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帝国ホテル建築物語 の商品レビュー

4.4

27件のお客様レビュー

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2026/01/12

タイトル通り帝国ホテルの建築に伴う紆余曲折のストーリーを描いた実話ベースの話なのですが、まずは実話でこんなドラマみたいな話があったんだとそこに驚きですよ。 外国人の著名な建築家を招いて、その下で日本人の職人が工事を進めていくわけですが、この建築家が曲者で度々仕様は変更するし、完...

タイトル通り帝国ホテルの建築に伴う紆余曲折のストーリーを描いた実話ベースの話なのですが、まずは実話でこんなドラマみたいな話があったんだとそこに驚きですよ。 外国人の著名な建築家を招いて、その下で日本人の職人が工事を進めていくわけですが、この建築家が曲者で度々仕様は変更するし、完成しても納得いかなければやり直しさせるしで、現場は疲弊していくわけです。 それを乗り越えて軌道に乗ったところで火事や地震に見舞われるという悲劇。 でも結局は良いものを作りたい、そういう気持ち乗り切るわけです。 何かを作る者として、この精神は大事ですね。

Posted byブクログ

2025/12/11

大河ドラマか朝ドラを観ているような起承転結と登場人物たちの状況の乱高下。 うるっとさせられる場面、緊張を手に握る場面、数々のドラマ性は、かけ値なしに面白い。 歴史上の有名人物も登場するので建築や歴史ファンでなくともお薦めできます。

Posted byブクログ

2025/11/22

最近、観劇熱が最高潮に達していて、ふと帝劇で観劇した日のことを思い出しました。 そんなタイミングで図書館で偶然目にしたのが『帝国ホテル建築物語』。 現在、帝劇は建て替え中ですが、せっかくなので同系列である帝国ホテルの物語を読んでみようと思った次第です。 こういう“プロジェクトX...

最近、観劇熱が最高潮に達していて、ふと帝劇で観劇した日のことを思い出しました。 そんなタイミングで図書館で偶然目にしたのが『帝国ホテル建築物語』。 現在、帝劇は建て替え中ですが、せっかくなので同系列である帝国ホテルの物語を読んでみようと思った次第です。 こういう“プロジェクトX系”の話を読むと、仕事への士気が一気に高まるんですよね。 ストーリーを追っていると「十年くらいかけて作ったのかな?」と思うほどの壮大さですが、実際の着工期間はわずか4年ほどらしくて驚きました。 ★調べたところ、下記の回答が得られました。 帝国ホテル ライト館の建設期間は、1919年(大正8年)に着工し、1923年(大正12年)に竣工。この工事には4年の歳月が費やされました。 てか、4年間であれだけの作業量をこなしていたのか?!しかもあの時代に!! 驚きを隠せません。 興味がある方には、ぜひ読んでみてほしい一冊です。 物語を読み進めると、一つの建物が完成するまでにいかに多くの紆余曲折があるのかがよく分かります。 実際に着工してみると、計画からどんどん離れていくゴール。積みあがる資金。 フランク・ロイド・ライトの強すぎるこだわりも一因として描かれていますが、それだけじゃない。 やはり、言語の壁は大きい。 ロイドの指示を通訳が職人に伝えるわけですが、その繊細なニュアンスがどこまで伝わるのか。 これも作業遅延の大きな理由だったのでは、と読んでいて強く感じました。 あの時代、一般の人が持つ外国人への知識も今ほど多くなかったでしょうし、衝突が起こるのは当然とも言えます。 読みながら、東京オリンピックの国立競技場の建設時のドタバタを思い出しました。 国を代表する建築物というのは、動くお金も人も桁違い。 そして何より大切なのは、人間の感情をいかに一つの方向へ向けさせるかだと改めて思いました。 本書では、資金提供者・支配人・建築士・職人という4つの立場の感情が丁寧に描かれています。 どの立場にもそれぞれの言い分がある。 その“感情のマネジメント”の難しさが、ページをめくるたびにひしひしと伝わってきました。 まさに、そのすべてを象徴するのがこの一文。 “ライト館は、いくつもの事件を引き起こして、いくつもの犠牲を強いた末に完成に至った。” 人の情念が集まり、建物が人間を飲み込んでいくような、そんな狂気すら感じる建築過程。 さまざまなものを犠牲にしてようやく建てられた建物。 それは――建つべくして建ったと言えるのかもしれません。 そしてさらに驚く余談が。 「終戦後、アメリカ軍は帝国ホテルを使用するため、爆撃対象から外していた」という話が後で出てくるのです。 歴史の裏側を垣間見る瞬間でした。 また冒頭には、建築士・谷口吉郎が登場しますが、なんと彼は現在建て替え中の帝劇の設計者でもあるんですよね。 なんという偶然…。 もはや、この本に呼ばれていたとしか思えません。

