傲慢と善良 朝日文庫

辻村深月(著者)

• 販売会社／発売会社: 朝日新聞出版
• 発売年月日: 2022/09/07
• JAN: 9784022650597

商品レビュー

2024/04/23

"傲慢さと善良さが、矛盾なく同じ人の中にそんざいしてしまう"
まさにそんな人しか出てこないし、現実も自分を含めそういう人ばかりなのだろうなと感じました。
高望みはしない、と考えている一方、いざ相手に会うと嫌なところばかり目につき、自分にはもっとふさわしい人がいると思ってしまう真実や、娘を自分の思い通りにさせ、自分の非を認めない陽子に腹が立ちますが、自分もまた別の形で傲慢であり、善良であるのかもしれないと、架とともに考えさせられる作品でした。
真実が東北に行って、いい人達と出会えてほんとによかった。幸せになってほしいです。

2024/04/23

「駆け引きとか計算とか、そういうのに全然慣れてない、これまでよっぽどいい子で生きてきたんだろうなあ。申し訳ないけど、私それちょっと、イライラするかも」
「皆さん、謙虚だし、自己評価が低い一方で、自己愛の方はとても強いんです。傷つきたくない。変わりたくない」

2024/04/23

友達に立て続けに勧められて読了。

書いてある内容が、逐一心当たりあることばかりで、共感できることばかりで、自分に当てはまることばかりで、文字を読みながら鮮やかにその情景が通り過ぎていく感覚。

内容も自分の経験にすぐ結びつけられることが多いのと、読みやすい文体と物語の構成がミステリー調であったことから、ページを捲る手を止められない。どんどん先が気になって、あっという間に読んでしまった。

そのため、じっくり考えを巡らせる暇なく最後まで読み切ってしまったので、大した感想がない。

謙虚とは自己愛が強いということ
多くを求めてないと見せかけて、自分のことを高く評価しそれに見合う相手を求めてるという傲慢さ

善良なフリして傲慢、、

。

今の自分に当てはまりすぎてわろた

まともに見せかけてずるい。

誠実な人間ですよ、というフリをして
自分の欲望を優先する。

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でも私はピンとくる相手が現れるまで、諦めずに待って本当に良かったと思ってる。

ある人に「(恋愛市場における)自分の強みは自覚してて、自分に釣り合うかの値踏みがけっこう厳しい。自分に釣り合う強者男性を捕まえたい、と思ってそう」
と言われて、
本当にその通りで。

でも私は恋愛(結婚)に関しては「ささやかな幸せでいい」なんて善良なフリだけはしてなくて、ここだけはしてなくて。
求める理想はすごく高くてそれを自覚しながら相手を探してた。

まあつまり、欲高き人間ってこと。