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彼女はマリウポリからやってきた
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2022/12/30 |
| JAN | 9784560094679 |
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彼女はマリウポリからやってきた
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ボリシェヴィキ革命ではブルジョア階級の血筋ゆえに人民の敵と汚名を着せられ、次にナチスの奴隷労働者であった為に祖国ウクライナでは裏切り者と烙印を押され、さらに住む事を許された戦後のドイツ社会では「人間の屑」と罵られた家族には安住の地はなく著者の母エウゲニアは絶望の淵に沈む。母が「も...
ボリシェヴィキ革命ではブルジョア階級の血筋ゆえに人民の敵と汚名を着せられ、次にナチスの奴隷労働者であった為に祖国ウクライナでは裏切り者と烙印を押され、さらに住む事を許された戦後のドイツ社会では「人間の屑」と罵られた家族には安住の地はなく著者の母エウゲニアは絶望の淵に沈む。母が「もしもお前が、お母さんの見たものを見たなら・・・・・・」と言うときに母の脳裏に走る恐怖。くりかえしわたしの子ども時代に聞かされた言葉、「もしもお前がお母さんが見たものを見たなら」“If only you knew what I’ve seen’. mother would repeat this sentence over and over again” 一体ナターシャの母は何を見たのか、母は何も話さない。ナターシャが10歳、妹シーナが4歳の時、母はレグニッツ川に身を投げた。著者のナターシャが唯一知っていることは、1943年に両親がナチスによりマリウポリからドイツへ奴隷労働者として強制移住させられたということだけ。叔母リディアの日記と、SNSで知己を得たコンスタンチンの協力により、ナターシャは叔母と母親のルーツと人生の痕跡を探る。 1917年のボリシェヴィキ革命によりブルジョアの祖父家はマリウポリの豪勢な屋敷と財産を全て失う。第2部では反スターリン活動でシベリア流刑となった叔母リディアの悲惨な人生が綴られ、第3部ではナチスのウクライナ人奴隷労働者となった母エウゲニアの過酷な体験が描かれる。最終章では、奴隷労働収容所で生まれた著者の生涯の最初の10年間が描かれる。ナターシャの家族の物語は、革命や戦争に翻弄されるウクライナの過酷な歴史の一片に過ぎず、無数の闇に埋もれ忘れ去られた無辜の人々の悲しみを想いながら読了。
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おすすめ資料 第556回 ロシアとウクライナの血を引くドイツ語作家による「自伝的フィクション」(2023.06.02) 本書では、第二次世界大戦後のドイツで夭折したマリウポリ出身の 母の痕跡を探る娘の旅が描かれています。 訳者あとがきによれば、本書は、フィクションとしての小...
おすすめ資料 第556回 ロシアとウクライナの血を引くドイツ語作家による「自伝的フィクション」(2023.06.02) 本書では、第二次世界大戦後のドイツで夭折したマリウポリ出身の 母の痕跡を探る娘の旅が描かれています。 訳者あとがきによれば、本書は、フィクションとしての小説でもなく、 かといって、完全に事実に依拠しているわけではないためノンフィクションでもありません。 しかし、既存の型に当てはまらないことが魅力であるとも述べられています。 当時のドイツで生きたウクライナ人の道程を知るもよし、新たな文学の型を 味わうもよし、いずれの目的でもおすすめの一冊です。 【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://library.kobe-cufs.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BK00360584 【神戸市外国語大学 図書館Twitterページへ】 https://twitter.com/KCUFS_lib/status/1665950393317175297
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ロシア人の父とウクライナ人の母のもとに生まれた著者が、母親が残したわずかな写真や書類を元にネットを使って親戚や自身のルーツを探るのが第一部。二部以降は、その結果を元にストーリー仕立てに祖母の生い立ちから、母親の生涯を語る。 スターリン政権の元、元貴族としてソ連では冷遇され、シベ...
ロシア人の父とウクライナ人の母のもとに生まれた著者が、母親が残したわずかな写真や書類を元にネットを使って親戚や自身のルーツを探るのが第一部。二部以降は、その結果を元にストーリー仕立てに祖母の生い立ちから、母親の生涯を語る。 スターリン政権の元、元貴族としてソ連では冷遇され、シベリアで強制労働させられ、ウクライナではナチスから下級人種として収容される。21世紀になっても変わることのない国家間の軋轢は胸に迫るものがあった。
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