変な絵

雨穴(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2022/10/19
• JAN: 9784575245677

商品レビュー

2025/10/22

"絵"から語られる真実にゾクゾクした…！

【第一章 風に立つ女の絵】
【第二章 部屋を覆う、もやの絵】
【第三章 美術教師 最期の絵】
【最終章 文鳥を守る樹の絵】

すべての章（物語）が網の目のように繋がっていて、真相に辿り着いたときには思わず身震いした。子供の頃というのはとても重要な自己形成期間で、その頃の記憶は案外侮れないんだな〜。物話はとても複雑なんだけど、その割に説明的で、大衆受けするのも納得のわかりやすさだった。具体的に言うと、話し手が謎解き解説してくれたり、図や絵が多用されていたり、文字を強調する点が付けられていたりしていて、全体的に読みやすかった。また、私はしっかり答え合わせしてほしい派だから、読了後はとてもスッキリした。重ね合わせると真相がわかる絵、子供が描きたかった本当の絵、ヒントが残された絵、そして、誤った解釈をされた描写テストの絵。絵だけでいろんな見方があり、パターンも全部違うから読み応えがあった。特に、子供（対象人物）が描いた絵から心情を導く"描写テスト"はとても興味深かった。雨穴さんは以前マツコ会議に出演して話題になってて、その頃から知ってはいたんだけど、こんなに怖くて面白いとは…機会があれば他もチェックしてみます。

2025/10/22

ネットで読みやすい本って検索したらこの本が出てきたので読んでみた。
図書館にてレンタル。
サクサクと読み進められて読書初心者にぴったりだった。最初はただこうやって絵が解読されるんだ、へーぐらいにしか思わなかったけど読み進めていくといろんなことが繋がりまくってワクワクしながら読み進めてた。1日で読み終わっちゃった。自分も考察しながら読むから没入してしまう。謎が全て解けてスッキリだけど犯人の動機には嫌悪感？って言うのかな、とにかくうわってなった。

2025/10/19

【 点と点が繋がり線になる 】
繋がった！そういうこと！納得！すっきり！そんな言葉がぴったりの本。

あまり小説を読まない私でもスラスラと読めてしまう本でした。何度も前ページを読み返し、元のページに戻り「なるほど…」とつぶやく。ミステリー初心者でも読めます。読むと人気の理由がわかります。