方舟

夕木春央(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2022/09/08
• JAN: 9784065292686

商品レビュー

2024/11/28

地下に閉じ込められた団体のクローズドサークルミステリー。「なぜこの人物が殺害されたのか」「どの様なトリック」かと考えながら読み進めたが見事に裏切られた。月並みな表現だが大逆転のどんでん返し。また、冷静で理知的な探偵役が阿鼻叫喚。「そう来たか」という感想。ある意味ホラー！

2024/11/26

確かにこの小説は多くは語れない。
ひとこと言うとするならば、とても恐ろしい小説だったと言うこと。
読了後は放心状態だった。

最初は正直今ひとつだと思ったし、いろいろ引っかかる部分もあった。

それでも展開、衝撃が凄まじく、こんな小説に出会ったことがない。すごい…

とても展開が気になり推理も素晴らしかったが、あのシーン(柊一と麻衣のシーン)が訪れた瞬間、私は萎えてしまった…
果たしてそのシーンは必要だたのか？と。
しかし、それだけこの状況は異常であり、正常な判断が出来なかったのだろう…と。

結果的にはこのシーンは必要で、最後を色濃くするための伏線であること、このシーンあってこそだなと思った。

犯人を探すシーン
犯人から除外する所、決め手が弱くないか？と。
確かにそうなんだけど、弱すぎやしないか？と。

犯人もあっさり白状したし、まぁ結果的にはわざわざ時間をかける必要もなかったわけだが…

最終局面で、予定通りこのまま犯人を犠牲にして逃げて終わりなんだろうか？あまりにもさらっとしている。これでは驚きがない。
最後電話をかけた時に、告白をして好きだったけどこんな別れになってしまった…という悲しい別れエンドなのかとも思った。

そしたらなんだ？あの展開…笑
びっくりしたし、犯人ヤバいやつだし、これヤバい本だし笑

文庫本の解説読みたい！笑

2024/11/25

来たっ！！
きたきたきたきたきた。遂に来た！
やっとこさ話題作をゲットだぜ！　第一弾！

読む。

ん……。

え？

合わな……、つまんな～い！！

( ﾟдﾟ)ﾊｯ!

もとい。
そうそう。あわない。合わないって言うはずだった。
失言スマン(_ _)

本格ドンデン物。
ドンデン振りは良かったよ。そこだけは評価。荒いけど。

中盤がひたすら退屈。面白がらせようとする意図すら感じられない。
せっかくさー、あの方舟って施設。ヤバい新興宗教がーとか、過激な学生運動の組織がーとか、さらには拷問具なんて素晴らしいアイテムを出しておきながら、なにも生かせていない。
ちょっとぐらいホラーを絡ませるだけで全然読み味は変わったと思うんだけどね。

誰が犯人なんだろーというクローズドサスペンス特有の心理描写、誰も彼もが怪しく見えてくるっていう疑心暗鬼もほとんど語られない。

せっかくタイムリミットのある特殊設定なのに、ただそれだけで心理描写に活かせてない。むしろまだるっこさまである。
追い詰められてゆく狂気の描写なんかも欲しい。

俺って欲しがりさん(*ﾉω・*)ﾃﾍ

これはパズルだな。
パズルのAくんBちゃんに名前を付けただけ。
だから人物描写もおろそかなんだろう。

設定もアレでいろいろ言いたくなるけど、もういいや。
そうはならないだろうって何度か言いたくなったけど、それもいいや。

キャラにも文体にも魅力を感じなかった。

それにしても本書は凄い人気。
ずいぶんと手に入れるまで時間がかかったけど、現時点でまだ俺の後に２６４人も図書館予約が入ってる。
あー、凄い凄い。

好きな人にはごめんなさいよっと♪