指し、外見だけで判断される美しい女は実力で男に認められようとし、何も無い女は大卒の肩書きを欲しがる。 成り上がる物語の前編なのか、転落劇の序章なのか、まだ分からないけどリズムの良さでスイスイと読みました。後編が楽しみ。
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