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帝国ホテル建築物語 PHP文芸文庫

植松三十里(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2023/01/11
JAN 9784569902685

帝国ホテル建築物語

¥330

商品レビュー

4.6

15件のお客様レビュー

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2024/04/01

ライト館の建築から明治村へ移築されるまでに、これほど多くの人が関わり、長い年月を要したことに驚きました。 日本人の技術の高さ、ライトの強い拘り、凄まじい労力の結晶を是非私もこの目で見てみたいし、諦めずに明治村への移築を実現してくれた方々に感謝をせずにいられません。 もし最後までラ...

ライト館の建築から明治村へ移築されるまでに、これほど多くの人が関わり、長い年月を要したことに驚きました。 日本人の技術の高さ、ライトの強い拘り、凄まじい労力の結晶を是非私もこの目で見てみたいし、諦めずに明治村への移築を実現してくれた方々に感謝をせずにいられません。 もし最後までライトが指揮をとり完全なるライト館ができていたらと思うと悔しいですが、膨れ上がった総工費がとんでもなく莫大で、むしろよくもっと早くに解雇されなかったなと、、、。 いくつもの困難を乗り越えながらもライト館が建築されたことも、それを明治村に移築されたことも、長い年月の中で途方に暮れて誰がいつ投げ出してもおかしくないのに実現に至ったのは、ひとえに日本人の心意気だと感じました。

Posted by ブクログ

2024/03/19

いやー、まいった、驚いた、面白かった。 昨年豊田までフランク・フロイド・ライト展を観に行ったけど先に読めばよかったと激しく後悔。林愛作が本書では触れられていないけど勤務先の設立にもかかわっていてこれまたびっくり。 2024-014

Posted by ブクログ

2024/02/12

『帝国ホテル建築物語』 帝国ホテル2代目本館の建築前、建築中、そして取り壊し、移設の物語です。また、同時に、それを支えた多くの人たちの物語でもあります。 ーーーーーーーー 【建築費】 設計・施工費は当初130万円でした。しかし、最終的な設計・施工費は900万円となりました。 ...

『帝国ホテル建築物語』 帝国ホテル2代目本館の建築前、建築中、そして取り壊し、移設の物語です。また、同時に、それを支えた多くの人たちの物語でもあります。 ーーーーーーーー 【建築費】 設計・施工費は当初130万円でした。しかし、最終的な設計・施工費は900万円となりました。 調達は、増資および銀行からの借り入れでした。いかに資金繰りが大変であったのか?がわかります。 ーーーーーーーー 【施工年月】 1916年に帝国ホテルと設計者;フランク・ロイド・ライト氏で契約が締結されます。着工は1919年です。3年の月日が経過したのは、周辺用地の買収に時間を要したためです。そして、オープニングは1923年9月1日です。着工から4年もの月日が経過したのでした。オープニング当日には、関東大震災に見舞われるなどの災難も重なりました。 ーーーーーーーー 【竣工までの壁】 1;用地買収 まず、用地買収に時間を要します。施工した年代は大正です。したがって、江戸・明治時代から長く住み続ける政治家らとの調整に時間を要したのです。 2;基礎工事 日比谷界隈は江戸時代に埋め立てをした土地です。したがって地盤が弱いです。掘れば地下水が湧き出るという具合です。セメントの流し込みも困難な厳しい工事となりました。 3;煉瓦 設計者ライト氏は、デザインに加えて素材にもこだわります。その一つが煉瓦でした。煉瓦づくりを委託した職人が、技術はあるが、お金癖が悪い性質の人物でした。そのため、資金を提供してもなかなか「もの」が納品されない日々が続きました。 4;設計と現場の軋轢 当時の日本の建築技術は欧米と比較すると決して水準が高いとはいえませんでした。そのため、ライト氏の高い技術的要求に対して、現場の職人が疲弊してしまうことが重なりました。 ーーーーーーーー 【読み終えて】 この小説は、帝国ホテル二代目本館の建築に関わった多くの人々の苦労や努力、思いや夢を描いています。ライト氏はもちろんのこと、帝国ホテルの支配人であった林愛作や、ライトの弟子であった遠藤新などの人物が印象的です。 彼らは、理想と現実、経営陣と現場、政治と民間などの対立や葛藤に直面しながらも、自分の信念や使命感を貫きました。 その結果、帝国ホテル二代目本館は、日本の近代化や文化の象徴として、長く人々に愛される建物となりました。 しかし、時代の変化や経済の事情により、1976年に取り壊されることになりました。その後、一部が明治村に移設され、現在も見ることができます。この小説は、建築の物語とともに、人間の物語でもありました。

Posted by ブクログ

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