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女二人のニューギニア 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/01/06 |
JAN | 9784309419398 |
- 書籍
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女二人のニューギニア
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女二人のニューギニア
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商品レビュー
4.4
47件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ニューギニアというから、野生味溢れる旅行記なんだろうとは思っていたけど、ここまで未開の奥地に行ったとは!帰ってきたらマラリアにかかったというのも、ナマズや大蛇を食べることもあるのも、服と言えば草の葉や瓢箪で局部を隠すだけというのも、全て衝撃。 そもそもたどり着くまでよじ登ったり、滑り落ちたりして足の爪が剥がれたりしながら三日歩くって! 有吉さんもすごいし、先駆者で今は現地人に檄まで飛ばす畑中さんはさらにとんでもない。 人間って思ったより強い、と感心しつつ、現地人が少しでも文明化されると他の人を差別し始めたり、女1人と豚3匹が等価交換されているというエピソードに、人間本来の動物としての野蛮さや浅ましさも感じた。 有吉さんの人としてのパワー、格の違いを感じさせるエッセイではあったものの、小説があまりにもすごく、大好きなので、自分としてはさすがに小説のが面白いなあと思った。 有吉小説を読みたい気持ちが高まった。
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さて、これほど痛快な旅をあの時代に経験した女性は少ないのではないだろうか。その時代にしか、起こり得ない事件がいっぱいある。飯を作って食べているところが、一番引き込まれる。どんな環境になっても美味しいものを食べたいという欲望。そしてなんとか快適に安眠すること。うまく言えないけれど、...
さて、これほど痛快な旅をあの時代に経験した女性は少ないのではないだろうか。その時代にしか、起こり得ない事件がいっぱいある。飯を作って食べているところが、一番引き込まれる。どんな環境になっても美味しいものを食べたいという欲望。そしてなんとか快適に安眠すること。うまく言えないけれど、ブレない欲望と正義感が清々しい。
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どうしてニューギニア行きを誰も止めてくれなかったの!! という叫びから始まる。 ゴルフコースさえ歩くのが苦痛でやめてしまう作者が、足の爪が剥がれるほど歩いて辿り着いたところが、男たちは誰もパンツをはいていない「クレイジー・ジャーニー」みたいな世界。 佐和子氏をニューギニアに招い...
どうしてニューギニア行きを誰も止めてくれなかったの!! という叫びから始まる。 ゴルフコースさえ歩くのが苦痛でやめてしまう作者が、足の爪が剥がれるほど歩いて辿り着いたところが、男たちは誰もパンツをはいていない「クレイジー・ジャーニー」みたいな世界。 佐和子氏をニューギニアに招いてくれた文化人類学者の畑中幸子さんが面白すぎる。 ウイワックまで畑中さんが迎えに来てくれて、おもちゃみたいな超小型セスナでオクサプミンという町へ。 「パイロットは神父さんだから、落ちればまっすぐ天国へ行けますよ」 オクサプミンからは三日間死に物狂いで歩いて五つの山を越え、ヨリアピにある畑中さんの「御殿」に辿り着くまでですでに本編の1/3を費やす。 これが文字通り山あり谷ありでしかも、これが最後の山と言われてやっとのことで頂上にたどり着いたら、 「あ、違うた。もう一つあったわ」と言われて、気絶してしまう。失礼ながら漫画より面白いのだ。 もう、畑中さんの尺度はニューギニアの基準になっており、彼女の発言に翻弄され続ける佐和子氏である。 でも、ポンポンと言いたいことを発するその関西弁が憎めない。 濾過器(ろかき)に茶色い川の水を入れたら、墨汁のような黒い水が出てきたり、少数民族の酋長に身染められたり・・・ 剥がれた足の爪が治るまでは帰り道を辿ることもできない佐和子さんは、他にできることもなく、ひたすらパンツを縫うのであった。 人間とはまさに、パンツをはいた猿だったのだなと実感した。 どうやって帰国できたのかは、まさに奇跡としか言いようがない。 しかし、帰国してまた追い打ちの試練が待っていた。小説家の、小説より奇なりな旅だった。
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