ファミリーランド の商品レビュー
約100年後くらいの近未来が舞台の家族を描いた短編集。 ホラーというよりも、世にも奇妙な物語っぽいというか、こんな〇〇は嫌だ!みたいな雰囲気。 こんな嫁イビリは嫌だ! こんな出産&育児は嫌だ! こんなビジネス婚は嫌だ! こんな毒親は嫌だ! こんな介護は嫌だ! こんな葬儀は嫌かも...
約100年後くらいの近未来が舞台の家族を描いた短編集。 ホラーというよりも、世にも奇妙な物語っぽいというか、こんな〇〇は嫌だ!みたいな雰囲気。 こんな嫁イビリは嫌だ! こんな出産&育児は嫌だ! こんなビジネス婚は嫌だ! こんな毒親は嫌だ! こんな介護は嫌だ! こんな葬儀は嫌かも? よくある家族の問題に未来のテクノロジーが絡んで、いい時代になったどころか新しい問題を生んでしまっているのに、未来を生きる登場人物たちはそれに気付かない。 本当にこんな未来になっちゃいそうなのが面白い。 嫁イビリとか介護とか気分が重くなるテーマの話もある中、6作目のお葬式の話はコメディかなって思うくらい面白くてほっとしてしまった(笑
Posted by
めちゃくちゃ面白い。家族ってやっぱり1番グロくて怖いよねってなる作品。 サヨナキが飛んだ日、が自分の家族関係に近くて1番印象に残った。
Posted by
近未来の"あるかも"感が異常にリアルだし ゾワっと後味が悪い作品が多く、面白かった 近未来の視点から見た時、現在の日本の当たり前も なんだか異質な感じがしたりして、興味深い
Posted by
今回も最高に風刺が効いていて面白かった。全体的に結末の衝撃度は低いものの、全話だれかに話したくなる世界観。 澤村伊智の短編集おなじみ、最終話の伏線回収は今回は薄め?私が気付けてない部分が多そう。
Posted by
約90年後の日本。テクノロジーの進歩により常識も変わっていく。 本当にこの小説に近い社会になっているかもなぁと思わせられた。 ちょっと「世にも奇妙な物語」っぽい。
Posted by
題名の通り家族にまつわる世にも奇妙な物語的な話の短編集。技術が発達した未来で起きそうな色々な問題に対してのお話で、ホラー感はなくておもしろかった。
Posted by
【2024年102冊目】 よぼよぼハッカーと死後、薬で計画出産児を産む世界、匂いとビジネス婚、溺愛と束縛、介護と宇宙、葬儀今昔。家族が軸となる6つの短編集。 澤村伊智さんといえばデビュー作からしてホラーのイメージが強く、本作の帯の煽りも「澤村伊智の描く家族がいちばん怖い。」でし...
【2024年102冊目】 よぼよぼハッカーと死後、薬で計画出産児を産む世界、匂いとビジネス婚、溺愛と束縛、介護と宇宙、葬儀今昔。家族が軸となる6つの短編集。 澤村伊智さんといえばデビュー作からしてホラーのイメージが強く、本作の帯の煽りも「澤村伊智の描く家族がいちばん怖い。」でしたので、結構覚悟して読み始めました。が、こんなにヒューマン小説としての意味合いも強いなんて聞いてないんですけど…? 最初の「コンピューターお義母さん」から最後の「愛を語るより左記のとおり執り行う」までに至る温度差のアップダウンが過ごすきて、風邪を引くかと思いました。風邪はひかなかったけど酒はめちゃくちゃ進みました、すごい飲んじゃった… 後半になるにつれ、ヒューマン小説とカテゴライズさせる話に変遷していき、今作の「ファミリーランド」というタイトルが包括的だなぁと思うに至りました。 どのお話も今より先に有り得るであろう未来を描いているのももちろん面白いのですが、懐古するような話(特に最後の話がそうですね)も上手く取り込んでいるのが素晴らしかったです。 素敵な作者さんで、ますます好きになりました。
Posted by
SF×家族=ホラー 嫁姑、妊活、婚活、毒親、介護 科学が進歩して便利になった排反で こんな地獄のような世界になるなんて……… ホラー=心霊系だと思っていたので 心霊系はとても苦手なので通常手を出さないんだけど、 この本、ハードカバーの表紙は 少しもホラー感出してなかったので ...
SF×家族=ホラー 嫁姑、妊活、婚活、毒親、介護 科学が進歩して便利になった排反で こんな地獄のような世界になるなんて……… ホラー=心霊系だと思っていたので 心霊系はとても苦手なので通常手を出さないんだけど、 この本、ハードカバーの表紙は 少しもホラー感出してなかったので 単純にSF×家族の不穏そうな話として ずっと文庫化待ちしてたら、 ホラー文庫として出てきたのでどういうこと?? と思ってたら…… ホラー=戦慄、恐怖 が本来の意味なんですね めっちゃくちゃホラーだった!!! ただでさえ家族問題系は 怖いもの見たさで手を出しているところがあるのに そこに科学の進歩が加わると こんな地獄のような世界になるなんて… しかもそれはとても非現実的なものではなく 絶妙に""ありうる""と思わせるあたり すごくいやーーな気持ちにさせてくる にんげんこわい。 だがおもしろい。
Posted by
2100年頃の日本は科学技術が発達している世界。 婚活アプリで個人情報をたんまり収集して個人を監視することもできたり。 病気や怪我をしたら、鳥型看護ロボットがすぐ手当してくれる。便利なようで当たり前のように一家に一台置くようになればそれはそれで恐ろしい。 SFホラーでどの短編も面...
2100年頃の日本は科学技術が発達している世界。 婚活アプリで個人情報をたんまり収集して個人を監視することもできたり。 病気や怪我をしたら、鳥型看護ロボットがすぐ手当してくれる。便利なようで当たり前のように一家に一台置くようになればそれはそれで恐ろしい。 SFホラーでどの短編も面白かったし、後半の短編で心苦しくなって泣きました(T ^ T)
Posted by
面白い。ホラー文庫だけど中身はSFでした。 現代から地続きの未来を時にユーモラスに描き、私たちが今現在抱えている不安や生きづらさをディストピアとしての未来に昇華している。 そういう意味ではSFではなく、やはりホラーなのかも。
Posted by