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火狩りの王(三) 牙ノ火 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/01/21 |
JAN | 9784041128909 |
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火狩りの王(三)
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火狩りの王(三)
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商品レビュー
3.7
13件のお客様レビュー
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先が気になるという意味では面白いけど、新発見は特に無かった。なかなか前に進まないというか、人間が争いを繰り返す生き物でその世界を滅ぼすか生かすのかという話だけど、そのテーマがうーんってという感じ。普通というか…イラストが小野不由美さんの十二国記シリーズと一緒だから期待してるけど、どう終わるんだろう…。もっと自分の想像とは違う世界が見たい。
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人、神族、蜘蛛による死闘が始まり、目が離せない。それぞれが正義を掲げながら、世界の滅びに向かっている感がある。頭でっかちだけど、自分がしたことの大きさを理解した、煌四の言葉が印象的「この先の世界が、生きるのに値するものか、見てみたい。そんな世界が、もしほんとうにあるなら-ぼくも、見てみたい」。炉六の返答もすてきだ「ならば、生きることだ」
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第二巻の勢いそのままに、炎魔との戦いから始まる第三巻。 ↓ネタバレ↓ 炎魔と戦うために集まってきた首都の火狩りたちが、クンが蜘蛛の子だとわかると途端に矛先をクンに向けて、炎魔をほったらかしにクンへ攻撃する様というのは「人間だなあ」と顔を顰めて思います。 善と悪・正と偽、状況や背景を考えずにどちらかを区別しようとするのは、火狩りだけじゃなく、すごく人間らしい思考というか、そういう人の多さに最近は疲れ気味でした。 人というのはどこかの組織に属して、 身内と外の人を隔たせて考え、 集団の意向と個人の思考と、何かの“考え”に正しさを見出して、 その正しさからはみ出さないように生きているものだと思う。 それをアイデンティティと呼ぶ場合もあるだろう。 灯子や煌四の、首都を守り、この世界を守り、〈揺るる火〉を狩るために姫神に手紙を届けて、存続させたいという仲間としての組織。 仲間を守りたいという気持ちからの行動。 神族、蜘蛛、人間、新人類という、 同じ枠組みのものとしての組織。 その組織として定められた正しさを全うするための行動。 ひばりのように、自分の信じるもの(自分が傷つけられたくないと思うもの)だけを大切にする考えからの行動。 どこを拠り所にするかで行動は変わるけれど、 個人個人にとってその行動は全てが正しいものなのだよね。 全てが何事もなく収まらないだけで。 自分の信念からの行動を変えることというのは、アイデンティティを揺るがしかねないから、なかなか変更することができない。 でも、それを変更できる人や、自分の行動が正しいものかどうかを振り返られる人というのは強い。 そしてそれができているのが灯子や煌四。 ひばりもまた、神宮へ向かう地下の中、新人類がクンを襲った時、それまでの思考と対峙しながらの行動が取れていたんじゃないかなと思う。 p.297 「……なにを選ぶのか〈揺るる火〉は決めることになるが、せめて最後は、これでよしの思える選択肢でなければならない。ぼくは、姉上を大勢のための犠牲にするのは、もういやなんだ」 やっとひばりの本音を灯子と煌四に漏らしながら、それでも最後の決定は〈揺るる火〉が決めると覚悟している。 その覚悟の中には、〈揺るる火〉本人が大勢のための犠牲になることを選ぶことも含まれていると、自分でも理解している言葉なのだと胸を打つものがある。 ビジュアル含めてひばりが好きです。
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