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バッサ・モデネーゼの悪魔たち
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バッサ・モデネーゼの悪魔たち

パブロ・トリンチャ(著者), 栗原俊秀(訳者)

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バッサ・モデネーゼの悪魔たち

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 共和国/トランスビュー
発売年月日 2022/11/10
JAN 9784907986926

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2022/12/22
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※このレビューにはネタバレを含みます

最後はほんまに泣いちゃいました!! 真実はどこにあるのか? 本当を探してはらはらする。 現状、日本で大問題になっているはずの某カルト宗教??問題と、最近めちゃくちゃはまっている社会派ドラマ『エルピス─希望、あるいは災い─』でテーマのひとつになっている冤罪事件のこともあって、かなり興味深く読み始めた。 最初は、帯を読んでこれは小児性愛や悪魔崇拝を扱った映画みたいな事件のはなしだと思っていた。 しかし、読みはじめて半分くらいで警察や裁判やカウンセラーたちが出てきてどんなことがあったかわかってくる。 小さな子どもたちが小児性愛の餌食になってそれを行ったのが自分の親や親戚のひとたちだと子どもたちが告発したのだ。 子どもが自分の親から性虐待されたと、それを医者が虐待の証拠を見つけて、警察が子どもと親を引き離し、親や親戚を逮捕してしまう。 してしまうといったのはあまりにも『?』だらけだったからだ。 小さな子どもが言ったことだけでここまで司法が大がかりに動くものなのかどうか。 それにダリオ(このはなしの核心的子ども)だけが言っていることだけで。 焦って読み進めては核心に届かないのではないかとゆっくり字を目で追うけれど、どんどんページをめくる手がはやくなる。 ここに書かれていた全てはジャーナリストの取材で真実が明らかにされている。 病的な嘘つきな子どもの言い分を売り出し中のカウンセラーたちが利用したこと。 なんと、全ては冤罪事件だった。 子どもたちは家族から引き離されて別の家族に引き取られその後も本当の親たちに会わず、話もしないで親と離れられて良かったとジャーナリストに言う。 虐待されていたのは嘘だったのに、強制されたように何度も同じことを聞かれるとそれが真実のように思ってしまうのが恐ろしかった。 本当の悪魔は親たちではなかったように私は思う。 誰がいちばん悪いのか、真実はどこにあるのか知らなくてはいけないと思う。 そして最後のエピソードで、ジャーナリストと同じように私も心を揺さぶられた。 良い読後感だった。 気になった人には是非読んでほしいと思う。

Posted by ブクログ

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