ここでは誰もが嘘をつく の商品レビュー
主人公は、函館の医療刑務所で、矯正医官として勤める、金子由衣。 刑務所の医師という特異な設定だが、実に重い問題を突き付けられ、かなりしんどかった。 が、決して面白くない、ということではない。 最初から最後まで、答えは出ない、正解はない、という問題を、これでもかというくらい、...
主人公は、函館の医療刑務所で、矯正医官として勤める、金子由衣。 刑務所の医師という特異な設定だが、実に重い問題を突き付けられ、かなりしんどかった。 が、決して面白くない、ということではない。 最初から最後まで、答えは出ない、正解はない、という問題を、これでもかというくらい、考えさせられる。 人の命を救うのが医師の仕事。 だが、ここでは、人の命を尊いと思えなくなる、そんな 現実ばかりではある。 詐欺で人を死に追いやったもの、文字通り、人の命をいくつも奪った殺人犯。 そういった者たちも、年を取る、あるいは病にかかる。 矯正できないような人格を持つ者たちの病を治し、命を救って、外の世界へと返す。 医師の葛藤、被害者や加害者たちの想い、そんな重さにぐちゃぐちゃになりながらも、由衣は、「考え続ける」ことを選ぶ。 謎も謎のまま、真実を追求できないままで、スッキリ感はあまりないのだが、それでも、現実だったとしたら、こういう結末になるのかもしれない。 考え続けるしか、ないのかもしれない。
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普段読まないテイストの作品ではあるので、中々読見はじめるまでが長かったけど、重たーーーい内容の割に文体が重すぎないのでサクサク読めるし 非常にドラマ向きの作風に感じたのでドラマ化されたらウケそう ただ登場人物はそれなりにいるので、正直名前を覚えきれず…なんならサクサク読みすぎて...
普段読まないテイストの作品ではあるので、中々読見はじめるまでが長かったけど、重たーーーい内容の割に文体が重すぎないのでサクサク読めるし 非常にドラマ向きの作風に感じたのでドラマ化されたらウケそう ただ登場人物はそれなりにいるので、正直名前を覚えきれず…なんならサクサク読みすぎて主人公を新しく入ってきた精神科医の男性だと思って読んでたので、私の読解力の敗北(図書館に返却するために急いで読んでたのが悪い)
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犯罪受刑者の医療を行うための成人矯正医療センターに勤務する医療従事者の物語。改心する見込みのない犯罪者に手厚い医療が必要かは難しい問題だ。なにより被害者より加害者の方が大切にされる現実には吐き気を覚える。題材がとても魅力的で重厚感があり何が正しいのか考えさせるヒューマンドラマであ...
犯罪受刑者の医療を行うための成人矯正医療センターに勤務する医療従事者の物語。改心する見込みのない犯罪者に手厚い医療が必要かは難しい問題だ。なにより被害者より加害者の方が大切にされる現実には吐き気を覚える。題材がとても魅力的で重厚感があり何が正しいのか考えさせるヒューマンドラマであり、医療サスペンスミステリーでもある。しかしストーリー進行が独特なので読みにくい面があるかもしれない。ラストの展開にはかなり疑問が残る。この決着のつけ方で本当に良かったのだろうか?
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非常に重い主題をなんとか上手く繋げている感じ。登場人物の造形が浅く関係性が甘いけど、全体には良い一冊でした。ただタイトルと表紙がライトノベルっぽく内容にそぐわない。変えたほうがいいね。
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医療刑務所で起きる色々なエピソード。登場人物が多く、混乱しかけたが、淡々と進む内容で、思ったよりサクサクと読めた。重い内容で、考えさせられる事やモヤモヤする事も多かったのだが、読了後、思ったより嫌な気持ちにならずに良かった。
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刑務所の透析患者が亡くなった件について、矯正医官として働く主人公が挑むミステリ。 重くなりがちなテーマに対し、主人公たちの精神が安定しているからか読みやすくて面白かった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後まで誰が犯人(?)かわからなかったなー!とはいえこの物語の主軸は刑務所で働くお医者さんの苦悩。誰がぎやらなければいけない仕事って色々あるよなあ。
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殺人を犯した人間やら、強盗殺人やら、虐待死やらをさせた凶悪犯たちが服役中に入院する施設、 そこでの葛藤。 殺人を犯したやつを救う必要はあんのか? そんな正常な判断に左右される医者の話なんだけど。 読んでも読んでも先になにがあっても胸糞悪そうな結果だよな。と。思うと命を助けよう...
殺人を犯した人間やら、強盗殺人やら、虐待死やらをさせた凶悪犯たちが服役中に入院する施設、 そこでの葛藤。 殺人を犯したやつを救う必要はあんのか? そんな正常な判断に左右される医者の話なんだけど。 読んでも読んでも先になにがあっても胸糞悪そうな結果だよな。と。思うと命を助けようが、過去になにがあろうが、どう考えても医療必要ないと思ってしまう、、、、 最初から最後までそんな気分なままだったもんで。 全く先が気にならず、どんなんなっても医者として救わなきゃならん殺人犯たちの命。 こんな仕事も世の中にあるんだ。と思いつつ、みんなやらなかったら、なくなったりしないんかな?とかも思う。 救う必要あるのか? そもそも高齢化社会で、囚人でさえ高齢化。 認知症になる殺人犯なんかもいて、今後どんどん増えていくだろうってさ。 認知症の殺人犯。 介護して、世話して。出所させて。 意味が。ホントにあんのかな。と、思うと読んでるこの本まで意味ないよな。と、つい思いそうになる。一冊。 もう少し、この医者たちの苦悩うまく描いたら寄り添えたかも、、、、、どーしても被害者側についてしまうわ、、、、、
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※ 受刑者を治療する医療刑務所で、 矯正医官として働く医師の金子由衣。 病を治療し、人の命を救うのに全力を傾ける ことが医師という仕事なのに、治療の対象が 殺人や詐欺、保護責任者遺棄致死など、 人の命を奪ったり、相手を絶望のどん底に 陥れて逮捕されて重い刑が確定し服役している ...
※ 受刑者を治療する医療刑務所で、 矯正医官として働く医師の金子由衣。 病を治療し、人の命を救うのに全力を傾ける ことが医師という仕事なのに、治療の対象が 殺人や詐欺、保護責任者遺棄致死など、 人の命を奪ったり、相手を絶望のどん底に 陥れて逮捕されて重い刑が確定し服役している 受刑者だった場合、彼ら彼女らの命を救う行為に 医師として人としてどうやって向き合うか。 誰かがやらなければいけない仕事をだと 頭で理解できたとしても、その受刑者に 人生を滅茶苦茶にされた人やその関係者、 何より自分自身の気持ちに折り合いをつけて 医師としての仕事に取り組むことができるのか。 分け隔てなく目の前の患者を救えるか、 理性や感情、心をかき乱される物語。
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自分の仕事と少し通じるところがあった。 誰かがやらないといけないけど必要とされてないのってしんどい。 謎解きよりもお仕事小説のつもりで読んでしまった。
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