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瓢箪から人生
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2022/08/01 |
JAN | 9784093888660 |
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
プレバトでお馴染みの夏井先生。自身が携わる句会ライブの事やら、出会った俳句の仲間たち、自身の今まで、俳句のこれから…。TVのまんまの夏井先生が、いいなぁ。
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おもしろい! 夏井先生の情の濃さが全編にみっしりと。 挿入される俳句も、詠んだ背景がわかるので、より鮮明に情感が立ち上がってくる。よき。 そして、あとがきにも書いてあったが、アリヤマデザインの装丁と牧野伊三夫の挿絵がすてき!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先生は「良いも悪いもこれが夏井いつきです」と言い切ってくださる。 だから、安心して暴れることができる。 「俳句は季語との交信です」 どう頑張っても凡人の句しかできない。そんな悩みを語る俳句愛好者は多い。そんな人たちはたぶん、俳句は、自分の脳内にてゼロからなにかを生み出すものだと思っているからではないか。 私の体験的真実として語らせていただくならば、自分の脳から生まれるものは、おおむね自分以下でしかない。 俳句は、自分の外にある全てのとのもの交信だ。・・・それから句材もらい、十七音に切り取っていくのが俳句だ。 いつも言ってることだが、「俳句は筋トレ」だ。俳句でご飯を食っていく!ともなれば、才能の有無ってやつも多少は関係してくるだろうが、人生の楽しみ・趣味・生きがいとして続けていくのであれば、そんなもんは全く関係ないのだ。遅速はあるにしろ、とにかく続けていれば、俳句の山の六合目ぐらいまでは誰でも登れる。 思えば、父は、その時が来た時に「杖」があるようにと、私を俳句にめぐりあわせてくれたのだと思います。 「プレバト!」が生み出した副産物はまだまだある。 全国各地で開催している句会ライブに足を運んでくださるお客さんたちが変わってきた。・・・ さらに、驚くのが、句会ライブで決勝七句のうちに残った作者のうち・・・「今日初めて作りました」という人が半数を占めるようになってきたということ。その人たちのたった一つの共通点が「特に勉強はしてないけど、毎週『プレバト!』だけは観てます!」なのだ。観てるだけで知識がたまっていき、スキルが上がっていく。・・・・・・・続けるって、本当にスゴいと思いません!? 俳句は百年後も、富士山のように高くて美しい山であってほしい。富士山が美しいのは、広くて豊かな裾野があるからだ。今、私にできるのは、裾野を広げるための「俳句の種まき運動」である。裾野が広がっていけば、おのずと俳句の山は高くなっていく。 六十五歳になる夏井いつきの十数年の素顔が、奔放にかつ繊細に描きだされ、自由に詠うことの大切さを読者に強く伝えてくれるのが、この句集だ。本人は余生などと言っているが、私より一歳だけ若い彼女に余生などどいわれては困る。走るから生きている。生きているから走り続ける。俳人・夏井いつきは、人間・夏井いつきなのである。 (五十嵐秀彦) そして、兄弟子が褒めてくれたことが、単純にうれしい。この嬉しさが、次のエネルギーとなる。 私は今、強い確信をもってありありと想像できる。 百年後に見上げる俳句の山はより高く美しく、裾野はより豊かな大地となって広がっていることを。イガラシさんとわたしは、雲の上からそんな光景を眺めつつ、俳句作ったり議論したりしている日が゛いないと思うと、なんとも愉快な心持ちになるよ。 古川先生語録の一つ「失敗はデータや」という考え方は、わが人生において実際的に役立った。失敗を嘆いたりくやんだりするのは心と時間の無駄遣いだ、と考えられるようになった。 クラハシ先生は、親しい人の死を受け入れてゆく方法を教えてくださった。無心で手を使うこと、何らかの方法で心を吐き出すこと、自分の悲しみを誰かと共有すること。それらは、自分の心を悲しみの沼に沈ませてしまわないための大事な手立てなのだ。 そして、マサトの本には、こうサインしてくれた。 「一生いつきさんの言うことをききなさいね。夢枕獏」 一本の百合のごとくに戦はぬ そして、私たちは、凛と開く一本の百合のように、絶対に戦争なんかしない。戦ってたまるものか、と。 たかが俳句だけれど、増殖していく負の感情を小さく千切っては一句一句に変換していくうちに、心の波が少しずつ静まっていることに気づく。それは、眼に見えない己の感情を言葉にすることで、客観的に眺められるようになっていくからではないかと思う。心と言葉は、そんなふうに密接に作用しあっているのだ。 賞を目指すのは目標ではあるけど、目的ではない。誰かと比べ始めたら、いつか俳句は苦しくなる。たまにもらえる賞は、グリコのおまけ。 複雑骨折した心をどう整えればよいのか。そんな気持ちで、迎えたのが種田山頭火授賞式だった。 が、考えてみれば、心の複雑骨折を繰り返しながら、自然治癒力を身につけていくのが、人生というものなのかもしれない。
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