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英雄コナン全集 愛蔵版(2) 征服篇
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英雄コナン全集 愛蔵版(2) 征服篇

ロバート・E.ハワード(著者), 宇野利泰(訳者), 中村融(訳者)

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英雄コナン全集 愛蔵版(2) 征服篇

定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新紀元社
発売年月日 2022/10/25
JAN 9784775318850

英雄コナン全集 愛蔵版(2)

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2025/10/05
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一巻を読んでからずいぶんと時間が経ってしまった。 心持ちとしては、カルピスは好きでも原液ではよう飲めん。味噌汁は好きでも味噌のままではそうそう食えん。そんな感じ。続けて読んだら胸焼けする。 すべてがここにある。そう思えるほどに濃い。 若き日に愛した菊地秀行や栗本薫の、原点の一つであろうことは間違いあるまい。この二人の作家の文体に同一の祖型を感じることがある。それはハワード、正確にはその翻訳で間違いないと思える。 『鋼鉄の悪魔』 廃墟から復活した城邑は、ドラゴンランスの暗黒の女王の神殿を思い出させる。べレムが復活させちゃったやつ。 この城邑は暗緑色だという。このイメージはWoWのフェル色を思い出させる。緑は魔や地獄を象徴する色ってことなんかね? ベレムの胸に埋め込まれた宝石も緑柱石だし。 どことなく『ダイナソア』を思い出させる雰囲気もある。 『黒い予言者』 ヤスミナという名も含めて多方面に影響を与えたのではないかと思わせる。 1980〜90年代、水晶を攻撃させるゲームが目白押しだった印象がある。水晶を全部破壊するとボスに攻撃可能になるとか、先へ行けるようになるとか。元ネタはこの作品なのかもしれない。 p.182 魔術理論のようなものが短く記されている。原点にして、というやつか? p.228 怒りの表現で、視界が赤く染まる、目に赤い霧がかかるという。ドラゴンランスで幾度か目にした表現だったが、そういう経験はないし、日本の作品になじみのある表現でもない(海外ファンタジーに影響を受けた作品に稀に見受けられたが)し、毛唐は血圧高いんだなとか思ってた。なにか格言めいた言い回しでもあるのか。 『忍びよる影』 p.294 かつてなく血なまぐさい戦闘描写。コナンシリーズの戦闘時の描写は意外にも簡潔でブラッディというよりは活劇のような印象が強いが、本作はベルセルクの原点かと思わせるほどに濃い。 p.299 コナンは胸毛が濃い。シュワルツェネッガーの印象で体毛は皆無と思っていた。 資料編の草稿作品を読んでいたら、不意に山田章博の『ロードス島戦記』が脳裏をよぎった。アマルリックの印象に、なぜだかベルドが重なった。 『闇の種族』 p.429 「黒い碑」の名が。 コナンという名が初出の作品であるという。剣と魔法というよりは冒険小説といった風合い。 頭を打って前世を見る展開。それ系の原点? 解説によればウェルズによる原始人もの、輪廻転生ものがハワードに先行して流行したようだ。また、ポール・アンダースンに影響されたという。 『野蛮と文明――ハワードのラヴクラフト宛書翰より』 p.468 (現在――1933年――の日本人の満州流入)の動きに関しては、日本国の存続に必要であるから、完全に容認するとあなた(HPL)ご自身が明言されています。 当時のアメリカ人でもこういう認識を持つ人がいたんだな、と。

Posted by ブクログ