とめどなく、シュガー(下) バンブーC Qpaコレクション

児島かつら(著者)

• 販売会社／発売会社: 竹書房
• 発売年月日: 2022/08/26
• JAN: 9784801978300

商品レビュー

2024/05/12

上下巻通しての感想。
「ファイブコーナーズコーヒー」という作品のスピンオフものだった。知らないで読んだけど問題なし。

チャラくて苦手な大学の同級生·理一が新宿二丁目で男とトラブっていたところを偶然助けた敬太。
大学卒業後は地元徳島に帰るという理一が、今夜くらいは「本当の自分」を出したい、と向かった先が二丁目だったが、結局ナンパに失敗したのだと言う。実は敬太もゲイで、最近失恋したことを打ち明けているうち、なぜか「励まし合いエッチ」に！
翌朝、帰り際に「(田舎に帰る前に)奇跡的に好きだったヤツに抱かれたのはいい思い出だ」と敬太に告げ、部屋を出ていく理一。
これをきっかけに二人は付き合う事になるけど、遠距離恋愛やら、理一のカミングアウトへの葛藤やら、徳島での恋のライバル出現やらと、いろんな問題をそれぞれに、あるいは二人して乗り越えていく。
最初は大学生だった二人が、最後にはアラサーになっているので、ちょっと大河ドラマ的な感動がある。特に下巻の内容が素晴らしい。辛い期間があって、それを乗り越えて一緒になった二人。だからこその笑顔が素敵。
絵は線が細めで繊細できれい。
ストーリー重視、特にゲイカップルの現実味のあるお話が好きな人に向いてると思う。
エロ頻度は気持ち多めかな。そして大河の割にエロい！ありがたい。
敬太が徳島にゲリラ訪問しての「愛してる」にかっこよ死。

2022/11/10

ここまで付き合ってからの衝突を惜しみなく描いてくれる作品、待ってました…スピンオフらしいけどこれだけでも全然読めるし満点の読み応え。はーー素晴らしかった！！！！けいたがいい男すぎて、、、攻めランキングだいぶ上位、、、はあ、、よかった、、

2022/09/26

めっちゃ良かった！受けがカミングアウトへの葛藤を抱えつつ、攻めがそれを受け入れてくれるのを健気に待つ姿に感涙。レスポンスが無いのに毎日LINEし続ける攻めの愛が素晴らしい。チャント受けの過去にも触れつつ徐々に変わりゆく気持ちを豊かな表現力で表していた。東京勤めの攻めが田舎に…ていうのも良い。当て馬の伊織さんもいい人だったからぜひ報われて欲しいな。更なるスピンオフ希望、続編大希望！！！ふたりの徳島でのひとときが読みたい。