野生パンダ 科学的探求

魏輔文(著者), 岩谷季久子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 科学出版社東京
• 発売年月日: 2022/08/17
• JAN: 9784907051754

商品レビュー

2022/09/30

『#野生パンダ科学的探求』

ほぼ日書評 Day570

5280円もする本なので図書館にて。
文字を全部読まず、写真だけ見ていても飽きないパンダという動物。

ざっと読んで得られた新しい知識。

茶色いパンダがいること。ゲノム解析はこれかららしい。

パンダの牙がゴツいこと。パンダファにとっては常識なのだろうが…。

パンダの主食である竹、地上に出ているものは1本1本別々のものに見えるが、実は根っこが繋がっている。120年に一度ともいわれる開花の後は、その根っこが1本の竹が一斉に枯れてしまう。すると、当然のことながら、パンダの生態系にとっては文字通りの死活問題が生ずることとなる。そんな大変な環境を力強く生き延びてきたのが、現代に僅かに残ったパンダたちなのだなあ。

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2022/09/17

「異色パンダ本」という宣伝文句につられて購入。引用文献も示されていて、一見、難しいかなと思いましたが、読んでみると、写真はふんだんにあるし、何よりわかりやすい！！　長年眠っていた知的好奇心が呼び覚まされた感じです。
巻末の著者あとがきに、研究人生の軌跡が書かれていて、それにもしみじみとしました。
読み終わってみると、なんかパンダの知識が一気に増えて、パンダを愛でる気持ちに深みが増した気がします。
写真家さんやパンダ愛好家さんの写真も何冊か持っていて、それはそれで気に入っていますが、そういった本とはまた違ったアプローチで、たしかに「異色パンダ本」だし、「パンダを科学する」貴重な本だと思いました。ただ、もう少し買いやすいお値段だともっとよかったかなと思いました（なので1点減点させていただきました）。