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たおやかに輪をえがいて 中公文庫
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たおやかに輪をえがいて 中公文庫

窪美澄(著者)

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たおやかに輪をえがいて 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2022/12/21
JAN 9784122072954

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たおやかに輪をえがいて

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商品レビュー

3.4

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2024/08/21

ほぼ自分と同年代の作者が描く女性は、まるで自分のことを見透かされたような表現があちこちに出てきてイタイ。 スーパーでそろえる色気のない下着で満足し毎日夫と大学生の娘のために家事をする、「ただのおばさん」が、夫が風俗に通っていることを知ったところから物語は始まる。 完璧に「姉」キャ...

ほぼ自分と同年代の作者が描く女性は、まるで自分のことを見透かされたような表現があちこちに出てきてイタイ。 スーパーでそろえる色気のない下着で満足し毎日夫と大学生の娘のために家事をする、「ただのおばさん」が、夫が風俗に通っていることを知ったところから物語は始まる。 完璧に「姉」キャラの絵里子。言いたいことを胸におさめ、ただ嵐が過ぎ去るのをじっとがまんして。 「どうして怒らないのか」と後で娘に言われる。それから、こどものころからなんとなくなじめなかった母親にも「何か言うのが怖かった」と。 そんな絵里子が、希望を抱けない自分の未来に疑問を持ち、親友詩織の理解を得てとうとう家を出る。レズビアンの詩織やそのパートナー、またその友人の「風の子(風俗)」と話をするうちに少しずつ自分の生き方を模索するようになる・・・ 詩織の経営する高級ランジェリーショップで隠れた才能?「人の話を聴く」を発揮し店長となり、自身もランジェリーだけでなく洋服やヘアスタイルに気を配るようになり、たまたま用事で帰った元のマンションに戻って荒れている様子を見てつい手を出しそうになるのをぐっとこらえて放置する。 そうして静かに絵里子は強くなっていく。 ひとりぐらしとなり、上機嫌で自分のために朝食を作る。ひとりとはなんと贅沢なのだろう。 これは、わかる。 父が亡くなりひとりとなった母親もそんなことを言っているし、 たまたま自分の家族がみな留守になったときにはそのような解放感を味わうこともあるから。ただそれがずっととなるとどうなのだろう 「ただのおばさん」から華麗に?変身した絵里子、3度結婚した絵里子の実母、レズビアンの詩織とみなも、風の子の楓、旅先で出会った乳がんで乳房を失った鹿子、いろんなおんなたちの物語。 いちばんインパクトがあったのは、楓の「風俗が介護の仕事だと気づいたら気が楽になった、性的な交わりを通して人を介護してお金をもらってる」というセリフ。 なるほど。風俗も介護も家族以外の誰かにケアしてもらうっていう点ではいっしょ・・かなぁ。 *** 離婚してからガンになった父をひとりで看病し看取るところは胸にせまるものがあった。 共感するところも大いにあるけれど、高級下着ショップを経営し仕事を与えてくれて、空いているマンションを提供してくれるような都合の良い友達はいないしな・・・ 窪美澄作品は3?4作目かな。さすがに女性の細やかな心情を描くのはとても上手。

Posted by ブクログ

2024/08/02

専業主婦である主人公、前半は読んでいて面白さが分かりませんでしたが、中盤から展開が変わります。後になって皆から「変わった」と言われる主人公ですが、実際変わり始めるある行動を取ってから面白く感じました。 専業も兼業も、主婦をリスペクトしたくなる一冊です。

Posted by ブクログ

2024/07/15

私は今ニートでふとした事から彼女が出来ました。 その折でこの小説に出会っています。 ただ彼女というのも、好きよりセックスがしたいから作りました。 主人公は、うじうじとしていて亭主関白の悪い所を凝縮したかのようです。 自分の意見を言わずに腹に収める大人な対応。 昔の自分みたいで...

私は今ニートでふとした事から彼女が出来ました。 その折でこの小説に出会っています。 ただ彼女というのも、好きよりセックスがしたいから作りました。 主人公は、うじうじとしていて亭主関白の悪い所を凝縮したかのようです。 自分の意見を言わずに腹に収める大人な対応。 昔の自分みたいです。 私には力がない、やりたい事もない、何もできない。 そう思い込んでいました。 今は、私は自分のしたい事を行える様になったんでしょう。私はセックスがしたいから彼女を作った。 そこに負い目も引け目もありません。 私は私の人生を生きるんです。 男の社会は辛いものです。仕事が全て、競争社会、女よりできて当たり前。風に当てられ、健常者からは大きく外れました。最早、人間ですらない。 クソ喰らえです。 どうせ女だろうが男だろうが、自分がやりたい事は自分で決めるんだ。 幸福を。幸福を。幸福を。

Posted by ブクログ

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