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泣き娘 集英社文庫
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泣き娘 集英社文庫

小島環(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2022/10/20
JAN 9784087444476

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商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2022/12/05

死者を偲んでなく者が多いほど、家の名誉となる。涙をもって個人の功績を称える女性、”哭女”。 中国唐代、神都随一と噂される”哭女”の泪飛は葬式に引っ張りだこ。だが、泪飛には人には決して話せない秘密があった……。 女帝・武則天が治める中国唐代の神都(洛陽)を舞台に、葬式で泣かせるた...

死者を偲んでなく者が多いほど、家の名誉となる。涙をもって個人の功績を称える女性、”哭女”。 中国唐代、神都随一と噂される”哭女”の泪飛は葬式に引っ張りだこ。だが、泪飛には人には決して話せない秘密があった……。 女帝・武則天が治める中国唐代の神都(洛陽)を舞台に、葬式で泣かせるために雇われる”哭女”を主人公とした歴史青春ミステリーです。 知識として、かつて哭女という職業があったことは知ってはいましたが、それを主人公として取り扱った作品は新鮮でした。 扱っているテーマがテーマだけに、全編を通して死と涙、悲しみに塗れた話ではあるのですが、涙の後には心身の癒しがあり、癒しは一歩踏み出す力になる、という事で、成長・友情譚としてもおすすめしたい一冊です。 死と近しい職業を生業にするものとして蔑まれながらも職業意識高く、自分自身も十代前半といった年齢で一人で弟妹を養っている泪飛は、儚くも気高く美しかった。

Posted by ブクログ

2022/11/20

初めての四国旅行で買った本! 高松駅のくまざわ書店にて購入 かつて日本にも存在していた風習、泣き女!? 葬儀の際に死者を弔う為に、泣く女性の職業!? 儒教の教えの中で死者を弔う事に悲しむ事が最大の敬意であった事が根幹にあるようです。 現在の日本にはその風習は殆ど残っていない...

初めての四国旅行で買った本! 高松駅のくまざわ書店にて購入 かつて日本にも存在していた風習、泣き女!? 葬儀の際に死者を弔う為に、泣く女性の職業!? 儒教の教えの中で死者を弔う事に悲しむ事が最大の敬意であった事が根幹にあるようです。 現在の日本にはその風習は殆ど残っていないようですが中国や一部の東南アジアには未だ、泣き女としての職業が存在しているようです! 本作は中国唯一の女帝、則天武后が統治する唐の時代の神都の話! 神都随一の哭女性、泪飛! 葬式に泪飛を呼ぶ事、呼べる事が一種のステータスとなっていた、泪飛は呼ばれた葬儀で死者を弔う歌を歌い涙を流す・・・ そんな、多忙なる毎日を送っていた時、泪飛は運命的な出逢いを果たす。 そして泪飛の人に知られてはならない秘密・・・ 幼き泪飛の成長の物語!

Posted by ブクログ

2022/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読 単行本版感想から転載 武周時代、両親が亡くなり路頭に迷う所を、哭女として弟妹を養う事となった少年の成長と、挑む葬儀の死の真相を追うミステリー 過酷な環境と未熟な子どものできる事、考えられる事は限られていると痛感します 忌まれる職業であり女性しかなれないけれど、10才の少年という事で女装をして、13才で都一の哭女となった泪飛と、そんな彼に訪れる運命の出会いの物語 最終章で、成長した彼が鏡の中の自分に語りかける一言に号泣しました

Posted by ブクログ

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