Posted byブクログ

2025/10/26

面白かった! いろんな人の思いや紆余曲折があったんだなとしみじみした。今の帝国ホテルが建て替え工事に入る前に、ゆっくり観に行こうと思った

Posted byブクログ

2025/10/10

フランク・ロイド・ライトが帝国ホテルを建てた時の話(今は明治村に一部が保存されている。)細部まで凝った意匠だったようで泊まってみたかったな。林 愛作ホテル支配人、ライトの弟子の遠藤 新など多くの日本人の尽力もあった。偉業を成し遂げた人の話を読むのは大変面白い。

Posted byブクログ

2025/08/30

フランク・ロイド・ライトが設計した名建築、帝国ホテル二代目本館、通称ライト館が完成するまでの壮絶な道のりが、ドラマティックに描かれています。こんなにも多くの紆余屈折があったとは思いもしませんでした。自由学園明日館もライトの作品ですね。

Posted byブクログ

2025/07/19

帝国ホテルの建物を明治村へ移すという話から始まるが、ほとんどは帝国ホテル二代目本館、通称『ライト館』の建築にまつわる話である。フランク・ロイド・ライトが設計した傑作建築として有名だが、帝国ホテル支配人の林愛作とライトの弟子である遠藤新の二人をメインに描いている。建築中に二度の火災...

帝国ホテルの建物を明治村へ移すという話から始まるが、ほとんどは帝国ホテル二代目本館、通称『ライト館』の建築にまつわる話である。フランク・ロイド・ライトが設計した傑作建築として有名だが、帝国ホテル支配人の林愛作とライトの弟子である遠藤新の二人をメインに描いている。建築中に二度の火災があり、オープンの日が関東大震災とは驚き。

Posted byブクログ

2025/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

帝国ホテルというと、自分の結婚式を挙げるときに、「こんな機会はなかなかないから」とウェディング系のイベントに夫と二人で行ったこと(披露宴で出るフルコースが、比較的良心的な価格で食べれる。おいしかった)と、その最後のデザートとして、スタッフの方がずらっと並んで、一皿ずつのデザートにリキュールに火をつけて仕上げをする炎の演出があって、高そうなオプションだなと思ったこと、数年後、友人が帝国ホテルで披露宴をするのに参列したら、その演出があって驚いたこと……なんかを思い出すのだけれど、建物への印象があんまり残っていない。 私が行ったことのある帝国ホテルはもちろん当時のライト館ではなく、印象も違うものなのだろうし、ビルが立ち並ぶのが当たり前になった東京で生きてきたなかでは、また担う役割も変わっているはずだ。 豪華で重厚、きらびやかで、少し敷居が高い。 個人的な感覚を言葉にするならば、そういったあたりだろうか。 最近気づいたことなのだけれど、小説にしてもドラマ・映画にしても、「お仕事もの」が好きだ。お仕事ものというとライトに聞こえるが、仕事をてきぱきと進めていくプロたちの様子を見るのが好きだ。 自覚したきっかけは「シン・ゴジラ」と、あとは「TOKYO MER」だと思う。余計な足を引っ張る人がいなくて、それぞれの役割をきっちりこなして、スムーズに物事が進んでいくところに、ある種の快感がある。 なにせ、現実ではそうはいかない。 で、この作品はお仕事ものではあるけれど、決してプロたちがテキパキとこなしてスムーズに進んでいくような話ではない。 それはどうなのよ、みたいなことが山ほど出てくる。それはおそらく、時代もあるのだろうけれども、今よりももっと曖昧なところも多くて、計算だけでは動かない物事を熱意と想いで動かしていくような物語だった。 いや、この仕事大変すぎない?というのは正直な感想。 こだわりの強すぎる建築家。 そのニュアンスが伝わらない大工や石工。 脆弱な地盤。 相次ぐ火事。 あとから文句をつけてくる重鎮。 足りなくなる資金。 しんっっどい!!! でもそれらを乗り越えてでも作り上げるんだという気迫があり、建築の知識がなくても分かるほどの建物のすごさが伝わってくる。 技術は大きく進化しただろうけれども、今はもうそういう熱のこもった建物は建たないんだろう。 そしてきっと、現代にまったく同じものを再現しても、同じだけの感動は得られないんだろう。 当時、その時代に、その場で、それを目の当たりにしたからこそ得られる感動は、少し羨ましい。

