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消費社会を問いなおす ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/01/07 |
JAN | 9784480075338 |
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消費社会を問いなおす
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資本主義システムの内に還元されその中身が自明とされがちな「消費」という現象にあらためてメスを入れ、それに固有の意味や意義を浮かび上がらせている論考。事実上、消費行為こそが人間の尊厳と密接にむすびついている「消費社会」において、そうした社会がもつ特別な価値を高く評価しつつも、いっ...
資本主義システムの内に還元されその中身が自明とされがちな「消費」という現象にあらためてメスを入れ、それに固有の意味や意義を浮かび上がらせている論考。事実上、消費行為こそが人間の尊厳と密接にむすびついている「消費社会」において、そうした社会がもつ特別な価値を高く評価しつつも、いっぽうでは消費する権利が万人に保障されていない現状を強く問題視する。 扱われているトピックが非常に多様で、社会現象としての消費行為が大小さまざまなスケールにおいて分析対象とされる。著者による訳書であるダニエル・ミラー『消費は何を変えるのか』(法政大学出版局)と呼応する内容を多く含んでいる。
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昨年、出会った本で脳みそ直撃だった「サブカルチャーを消費する:20世紀日本における漫画・アニメの歴史社会学」「消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔 一八、一九世紀日本の消費の歴史社会学」の著者、貞包英之の新書。本屋さんで見つけてすぐ購入。ちくま新書ならではの特典が顔写真がカバー...
昨年、出会った本で脳みそ直撃だった「サブカルチャーを消費する:20世紀日本における漫画・アニメの歴史社会学」「消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔 一八、一九世紀日本の消費の歴史社会学」の著者、貞包英之の新書。本屋さんで見つけてすぐ購入。ちくま新書ならではの特典が顔写真がカバーに入っていること。まあ、顔知ってどうのこうの、ということもないのですが、自分的にはどんな人の論考に揺さぶられたのか、興味あった訳です。前著二冊から今回は時代が引き寄せられていて100円ショップに代表されるデフレ社会の消費、サブスクリプションという新しい消費、さらにはコンマリ現象、ゲーム、住居、さらにはスポーツ、ドラッグも対象にしています。そして消費社会の限界を示しつつ、その先の可能性としてのベーシックインカムに至って、そうくる?という衝撃がありました。ただ今回、この感想を書くにあたって「サブカルチャーを消費する」の自分のレビューを読み返したら、そこでもベーシックインカムを示唆していることを思い出しました。ものを消費する、という行為がひとの自由の発露であるという視点が一貫しています。この新書、また次の本に繋がると思いますが、著者自らいう「粗雑なスケッチにすぎず…」というその部分をさらに深掘りして、揺さぶって欲しい!とにかく時代批判としてのありきたりな80年代消費社会論を超えていく著者の論考、楽しみです。
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「消費」と「労働」のデカップリングという発想が斬新だった。そして環境破壊など消費の限界から私たちはどうしても「脱成長」の方向に進まざるをえなくなるのではないかと考えてしまうが、「消費する自由」とは「尊厳」であるといい、国家や労働への依存することなく消費の自由を保つにはどうすれぱよ...
「消費」と「労働」のデカップリングという発想が斬新だった。そして環境破壊など消費の限界から私たちはどうしても「脱成長」の方向に進まざるをえなくなるのではないかと考えてしまうが、「消費する自由」とは「尊厳」であるといい、国家や労働への依存することなく消費の自由を保つにはどうすれぱよいかという問いかけに、思考停止してなるものかという心意気を感じた。 きっと、道はあるはずである。
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