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ここでは誰もが嘘をつく

嶋中潤(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2022/12/07
JAN 9784065292822

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商品レビュー

3.6

21件のお客様レビュー

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2024/09/20

主人公は、函館の医療刑務所で、矯正医官として勤める、金子由衣。 刑務所の医師という特異な設定だが、実に重い問題を突き付けられ、かなりしんどかった。 が、決して面白くない、ということではない。 最初から最後まで、答えは出ない、正解はない、という問題を、これでもかというくらい、...

主人公は、函館の医療刑務所で、矯正医官として勤める、金子由衣。 刑務所の医師という特異な設定だが、実に重い問題を突き付けられ、かなりしんどかった。 が、決して面白くない、ということではない。 最初から最後まで、答えは出ない、正解はない、という問題を、これでもかというくらい、考えさせられる。 人の命を救うのが医師の仕事。 だが、ここでは、人の命を尊いと思えなくなる、そんな 現実ばかりではある。 詐欺で人を死に追いやったもの、文字通り、人の命をいくつも奪った殺人犯。 そういった者たちも、年を取る、あるいは病にかかる。 矯正できないような人格を持つ者たちの病を治し、命を救って、外の世界へと返す。 医師の葛藤、被害者や加害者たちの想い、そんな重さにぐちゃぐちゃになりながらも、由衣は、「考え続ける」ことを選ぶ。 謎も謎のまま、真実を追求できないままで、スッキリ感はあまりないのだが、それでも、現実だったとしたら、こういう結末になるのかもしれない。 考え続けるしか、ないのかもしれない。

Posted by ブクログ

2024/09/14

普段読まないテイストの作品ではあるので、中々読見はじめるまでが長かったけど、重たーーーい内容の割に文体が重すぎないのでサクサク読めるし 非常にドラマ向きの作風に感じたのでドラマ化されたらウケそう ただ登場人物はそれなりにいるので、正直名前を覚えきれず…なんならサクサク読みすぎて...

普段読まないテイストの作品ではあるので、中々読見はじめるまでが長かったけど、重たーーーい内容の割に文体が重すぎないのでサクサク読めるし 非常にドラマ向きの作風に感じたのでドラマ化されたらウケそう ただ登場人物はそれなりにいるので、正直名前を覚えきれず…なんならサクサク読みすぎて主人公を新しく入ってきた精神科医の男性だと思って読んでたので、私の読解力の敗北(図書館に返却するために急いで読んでたのが悪い)

Posted by ブクログ

2024/09/14

犯罪受刑者の医療を行うための成人矯正医療センターに勤務する医療従事者の物語。改心する見込みのない犯罪者に手厚い医療が必要かは難しい問題だ。なにより被害者より加害者の方が大切にされる現実には吐き気を覚える。題材がとても魅力的で重厚感があり何が正しいのか考えさせるヒューマンドラマであ...

犯罪受刑者の医療を行うための成人矯正医療センターに勤務する医療従事者の物語。改心する見込みのない犯罪者に手厚い医療が必要かは難しい問題だ。なにより被害者より加害者の方が大切にされる現実には吐き気を覚える。題材がとても魅力的で重厚感があり何が正しいのか考えさせるヒューマンドラマであり、医療サスペンスミステリーでもある。しかしストーリー進行が独特なので読みにくい面があるかもしれない。ラストの展開にはかなり疑問が残る。この決着のつけ方で本当に良かったのだろうか?

Posted by ブクログ

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