Posted byブクログ

2025/03/02

 帝国ホテル・ライト館建設に挑む苦難の歴史。林愛作が再建を引き受ける経緯からライト招聘、ホテルのサービス改革、ライトの難しい要求と真摯な対応、度重なる 天災と、十分な見応えとテンポの物語構成と人物の熱が良かった。愛作や新は勿論、愛作・ライトと常に対立しながらも要所で漢気を見せる大...

 帝国ホテル・ライト館建設に挑む苦難の歴史。林愛作が再建を引き受ける経緯からライト招聘、ホテルのサービス改革、ライトの難しい要求と真摯な対応、度重なる 天災と、十分な見応えとテンポの物語構成と人物の熱が良かった。愛作や新は勿論、愛作・ライトと常に対立しながらも要所で漢気を見せる大倉喜八郎や石工の棟梁・亀田易平らの熱の描き方が上手かった。  愛作やライト視点では最後まで見届けることができない不完全燃焼のプロジェクトであり、物語としての帰結は難しかったと思う。愛作が団結を促してから、数十頁 経たずに地震の引責で辞める展開は非常にショックだった。最後は新が責任者として誇りをもって締めたが、支配人としてホテル発展に大きく貢献した犬丸徹三にももっと触れても良かったと思う。  また、前後の現代(1960~70年代)パートの必要性には疑問。確かにライト館が後世に残した影響を示す効果はあるが、谷口吉郎の掘り下げが長すぎた。序盤などは60年代が舞台なのかと錯覚し、挫折しかけた。エピローグ、プロローグで地の文で数頁で良かったのではないかと思う。  ただ、犬山市の明治村博物館を知ることができたのは Good Jobだった。

Posted byブクログ

2025/02/09

帝国ホテルに以前宿泊したことがあり、日本三大ホテルなだけあってサービスや建物がとても素晴らしい迎賓館だと感動した。そんなときに本書を知り、興味を持ったため読んでみたが、読みやすく想像以上に面白くて夢中になった。 帝国ホテルの歴史について、初代は渋沢栄一が設立したということぐらいし...

帝国ホテルに以前宿泊したことがあり、日本三大ホテルなだけあってサービスや建物がとても素晴らしい迎賓館だと感動した。そんなときに本書を知り、興味を持ったため読んでみたが、読みやすく想像以上に面白くて夢中になった。 帝国ホテルの歴史について、初代は渋沢栄一が設立したということぐらいしか知らなかった。 帝国ホテルライト館は、渋沢栄一と初代帝国ホテルを設立したときの片腕であった大実業家の大倉喜八郎により林愛作が支配人に抜擢され、設計を世界建築三大巨匠のフランク・ロイド・ライトに依頼した新館である。ライトの助手を遠藤新が務め、その後は息子である楽がライトの日本人最後の弟子となった。 ライト館はフランク・ロイド・ライトの物凄い拘りが詰まった名建築なのだと知った。大谷石やテラコッタに施された多彩な幾何学模様や数々の彫刻と装飾、黄色いレンガ(スダレ煉瓦)など拘り抜かれており、建築に関わった多くの人々のとてつもない熱い闘いが痛いほど伝わってきた。そして、幾度も火事や地震に見舞われ、途方もない苦労があったことも。ライト館の副支配人であった犬丸徹三が林愛作の後継となり、その後安全面を考慮し閉館し解体が決まった。その時に明治村に玄関とロビーだけでも移築するという話が出て、様式保存という形で後世まで受け継がれることになった。そこまでするほど後世に残したい素晴らしい建築なのだ。 この物語を知った今、もうライト館に宿泊することはできないが、ぜひ一度明治村に足を運び、実際にライト館の拘り抜かれた唯一無二の建築の魅力をこの目で感じたいと思った。また、今まではあまり宿泊施設の建築について見ていなかったなとふと思った。今後、旅行の際は、有名な建築家が設計した拘りの詰まった一流のホテルに宿泊し、質の高い建築やサービスを楽しむのも良いなと思った。

Posted byブクログ