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最高の任務 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2022/12/15 |
| JAN | 9784065302453 |

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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
「生き方の問題」「最高の任務」の2篇。どちらもとっても良かった!情景に根付いた何かを感じ取る感性というのがたまらなく好きだ。 例えば「最高の任務」で青鷺を見つけた時、この青鷺は2年前叔母と一緒に見た青鷺だったか?多分違うんだろうけど同じものに見えてしまって、というかその青鷺であっ...
「生き方の問題」「最高の任務」の2篇。どちらもとっても良かった!情景に根付いた何かを感じ取る感性というのがたまらなく好きだ。 例えば「最高の任務」で青鷺を見つけた時、この青鷺は2年前叔母と一緒に見た青鷺だったか?多分違うんだろうけど同じものに見えてしまって、というかその青鷺であってほしいという景子の願望。相沢忠洋の一家団欒の幸せというのは一万年前の土器片からそういう喜びを第一にしてきたという下り。ゆき江叔母が景子のことを思って導く姿勢。ラストの場面、家族が景子を優しく見守るような眼差し。 ちょっとわかりずらく感じるところもまた読んで近づきたいと思える素敵な小説でした。
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一方は手紙、一方は日記という、既に書かれてしまったものを題材にしている。文章は情緒的で文学的。散りばめられた含蓄が作品を彩る一方、難解で読みにくい点は否定できない。けれど、デビュー作の「十七八より」に比べれば読者に寄り添っているか。 作者の書く女性主人公は「十七八より」でもそうだ...
一方は手紙、一方は日記という、既に書かれてしまったものを題材にしている。文章は情緒的で文学的。散りばめられた含蓄が作品を彩る一方、難解で読みにくい点は否定できない。けれど、デビュー作の「十七八より」に比べれば読者に寄り添っているか。 作者の書く女性主人公は「十七八より」でもそうだったが、豊かな教養を持ちながらも、素直でなく、斜に構えたものの見方をする。セリフの一つ一つのウィットがそれを引き立てるのだが、そのためには少女と同等以上にウィットの効いた人物を配置しなければならないのだが、見事に成功している。
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手紙の中であなたのことを思う。客観的に見ている自分を、客観的に見てもらうという手法。同じく、最高の任務でも、同じく日記という手法がとられていて、共に相手、手紙の場合は受取人、日記の場合はそれを見る人、がいる中で書いているという前提がある。なので、物語はどこか第三者的な目を持ちつつ...
手紙の中であなたのことを思う。客観的に見ている自分を、客観的に見てもらうという手法。同じく、最高の任務でも、同じく日記という手法がとられていて、共に相手、手紙の場合は受取人、日記の場合はそれを見る人、がいる中で書いているという前提がある。なので、物語はどこか第三者的な目を持ちつつ、主観的な語りで進んでいくという特徴を持つ。慣れるまでの間は、一体なんだろうなと思うのだけれど、だんだんと読み進めるうちに、それが読者に宛てた面白い問いかけになっていることに気がつく。この文章が、届くことはおそらくない。そして、私自身に宛てた手紙になっていく。それでも手紙と日記にこだわった語りには、強い思いを感じる。 人生は簡単ではなくて、その年毎に大変で、辛い思いがたくさんあるんだけど、生きる柱、みたいなものを少しずつ築いていく。その柱たちを大事にしていく過程で、本書では、家族であったり、祖母の優しさであったり、愛する人、そういうものがエネルギーになっていく。男性の持つ、過去への執着と美化する能力は相当なもんだなという話ではあるのだけれど、生き方の問題に登場する彼が求めていくものは、過去にすがる悲しいキャッチとなるだろう。
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