情報洪水時代の歩き方 メディアを賢く消費する「情報リテラシー」 DO BOOKS

大野伸(著者)

• 販売会社／発売会社: 同文舘出版
• 発売年月日: 2022/12/27
• JAN: 9784495541316

商品レビュー

2025/06/15

ネット検索のみで情報を取得している点の危うさ
１．出典となる媒体名を意識せずに読んでしまう人がいる
２．自分の関心のある記事しか検索をしなくなる
３．見出しのインパクトに影響されやすい

「情報源(ソース)の多様性の確保は、情報操作に対抗するための措置である」
「情報洪水」の中で、また受動的に情報を サービスとして受け取ってしまうことで、情報を疑い考える力が弱まっているからだと考えている
E: EVIDENCE 証拠
S: SOURCE 情報源
C: CONTEXT 文脈
A: AUDIENCE 読者
P: PURPOSE 目的
E: EXECUTION 完成度

仲間ができるというSNSは、言い換 えれば仲間に入れない”という「いじめ」をする場所にもなっている
中高年向け には若い世代へのメディアリテラシーとはまったく違うSNSリテラシー教育を行なう必要があるという課題が浮き彫りになった
「tbh」 は 「to be honest」 (正直に言うと)の略であり、「ぶっちゃけ」というようなニュアンスのネット用語

真面目に努力をして生きてきた若い人ほど、不真面目な人生を歩んだ同世代に厳しい傾向があると感じることが多かった
異論もあるだろうが、異論を認め合わなければジェンダーの問題は価値観や宗教観でもあるから 進展しないと考えている
人生とは苦しいことも悲しいこともたくさんあるからこそ、「どれだけ許せるのか」と いうことだという自分なりの覚醒におよんだ
「許せない」という感情は誰でもあるだろう、怒る感情は赤ちゃんにもある。
でも許すことを知るのは学びによる理解、そして人を愛することで可能になる。
だから自分の子どもを許せる。 隣人愛ということであれば多くの人々を許せる。
しかし許るすことは大人でも難しいことであるし、小説のテーマとしても多いものだ。

独裁的なリーダーを魅力的に感じ、盲信しようとした人たちを見て共通していたのは、
「自己肯定感」が低いことだった。
自分はダメだ、自分はダメだ、そう思い続けていると何か強く 見える存在がきた時に、
「ああ、この人についていけば救われる」と思ってしまう。
苦しい思考を 放棄しようとしているのだろう。
「自己肯定感が低いと自分の旗を立てることができず、誰かの陰謀だとか絶対的なリーダーとかに頼ろうとするのだ。

SNSで健全な自のを立てて、自己肯定感を満たしていくのは大事なことだ。
詐欺 マルチ 商法、新興宗教、こうした器に巻き込まれたりしないようにするためにも、
SNSという人格もしっかり持つことが求められている。

日本の、派手ではないが世界を支える職人技術の数々、独自の伝統文化、
そして世界中の技を融合しながら変革を遂げて親しまれている和食 、日本酒。
サービスの分野でも、顧客本位で、温かい 「おもてなし」の心。
高い付加価値を持ちながら、 当然としてきた謙譲の文化がある。

2024/02/14

玉石混交、世に流通するありとあらゆる情報から有益で誤りのないものを拾い上げるにはどうするべきか。日本テレビ「news every.」前統括プロデューサーが語る、メディアとの向き合い方。

2023/04/06

昔は、新聞や雑誌から情報を得ていたが、今はSNSなどインターネットを介して得られる情報が溢れている。しかし、インターネットから得られる情報は玉石混交で、必ずしも正しいものばかりとは限らない。したがって、自分の頭でよく考えて一次情報を当たってみることが必要なのだ。

記載されている内容はいちいちもっともなことばかりで、特に自ら情報を発信しようとしている人は必ず考えておかなければならないことである。世間で問題となって炎上している発言などをする人にこそ、この内容を知っておいてほしいと思うが、そんな人にこの本はまず読まれないだろうなー。