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人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史 講談社選書メチエ775
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/11/09 |
JAN | 9784065297490 |
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人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史
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人口経済学を学習するにあたって必要な歴史についてまとめられている。人口というものが経済学にどう関わってきたのか,思想の流れを追うことも重要。
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経済学の専門家が、人口について歴史的な考え方の変遷を研究し、まとめたもの。重商主義の時代から現代にいたるまで、経済学がどのように人口を扱ってきたのか述べている。アダム・スミス、マルサス、リカードウ、J・S・ミル、ケインズなどの思想家、経済学者の人口に関する考え方をまとめており、自...
経済学の専門家が、人口について歴史的な考え方の変遷を研究し、まとめたもの。重商主義の時代から現代にいたるまで、経済学がどのように人口を扱ってきたのか述べている。アダム・スミス、マルサス、リカードウ、J・S・ミル、ケインズなどの思想家、経済学者の人口に関する考え方をまとめており、自由と平等、経済格差や統治に重きが置かれている。著者が言うとおり、子供を産む行為の所得や費用分析など、純粋な経済的な人口・出生分析では限界があり、伝統的な考え方、医療や避妊、教育レベル、政治体制など多岐にわたる問題といえる。きわめて学術的にまとめられており、現在の研究成果にも触れられていて役立ったが、哲学書的な内容のところなど興味が持てない部分も多かった。 「住民は衰退する国からは身を引く(1698年)」p60 「小さな都市から大きな都市へと多くの人が移住し、農村から都市への移住も生じた。農業成長率は1720年代から1750年代にかけて約0.3%であり、成長があるものの工業より成長率が低かった」p90 「(マルサス)人口増加を妨げるのは、有効需要の不足のような経済的原因のみならず、戦争の多寡のような政治状態、衣食住などの生活習慣、結婚などの制度があり、経済はごく一部の要因に過ぎないことがわかる」p178 「知能の向上は上位者の権威を絶対視せず、独立して判断する傾向をもたらす。とりわけ、女性が社会的に独立することにより、生殖への動物的本能の不当な優位性が突き崩され、過剰人口の原因が取り去られる(J・S・ミル、1965年)」p206 「平等と豊かさの両立には行き着かない(J・S・ミル)」p210 「20世紀の労働力過剰問題は、人口増大それ自体ではなく投資の不足が問題である(ケインズ)」p240 「人口が増加しているとき、一般には期待よりも需要が大きくなり、需要見込みが楽観的となるため資本需要が増加傾向となる。ところが人口が減少すると、需要が期待よりも少なく過剰供給の解消が困難になる。その結果、悲観的雰囲気が広がり資本需要が減少傾向となる。こうしてケインズは、人口の増加かから減少への転換は、繁栄に対してきわめて悲惨な結果をもたらすと述べる(1973年)」p242 「(少子化の原因)生産や教育など家族が果たしていた機能(家庭内で生活必需品の生産、教育が行われた)は、やがて企業・工場や教育機関が担うようになり、家族はそれらを喪失した。大家族を維持するのに、よりお金がかかるようになったのである」p260
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