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十六夜橋 新版 ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2023/01/12 |
| JAN | 9784480438607 |

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商品レビュー
5
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
北から順に、 長崎 ……お小夜がみずなとして遊郭に。直衛が仕事で(三之助を伴って)たびたび訪れ、お小夜を落籍。 ↕ 天草 ……志乃の出身。お糸と重左。 ↕ 葦野=水俣 ……萩原家。直衛。嫁いだ志乃。娘のお咲。婿入りの国太郎。孫娘の綾。 ↕ 薩摩 ……弟の三之助と姉のお小夜の出身。 (すべて不知火海の近辺) という位置関係だと整理した。 で、同じく著者の家族を題材にした「椿の海の記」で、以下のようにメモした。 ・祖父。松太郎。天草の石。天草出身の石工。 ・祖母。おもかさま。めくらさま。蓬髪。狂女。神経殿(どん)。漂浪(され)く。 ・後妻。おきやさま。権妻殿(ごんさいどん)。 ・大伯母。お高さま。祖父の姉。肉食を忌避。 ・大叔母。お澄さま。おもかさまの妹。 ・父。亀太郎。入り婿。焼酎。 ・母。春乃。 ・国人。春乃の兄。松太郎とおもかさまの子。跡取りだったが、29歳で死んだ。 ・叔母。はつの。お洒落。 ・わたし。みっちん。狐。 ・弟。一(はじめ)。病死。 ・ぽんた。末広の遊女。淫売。花魁。殺害される。 ・髪結いの沢本さん。 これを本作と対応させたら、 直衛=松太郎。 志乃=おもかさま。 お咲=春乃。 国太郎=亀太郎。 綾=みっちん=著者。 上の位置関係には書かなかったが、「椿の海の記」(1976)における、国人とか、お高さまとか、対応する人は本作(1992)にもいる。 が、果たして、お糸と重左は、「椿の海の記」に出ていたか? 綾にあたるみっちんに、育て役の青年っていたっけ? たぶんいなかった……と思う。 ということは、おそらく、お糸と重左のような、高貴な娘に対する、使用人の青年の悲恋、が本作の意義。新たなステップ。 しかも、重左が三之助に重ねられたり、お糸と志乃と綾が重ねられたりするように、歴史は繰り返す……ループする……輪廻転生する……しかも三之助が、噂として重左の存在を聞いて意識したり、志乃の認知の中で混濁したりするように、時間は単線だが、人(個人というよりは共同体の)の記憶の中では同時に存在することもある。 中上健次は、相当初期の詩作で、「世界はいつまでもギリシア悲劇を上演している」と書いていたが、中期以降の作品でオバら(共同体)の噂話という、個人の集合体を語りの主体にした、つまり語りは騙りであると表明した。 脱線したが、本作の「行きつ戻りつ」する、場所と記憶の記述って、中上に影響あったんじゃないかしらん? ひとつの小説として、ある場所のある共同体を描くわけだが、作中で語りの在り方が混交する……視点人物が特定人物ではなく、拡散していく……手法を取ることで、近代的小説という枠をはみ出そうとするような。 石牟礼道子を読むことで中上健次に再入門できることの、僥倖。 できたら、「椿の海の記」と「十六夜橋」の、発表年として中間にあたる、「あやとりの記」も、読んでみたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ひときわ悲哀を感じさせる物語で、余韻を噛み締めた。 土木業を営む萩原家を中心として、その現在と過去が継ぎ目なく語られていく。夢か現か、次第にどちらでもよいように思えてくる。きっと志乃の生きている世界はこれに似ているのだろう。 盲目で夢の世界に生きている志乃は、本人はあまり多くを語れないのにも関わらず、その存在感が強く印象に残る。ときどき正気に戻ったように喋るのが切ない。志乃と娘のお咲、孫の綾が愛情という絆で繋がっているようで胸が熱くなった。いつかあの世へ渡るとき、よき舟がこの親子のもとに迎えにきてくれたらいいのにな。 土木業界の騒がしい宴会の場面から始まったために、荒々しい男性の世界という印象から始まったけれど、読み進めていくうちに守りに長けた男性も数名登場するのが興味深かった。十把一絡げではなく、それぞれの心をひらいて性格を示していくところに丁寧さを感じた。実直でしなやかな強さと奥ゆかしさを備えた重左と三之助にはやはり好感を持った。一族のお姫さまを守る役割を立派にこなし、かつ一族の土台を支えているような男たち。 小夜のことも気になるし、まだまだずっと読んでいたい物語だった。
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最初に読みかけたときはうまくその世界に入って行けず、1章だけで放り出してしまった。半年ほど経ったであろうか。もう一度最初から読み始めると、すんなりと道子の世界に入りこむことができた。「椿の海の記」などで、道子の家族のいろいろなエピソードは読んでいた。それらと重ね合わせながら本作を...
最初に読みかけたときはうまくその世界に入って行けず、1章だけで放り出してしまった。半年ほど経ったであろうか。もう一度最初から読み始めると、すんなりと道子の世界に入りこむことができた。「椿の海の記」などで、道子の家族のいろいろなエピソードは読んでいた。それらと重ね合わせながら本作を読み進めることができた。基本的には創作であろうが、かなりの部分は道子自身の経験によるものが題材にされているようだ。僕は特に第三章「十六夜橋」で志乃と綾と三之助の3人がおおきな梨の木近くのお糸さまのお墓参りに行く場面に心を強く動かされた。また同じように、最終章の最後の場面でも心は揺さぶられた。お咲が、満潮に漬かりながら祈願している人々の中に志乃を見つける。声明は途切れない。お咲は思う。この中には合掌する手のない人も、口の溶けた人も、耳たぶを失った人もいる。ああわたしも、灯りなど打ち捨てて一緒にお祈りせねばと。これを映像で観たとするならどれほど衝撃的なシーンとなるのだろうか。さらには第四章。みずなと小夜が次第に重なり合っていく。直衛が準備した家で、姉と弟が出会う。2人はどのような思いであったのであろうか。直衛はどの段階で2人の関係に気付いていたのか。そして、弟の立場を考えると相当の決心が必要だったはずだが、小夜と仙次郎の駆け落ちはあまりにも唐突であったと一読者には思われる。その後の直衛の言動はあまり大きく取り上げられていないが、みずなのことはあきらめて、三之助を手元に置いておこうとする直衛は思っていたよりも心の広い人物であったと感じられた。そして何よりも、幼いころの道子自身を投影しているであろう綾が三之助と離れる場面で見せる姿には、切ないけれど心の温まる思いにさせられた。
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