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曽我兄弟より熱を込めて
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曽我兄弟より熱を込めて

坂口螢火(著者)

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曽我兄弟より熱を込めて

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎メディアコンサルティング
発売年月日 2023/01/30
JAN 9784344943827

曽我兄弟より熱を込めて

¥770

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2023/04/23

鎌倉時代の「曽我兄弟の仇討ち」を題材とした作品。 僅かな史料を元に、曽我物語、歌舞伎や講談などの二次創作まで幅広く取材し、丁寧に再構築された良作です。戦前までは曽我ものって絶大な人気があったんですね。 曽我兄弟の仇討ちは、赤穂浪士の討ち入り(忠臣蔵)、伊賀越の仇討ち(鍵屋の辻...

鎌倉時代の「曽我兄弟の仇討ち」を題材とした作品。 僅かな史料を元に、曽我物語、歌舞伎や講談などの二次創作まで幅広く取材し、丁寧に再構築された良作です。戦前までは曽我ものって絶大な人気があったんですね。 曽我兄弟の仇討ちは、赤穂浪士の討ち入り(忠臣蔵)、伊賀越の仇討ち(鍵屋の辻の決闘)と共に、日本三大仇討ちの一つとして知られるエピソードで、戦前までは絶大な人気を誇っていたのだとか。 最近は、仇討ちモノは忠臣蔵ですらほとんど流行らないので、曽我兄弟の知名度も低いまま。恥ずかしながら、全然知らなかったので、面白かった。兄弟愛ってのも、昨今だとピンとこないんだろうな。

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2023/03/30

運の巡り合わせで読むことができた。私にとってはかけがえのない本だと思っている。そして、『鎌倉殿』を観ていない私にとってはこれが初めての曽我兄弟の話だった。 仇討ちは令和の世の中、というより明治以降も許されていない。それでもなぜこんなに関心を惹き付けて止まないのだろう。曽我兄弟に...

運の巡り合わせで読むことができた。私にとってはかけがえのない本だと思っている。そして、『鎌倉殿』を観ていない私にとってはこれが初めての曽我兄弟の話だった。 仇討ちは令和の世の中、というより明治以降も許されていない。それでもなぜこんなに関心を惹き付けて止まないのだろう。曽我兄弟にも潔さがあるからだろうか。そして幼少期からずっとあたためていた父の仇を達成したからだろうか。 兄弟の絆、特に荒々しい気性の五郎(箱王)の、兄を慕う気持ちが純朴でちょっと愛らしいと感じてしまった。人を殺すことを目標としてても、他の人を騙そうとしないし手をかけようとしない兄弟の心意気も清々しかった。 あと、注目すべきは畠山重忠公だ。私自身、地元埼玉ゆえに重忠公の名前は知っていたが具体的に何をしていた人かは知らずにいた(社会科見学の記憶も抜けている)。情に厚い重忠公のことを考えると、ちょっと誇らしい気持ちになった。そして兄弟が重忠公の名前を絶対に出さないし存在すら醸し出さなかったことにも感銘を受けた。誠の心とはこういうことなのか、、、と思った。曽我兄弟の話ではあるが、ゆかりの地の武将のことをしっかり伝えてくれたことがありがたかった。 この本に巡り合わせてくれた御人に、深く感謝申し上げたい。

Posted by ブクログ

2023/02/24

『歴史が面白くなる一冊』 時は平安から鎌倉へ移り変わる時代。 1193年にあった日本三大仇討ちに数えられる「曽我事件」を描いた史実に基づく歴史小説。古典である「曾我物語」の入門書として、"サラリーマンが通勤列車で読める古典”を目指して書かれたとのことであり、非常に読み...

『歴史が面白くなる一冊』 時は平安から鎌倉へ移り変わる時代。 1193年にあった日本三大仇討ちに数えられる「曽我事件」を描いた史実に基づく歴史小説。古典である「曾我物語」の入門書として、"サラリーマンが通勤列車で読める古典”を目指して書かれたとのことであり、非常に読みやすいのが特徴だ。 曽我兄弟とは、日本で1番美しく有名な仇討ちを行った兄弟として知られる。父を討たれたことにより、幼少期から結束を固め、18年もの歳月をかけた兄弟の執念の復讐劇は見どころが満載。共に成し遂げ共に散ったことで人々を魅了し、江戸時代には大人気の歌舞伎題材にもなったとのこと。 正直、本書を読むまで私は曽我兄弟を知らなかったが、読み終えたときにはすっかり兄弟の虜になってしまった。歴史上の話なので復讐を果たすことと、その後すぐに命を落とす結末は最初からわかっている。それでも作品をエンタメとして楽しむことができるのは、著者のわかりやすい解説と熱量によるところが大きい。当時の暮らしを知ることのできるコラムもクスッと笑える。 著者の坂口螢火(さかぐちけいか)さんは元小学校教員。昨今の歴史離れを危惧して執筆活動をしているという。こんな風に歴史を教えてもらえたら、さぞ楽しかろう。多くの参考文献を紐解き、おもしろく且つわかりやすく、そして正確に歴史を伝えようとする伝道師としての熱意を強く感じる。 本書はもともとkindleにて出版していた作品が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」やゲーム「刀剣乱舞」などによって曽我兄弟の名が知れ渡ったのを機に書籍化に至ったものとお聞きした。「〇〇に熱を込めて」シリーズは他にもあるらしく、歴史に興味を持つきっかけとして大人から子供までぜひ手に取ってみてほしい作品である。

Posted by ブクログ