傲慢と善良 朝日文庫

辻村深月(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2022/09/07
• JAN: 9784022650597

商品レビュー

2024/06/06

自分の感じている窮屈さや生きづらさみたいなのがありありと描かれており、これがなかなかリアルな描写でびっくり。この年齢域の人たちみんな何らかの共感が得られる話なんじゃないかな。架にも真実にも感情移入しまくりで、ぐさぐさ刺された。結婚、ってなんだろうって改めて考えちゃったな。いろんな男女が出てきて、いろんな結婚が出てくる。最後はちゃんと収束してくれるから好き。

2024/06/05

未婚と既婚の境目。
婚活中の異性の選び方。
「ピンとこない」は自己評価が高いだけ。
ぐさり。

狭い世界の優越感を誇り、憤り、妬んで自意識過剰に反応する。
あぁ、、、私も地元から東京に出て『私たちとは違う子』っていうのに憧れてしまっていた部分があったなー、、、と。
改めて言葉にしない傲慢さを解き明かしてくるところがもう、、ぐさりときました。
見ようとしてないだけで嫌なプライドって自分にもあったんだな。
けどそれが人間だよな。
辻村さんの書く「勝手に劣等感持った自己愛強い人」がすごくリアルでうますぎる、、。

後半にかけて、主人公たちの「傲慢」と「善良」が反転していく様も面白い。
謙虚と自己愛は比例する。って、解説の朝井リョウ氏の感想はさすがです。

最後は良い終わり方だったし、結婚については家族もついて回るけど結局は2人の問題だものね。

作家さんというのはどうしたらいろんな人の心理描写を表現できるのだろうといつも思う。辻村さんはダントツです。

「青空と逃げる」は読了してあったので繋がりを見れて嬉しかった。
「島はぼくらと」はぜひ次回読んでみよう。
普段飛ばしがちな解説も見てみよう。

2024/06/05

真実のような女が1番好きじゃない。

マッチングアプリをずっと使っているのに成就しない、合コンに誘ってと言う割にいざ行くと相手の文句ばかり言っている女は読んだ方が良い。
読みながら身の回りのモテない女子の顔が次々と頭に浮かんだ。
未婚率が上がるわけだ。
と、高みの見物している自分がとっても傲慢。