1,800円以上の注文で送料無料

バッサ・モデネーゼの悪魔たち
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1206-03-18

バッサ・モデネーゼの悪魔たち

パブロ・トリンチャ(著者), 栗原俊秀(訳者)

追加する に追加する

バッサ・モデネーゼの悪魔たち

定価 ¥3,080

1,815 定価より1,265円(41%)おトク

獲得ポイント16P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 共和国/トランスビュー
発売年月日 2022/11/10
JAN 9784907986926

バッサ・モデネーゼの悪魔たち

¥1,815

商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

積読チャンネルにて知った一冊。 本作は二年間に起こった複数の性的虐待事件。中には墓地で行われる悪魔崇拝儀式まであり、概要を一瞥しただけではフィクションにも思える事件の真相を追う一冊。 第二部までは何が起こったのかが描かれており動画を見ていなければ、第一部の序盤を読んでいる時点では、あまりにも生々しく具体的な告発であったため、この事件の存在を信じたと思う。 そして、加害者とされた家族に対し、自分の家族になんてひどいことしているんだと憤りに近い感情を抱き、警察の動きやカウンセラーを称賛していたと思う。 しかし、複数人の児童が同様の被害を告発し始めたところでなぜという疑問が生まれ、そして儀式というワードが出てきたところで違和感しか残らない。 第三部、第四部にて真相が明るみになりはじめる。この事件の真相は、事件の存在はなく、曖昧な証言をカウンセラーは誤診(勝手な解釈)。都合のいい回答を得られるまで繰り返し同じ質問を行うことで児童には虚偽記憶が形成され、虚偽記憶からの証言のみで判決を下したことによる冤罪事件。真相がわかった瞬間、ミステリーの謎が解ける瞬間同様の興奮とともに、ノンフィクションであり、ここに至る16年の間、引き裂かれた家族のことが頭によぎり、よくわからない感情になってしまった。 その後真相がわかった今、引き裂かれた家族を引き合わせたりする活動になっていく。ここについては、放っておいてほしいという気持ち、会いたいという気持ち両方とも理解ができる。だからこそ真実に向き合い、今からでもできる限りんの関係を構築していこうと向き合っていく人たちには感動し、これから幸せになることを祈り、これからの人生を応援したくなるそんな思いになった。 さらにあとがきにてさらにその後が書かれておりそれもまたモヤモヤするのがノンフィクション故というかなんというか。 まずこれがフィクションならどれほどよかっただろうかと思った。 真実に対してはやっぱりという感想しか出てこない。 結局カウンセラーの対応やその周りの評価や判断が間違っていたということ。 センシティブな問題故といえば仕方ないのかもしれないが善意云々抜きに、カウンセラーから検察、裁判官まで思い込みによる判断の結果であり、あとがきにて心理カウンセラーの所属していた団体の創始者は2021年に懲役刑を下されている。 ただこの事件には悪人はいないかもしれないが責任を取るべき人間はもっといるのではと思った。例えば当時のカウンセラー。この一人が何度も繰り返しカウンセリングを行った結果がこの冤罪を生んでいる。カウンセリングを辞め脅迫被害を受けているとのことだが、しかるべき責任があるのではないかと思う。 さらにあとがきにて最初の告発者であるダリオは真実を著者から教わったことを養母にばれ、精神病院へ二度ぶち込まれたと判明。ここまでくると、この養母もヤバイのではと思ったりおもわなかったり。 改めてこの本を読んでよかったと思う。面白かったというのは不謹慎な気がする。でも読んでいるときは続きが気になってしかなかった。 そして、一つの『証言』はあくまでも一つの『証言』でしかなく検証を重ねるということの大切さをこの事件で嫌というほどたたきつけられた。そんな一冊だった。

Posted by ブクログ

2025/08/01

2025-08-01 とても心がイガイガする本。おそらく悪意がある人間は一人もいない。だからと言って、ただ不幸で済まされる問題でもない。 どうしてもジャニーズ問題を考えてしまう。アレはまあ、複数の大人の証言があったり、そもそも噂になっていたりで状況は異なるけど。全てが本当に本人の...

2025-08-01 とても心がイガイガする本。おそらく悪意がある人間は一人もいない。だからと言って、ただ不幸で済まされる問題でもない。 どうしてもジャニーズ問題を考えてしまう。アレはまあ、複数の大人の証言があったり、そもそも噂になっていたりで状況は異なるけど。全てが本当に本人の体験だったのか。それは結局闇の中。 プロローグにでてきた結局なんだったのだろう?ひとつの状況証拠として扱われたのに、検証結果は示されていない。謎はまだ残る。

Posted by ブクログ

2025/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一級のノンフィクション。調査報道の鑑。 1990年代末、イタリアの一地方で起きた(とされる)大規模な性的虐待事件。事件からだいぶ経った2014年から、ジャーナリストである著者たちが、徹底調査して全貌を明らかにしていく。 初めのうちは、事件が「あった」ものとして語られていく。実際、第一部「汚染」、第二部「沈んだ世界」までは、心理カウンセラーや捜査当局側のストーリーがもっともらしいので、「なんてひどい事件だ!」と感じるときもある。 しかし、著者たちが裁判資料や当時の報道を調べていく内に、多くの違和感に気づき、疑問が増えていく。徐々にあれ?なんだかおかしいぞ?と読者も気づいていく。 そして、第三部「亡霊の群れ」では、あまりに荒唐無稽なこの「事件」が、集団ヒステリーの結果なのだと分かる。類似の例はアメリカ・セイラムでの魔女狩り(17世紀末)、1980年代アメリカでのマクマーティン裁判などなど。最近のQアノンの陰謀論をも連想させる。 第四部「二十年続いた夜」では、子供たちの行方を探し、引き離された家族を再会させようとする、著者の努力が描かれる。かつて強引な尋問で虚偽記憶を植え付けた、心理カウンセラーへの取材も行われる。 やるせないのは、一部の子どもが、当時の証言は偽りだったと認識しているにも関わらず、過去の事は忘れたいと思い、親や兄弟を悪者だと考えていること。 事件の全体像は、以下の通り。 子どもの「証言」は、実は心理カウンセラーによって誘導された作り話だった。それを根拠に、検察や医師、福祉関係者が、正義感に燃えて、親や親戚の大人を犯罪者扱いした。そして容赦なく子供を引き離して、その後家族に会わせることを禁じた。その後、無実の判決が出ても、子どもは親元に帰されないまま。 以下は感想です。 国家が権力を用いて家族に介入する。またはいわゆる「専門家」の権威により親の意見が無視される。それらは、本当に児童虐待があるときは、ある程度有効なのだろう。しかし、事実無根の時は、国家や専門家による家族や個人への許しがたい暴力となる。 集団ヒステリーが起きた要因は何か? ・医師や福祉関係者の「子どもは潜在的な被害者である」という思い込み。それがあるから、子どもが「真実を自白」するまでしつこく質問した。 ・子どもの証言は正しいという思い込み。実際は質問者の期待するストーリーに沿って子どもは話しているのだが。 ・無力な子どもを助けないと!という正義感。それがあるから、証言の明らかな矛盾や、物的証拠がないことには目を瞑る。子どもを助けることが最優先で、親や家族の権利は後回しにされる。犯罪があったことを前提として、点と点が結びつけられて、分かりやすいストーリーが作り上げられる。 教訓を見つけるならば、 ・「度を過ぎた正義感」と「確証バイアス」の組み合わせがとても危険で、冤罪を生み出す温床となる。 ・道徳感情は大切だけど、事実確認と物的証拠の重視、「疑わしきは罰せず」が原則。 というありふれた結論でした。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す