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不倫 実証分析が示す全貌 中公新書2737
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不倫 実証分析が示す全貌 中公新書2737

五十嵐彰(著者), 迫田さやか(著者)

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不倫 実証分析が示す全貌 中公新書2737

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2023/01/18
JAN 9784121027375

不倫 実証分析が示す全貌

¥330

商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2024/03/24

不倫という下世話な世界を社会調査の目線で分析した本。「何となく」の世界に説明に一定の説明をつけてくれている。 自分の思いとしては「不倫」というもの自体が定まっていないし、月経を「生理」というようなぼやかした表現が世間にまかり通っているのが何だか解せずにいるし、いわゆる不倫をした人...

不倫という下世話な世界を社会調査の目線で分析した本。「何となく」の世界に説明に一定の説明をつけてくれている。 自分の思いとしては「不倫」というもの自体が定まっていないし、月経を「生理」というようなぼやかした表現が世間にまかり通っているのが何だか解せずにいるし、いわゆる不倫をした人が、特に女性側が世間から過剰にたたかれてる気がしてならないし、結婚したからというだけで、通じ合わない人と冷めた結婚生活を続けるほうが何だか倫理に反している気がしている。 この本では、不倫的な行為の表現の変遷に冒頭で触れていてくれて、かつてはよろめきと言われたりしていたのが、「不倫」が台頭してきたという流れがつかめた。 そして、上述したように実質は純愛が「不倫」とされてしまうことがあるのではないかと思っていたけど、多数派の男性は肉体関係を求めてのことだったのかというちょっとがっかりな調査結果だった。一方で、女性は精神性とかを相手に求めているんだけど、それだって相手が肉体を求めているのなら、満たされる不倫って少ないってことになるだろうな。 書中では不倫の定義を「結婚後に配偶者以外とセックスをすること」(p.35)としていて、調査の結果、既婚男性の51.9%、既婚女性の24.7%が不倫をしたことがあるということなんだけど、上記の定義を用いると、セックスしないかぎり不倫にはならないわけだから、精神的な結びつきの場合は不倫にあたらないってことか。

Posted by ブクログ

2024/02/15

不倫という、一般的に批難されがちな行為の実像が実証分析を通して浮かび上がってくるのが面白かった。 確かに個別の例や結論のようなものはないが、多くの人にとって縁のないだろう世界が数字を通して見えてくる点が興味深い。

Posted by ブクログ

2024/01/13

 確かに下世話なテーマではある。しかし不倫はメディアにより毎日のように報道され見聞きする頻度が極めて高いのに比べ、実生活でその実例に触れる機会は相対的に少ない。あってもその内実について第一次情報を得ることは当事者でもない限りほとんど不可能といってもいいのではないか。その意味で、広...

 確かに下世話なテーマではある。しかし不倫はメディアにより毎日のように報道され見聞きする頻度が極めて高いのに比べ、実生活でその実例に触れる機会は相対的に少ない。あってもその内実について第一次情報を得ることは当事者でもない限りほとんど不可能といってもいいのではないか。その意味で、広く一般から無記名データを拾い上げ統計的手法を用いてその実態に迫ることは、裏付けがないままに俗説やイメージが先行しがちなこの「不倫」というテーマについて正しい知識を得るという意味で非常に有用な作業と言える。また、通常は秘匿されるべき優れてプライベートな事象が、大規模な匿名データマスの雲の中からあたかも個別の顔を持つが如く生々しく浮かび上がってくるというのも面白い。その意味で、「不倫」は統計的オペレーションの対象として絶好のテーマであると言えるのかもしれない。 つまり本書の面白さは、不倫を扱うということそれ自体ではなく、そのような通常秘匿される情報がさまざまな調査手法で炙り出されていくさまにあるということができる。例えば第3章で紹介される「リスト実験(調査テーマを他のごく一般的な質問のリスト内に含めて調査する手法)」を使用すれば、普通はまともに答えてもらえない質問にある程度正直に答えてもらうことができるという。しかもその結果を調査テーマを直接聞いた場合と比較すれば、当該テーマがその社会の規範に照らして秘匿される度合いが把握できるというおまけつきだ。  ただ、そのような手法で得られた統計結果を解釈するにあたり、努めて多角的な立場から分析がされているため、規範的な結論めいたものはここでは全く提示されない。この点は「不倫」という人間くさいテーマの分析に直接的かつ単純な結論を期待したり、道徳規範を求めたくなるような向きには、さだめし不満であろうとは思う。そのように本書が拍子抜けだと思われる人は、やはりメディアが流す個別の事象に直情的に反応し、ひとり断罪した上で悦に入る、というシンプルかつナイーブなスタイルが向いているのではないだろうか。

Posted by ブクログ