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ゼロからの『資本論』 NHK出版新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2023/01/10 |
JAN | 9784140886908 |
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ゼロからの『資本論』
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商品レビュー
4
76件のお客様レビュー
改めて資本主義を理解したかったので読んでみた。資本主義は資本の増殖が基本にあり、私たちはいつの間にかその流れに組み込まれていると再認識。 労働力という商品を売り、再生産するために商品を買うという終わりのない一連の流れにどう立ち向かうかまで示してくれてるのはとても良かった。 また...
改めて資本主義を理解したかったので読んでみた。資本主義は資本の増殖が基本にあり、私たちはいつの間にかその流れに組み込まれていると再認識。 労働力という商品を売り、再生産するために商品を買うという終わりのない一連の流れにどう立ち向かうかまで示してくれてるのはとても良かった。 また、資本主義社会における2つの自由が印象的だった。一つは強制労働といったことがないことの自由、もう一つは生産手段が持たないことによる自由。後者は自由によって、文句は言うけど結局会社の言いなりであり、リストラされないためにも労働者がより勤勉に働くという構造がとても皮肉だなと思った。むしろ働くほど効率化されて、自分の首を絞めるのだから。 上記に加え、構想と実行の分離という概念は目新しかった。分業により効率的に仕事ができるようになった反面、構想することはできなくなってしまった。ここでいう構想は状況に応じて自在に判断するなことであり、いわゆる経営者目線で働くみたいな小手先な話ではないと著者は批判している。例えば、店長がその日の天候等の状況に応じて売り場の商品を変えるとかそういう話ではなく、より大上段の原材料の仕入れ先、販路、営業時間など話です。それら大冗談の話は、より上層部によって決められているため、そもそも経営者目線で働くなんて耳障り良いレトリックになる。僕も毒されていたものの、これは痛烈だなと感じた。 入門書を読んだこともあり、原典の資本論に再び挑戦してみようと思う。大変良い本だった。
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読み進めた時はとても面白かったけど、結論からいうと限りある人が意識して始めるしかないかなと思った。でも資本主義はこのままいけば限界になり、新しいことが必要なことはよくわかった。斉藤さんは同世代でとても頭がいい。すごい。
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資本主義の限界を感じる昨今、ポスト資本主義の展望として実に読み応えがあった。脱成長コミュニズムの実践としてのスペインの事例の続報を待ちつつ、この日本において何ができるかをボトムアップで構想・実行していきたい。
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