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ファミリーランド 角川ホラー文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2022/08/24 |
JAN | 9784041124512 |
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ファミリーランド
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商品レビュー
3.8
45件のお客様レビュー
タイトルも装丁も、どう考えても不穏なんだけども、案の定不穏のオンパレードのような短編集でした。澤村先生は近未来SFホラーを書いても、マジで怖い。 「コンピューターお義母さん」 タイトルの珍妙さよ…。澤村先生の、この、ギリギリのギャグセンスなんだろうな…????笑えるけど、わ、笑...
タイトルも装丁も、どう考えても不穏なんだけども、案の定不穏のオンパレードのような短編集でした。澤村先生は近未来SFホラーを書いても、マジで怖い。 「コンピューターお義母さん」 タイトルの珍妙さよ…。澤村先生の、この、ギリギリのギャグセンスなんだろうな…????笑えるけど、わ、笑っていいのか…?????みたいな…。 こんな嫁いびり、マジで嫌過ぎる。世の中の姑に苛立ってる奥様方は絶対読んじゃあかん。 「翼の折れた金魚」 計画出産というあまりにもヘビーな語彙。そうだね、澤村伊智ワールドだね。 それもちょっと前のガンダムやSF映画のような、コーディネートされた赤子を妊娠するための薬品とか。怖すぎる。髪も目の色決められる………。 それによって起こる差別、格差、絶望……。 どこを切り取っても怖すぎるって凄いて。 「マリッジ・サバイバー」 ビジネス結婚でも、進み過ぎた科学技術は、個々人の”理想の結婚生活”を許さない…。 賛否両論なんだろうけど、いつ自分がそちら側に転ぶか分からない人間は、きっと誰もが震えあがるだろう。 「サヨナキが飛んだ日」 すごくいいじゃん……と思ってしまった私は、ダメなやつかもしれない……。 みんながみんな、誰しもがかわいくてグロテスクな鳩型マシーンに見守られて、優しく気遣ってもらえて、おしゃべりもしてくれて、怪我しても助けてもらえて、迅速で的確な処置をしてもらえて……。それっていいじゃんと思ってしまった…。 でも、それが許せない人も、もちろんいるわけで……。 人間が人間だからこそ起こる悲劇。 「今夜宇宙線の見える丘に」 老人介護、それが親であっても。 老人ホームだとしても……という地獄を冒頭の短編作品でまざまざと見せつけておいれ、貧困層の在宅介護で起こる地獄まで見せつけてくるんだから、澤村先生はマジで鬼畜の所業をものともしませんよ。怖すぎるって、マジで。 ……でもそうなったら、正直楽だな…って現実もあるんだろうな…、そりゃそうだろうけどな…………。自分がそうなったら早く肉塊にしてくれって思っちゃうかもしれないし、してやりたいって思っちゃうかもしれないもんな…………。 そこから、まさかのオチに持っていくのが凄過ぎる。まさかそんな、宇宙人まで。 「愛を語るより左記のとおり執り行おう」 ”お葬式”が完全なバーチャルリアリティーで行われるようになった近未来。 ありえそうで、本当に凄いことだ……。 そういわれてしまうと、確かに不可解で、よく分からない部分も多いのだけど、それでも行う意義を再確認してしまう。 しかしご遺体の……のくだり、現実なんだろうけど、あまりに残酷でびっくりしてしまった……。 でも現実にそうなりつつある部分って、今でももうあるよな………。 目の付け所がえぐすぎるんやって、澤村先生…。
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テクノロジーの便利さに翻弄され溺れた盲目な人類をホラーな解釈で描いた内容はマイノリティリポートでもあり、ガタカでもあった。 多様性やAI、SDGSにもデメリットはある。冷静にならなきゃ。来たる2045年が無事に過ぎる事を祈る。澤村伊知の真骨頂。フレッシュで面白かったです。
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約100年後くらいの近未来が舞台の家族を描いた短編集。 ホラーというよりも、世にも奇妙な物語っぽいというか、こんな〇〇は嫌だ!みたいな雰囲気。 こんな嫁イビリは嫌だ! こんな出産&育児は嫌だ! こんなビジネス婚は嫌だ! こんな毒親は嫌だ! こんな介護は嫌だ! こんな葬儀は嫌かも...
約100年後くらいの近未来が舞台の家族を描いた短編集。 ホラーというよりも、世にも奇妙な物語っぽいというか、こんな〇〇は嫌だ!みたいな雰囲気。 こんな嫁イビリは嫌だ! こんな出産&育児は嫌だ! こんなビジネス婚は嫌だ! こんな毒親は嫌だ! こんな介護は嫌だ! こんな葬儀は嫌かも? よくある家族の問題に未来のテクノロジーが絡んで、いい時代になったどころか新しい問題を生んでしまっているのに、未来を生きる登場人物たちはそれに気付かない。 本当にこんな未来になっちゃいそうなのが面白い。 嫁イビリとか介護とか気分が重くなるテーマの話もある中、6作目のお葬式の話はコメディかなって思うくらい面白くてほっとしてしまった(笑
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