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九龍城寨の歴史
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2022/10/19 |
| JAN | 9784622095163 |
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九龍城寨の歴史
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
九龍城砦が出来るまでにページが多く割かれていて、そこで暮らしていた一般人の暮らしなどについてはあまり触れられていなかったのがちょっと残念。
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映画「トワイライト・ウォリアーズ」を見て九龍城寨について学びたくなった人間のひとりです。 元々存在は知っていたし、映画を観る前も「伝統あるスラムでHiGH&LOWか」と思っていたくらいだ。 しかし映画鑑賞後、九龍城寨についてこんなにも気になるとは思ってなかった。 Wi...
映画「トワイライト・ウォリアーズ」を見て九龍城寨について学びたくなった人間のひとりです。 元々存在は知っていたし、映画を観る前も「伝統あるスラムでHiGH&LOWか」と思っていたくらいだ。 しかし映画鑑賞後、九龍城寨についてこんなにも気になるとは思ってなかった。 Wikipediaで大体のことは分かる、でもこの本のいいところは過去の文献を参考にした解釈が読めるところ。そして何より著者が、実際の九龍城寨に足を運んでいるということ。 一番面白いと思ったのは、九龍城寨にあった通りの名前とその由来である。 その通りがどのように変革していったかも分かる上に、地図まで図解がついている。 九龍城寨のことを知りたいという欲はかなり満たされる。オススメです。
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香港、とりわけ九龍城寨の歴史に重点を置いた歴史書。これを執筆した魯金は歴史研究家ではないので、19世紀以前の記述に関しては事実誤認や誤解があると思われる、という訳者のあとがき。 九龍城寨がある九龍湾沿岸は北宋の初期、管制の塩場であった。それが塩取引の監督にあたる役所が設置され...
香港、とりわけ九龍城寨の歴史に重点を置いた歴史書。これを執筆した魯金は歴史研究家ではないので、19世紀以前の記述に関しては事実誤認や誤解があると思われる、という訳者のあとがき。 九龍城寨がある九龍湾沿岸は北宋の初期、管制の塩場であった。それが塩取引の監督にあたる役所が設置され、やがて倭寇からの侵略を防ぐために軍が駐留することになる。この頃すでに「九龍村」という村が存在していた。 その後、海外からの侵略や海賊からの主要な防衛地点として軍事要塞と化した九龍城寨。1842年に香港島、1861年に九龍半島の界隈街より南がイギリスの植民地と化した後、1899年の香港英新租界契約では中国側の強い要望により九龍城寨は英国の租借地の範囲から外れ、陸の孤島となる。 1941年に香港を占領した日本軍は啓徳空港を軍事空港にするための地盤として九龍城寨の城壁を撤去する。これにより城寨の境界線が曖昧になり、後に九龍城寨の管理権を巡る衝突「九龍城事件」が勃発した。 1950年代には中国からの移民が大量に香港に押し寄せ、大陸の都市部や農村にいたヤクザ「撈家(ロウガー)」も九龍城寨に集中して住み着いた。撈家たちはイギリス植民地の中にありながら中国の土地であるという特殊な「三不官(香港政庁、中国政府、英国政府が管轄できない場所)」の地を「遊ぶには安全な街」として宣伝し、ストリップショーや賭博場、ポルノ産業、麻薬、犬肉提供などで多大な収益を上げた。しかしそれも腐敗した警官への賄賂があって初めて成立するものであったので、反腐敗運動が盛り上がり廉政公署が設置されて以降は、これらの違法施設は急速に縮小していった。 1984年に中英共同声明が調印され、香港はイギリスから中国に返還。1987年に九龍城寨の取り壊しが発表され、1994年に取り壊しが完了した。 こうして読んでみると、話題になった映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』は1980年代の九龍城寨が舞台ではあるが、そこに描かれていたのは1960年代の暗黒時代のイメージだったことがわかる。 この本と、銭俊華著作の『香港と日本 ──記憶・表象・アイデンティティ』 (ちくま新書)を読むと、香港が抱える現在の問題や彼らのアイデンティティがどこから来ているのかが、当事者ではないので理解することは不可能だが、薄らわかるような気がする。 最近、香港映画や芸能界隈のニュースを見ることが多いのだが、彼らの中にも香港にアイデンティティを持ち香港での制作にこだわる人たちと、中国人としてのアイデンティティを持ち共産党寄りになる人たちがいて、立ち位置にグラデーションがあることがよく分かる。 国家安全維持法の下に置かれた香港が今後、香港のアイデンティティをどこまで維持できるか、それともこのまま中国と同化していくのか。香港映画に注目が集まっている今、非常に興味深いテーマだと思う。
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