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阿弥衆 毛坊主・陣僧・同朋衆 平凡社選書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2023/01/12 |
JAN | 9784582842388 |
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阿弥衆
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時宗/時衆の半僧半俗の存在で〇阿弥陀仏(〇阿)と名乗る人々が、室町時代以降において毛坊主、鉦打(関東)、鉢叩(関西)、同朋衆などと呼称され庶民に近い所で活動してきた様を、また中世近世京都や堺において遊行派とは別の独自な時衆の発展や遊興の文化に与えた影響を、また彼らのような存在と彼...
時宗/時衆の半僧半俗の存在で〇阿弥陀仏(〇阿)と名乗る人々が、室町時代以降において毛坊主、鉦打(関東)、鉢叩(関西)、同朋衆などと呼称され庶民に近い所で活動してきた様を、また中世近世京都や堺において遊行派とは別の独自な時衆の発展や遊興の文化に与えた影響を、また彼らのような存在と彼らが庶民と醸成してきた通俗道徳が明治維新の天皇を中心とした国体の造設によって破壊された様を解説。
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===qte=== 阿弥衆 桜井哲夫著 料亭・通信…僧が担った営み 2023/2/25付日本経済新聞 朝刊 京都の東山に、左阿弥(さあみ)という大きな料亭がある。知恩院と高台寺の、そのなかほどに位置している。風光にもめぐまれ、ここでの食事にあこがれる人は少なくない。開業は幕末期で...
===qte=== 阿弥衆 桜井哲夫著 料亭・通信…僧が担った営み 2023/2/25付日本経済新聞 朝刊 京都の東山に、左阿弥(さあみ)という大きな料亭がある。知恩院と高台寺の、そのなかほどに位置している。風光にもめぐまれ、ここでの食事にあこがれる人は少なくない。開業は幕末期で、もう170年以上営業をつづけてきた。 もとは、安養寺という時衆寺院の僧坊である。この寺には、左阿弥をふくめ、6つの僧坊があった。いずれも江戸中期から、観光名所として知られている。旅宿の場にもなっていた。 あたり一帯は、京中への見はらしがいい。ほかにも多くの寺が、寺院施設を遊覧酒宴の宿につかっていた。いわゆる京料理のはぐくまれた場所でもある。左阿弥は、そんな時代を今につたえる唯一の料亭である。 仏寺が外食産業に手をだしたことは、あやしむにあたらない。おおぜいの食客をうけいれる座敷が、寺にはあった。厨房も大きく、一度に多くの料理をまかなうことができる。寺は外食を提供する場の、ひとつの源流をなしている。 私事にわたるが、私はおさないころ、近所の寺で算盤(そろばん)をならった。呉服の披露会に座敷をかす寺も、以前はあったと聞く。今でも、本堂や境内をコンサートに提供するところが、なくはない。 寺院が社会のなかではたしてきた役割は、見なおしたいものである。今はレストランやコンサートホールが、各地にある。パブリックスペースも、ととのっている。しかし、それ以前には、寺でしかできないことが、多々あった。 この本では、戦国期に武将間の通信をてがけた僧がえがかれる。芸能プロダクションめいた仕事をになった僧も登場する。もちろん、京都で料理文化の礎をきずいた僧たちも。いや、僧ではなく僧形の者と言うべきかもしれないが。 空海や最澄の学問にせまるような本ではない。法然や親鸞の信仰に光をあてもしなかった。仏教の全体をながめれば、裾野のあたりと言うしかないエリアが論じられている。しかし、私などには、そこがおもしろい。 この本が問題とするいとなみは、主として時衆の徒がになってきた。「~阿弥」を名のる、いわゆる阿弥衆もいる。足利幕府で同朋(どうぼう)衆がはたした仕事も、彼らのそれとつうじあう。そういった人たちを俯瞰(ふかん)する作業は、勉強になった。 《評》国際日本文化研究センター所長 井上 章一 (平凡社・4180円) さくらい・てつお 49年栃木県足利市生まれ。東京経済大学名誉教授。時宗・真教寺住職。著書に『一遍 捨聖の思想』など。 ===unqte===
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